Berkeley

2009

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黄昏の帝国で 12 不況

2009年03月03日18:16

今日もテレビのニュースは、不景気一色です。

世界中の市場が軒並み縮小(ダウン)しているのは日本でも報じられていると思いますが、カリフォルニア州の財政の悪化で、大学のみならず地域ス ポーツのコーチなどが解雇され、若者がスポーツができなくなっているというニュースや、仕事の心配や解雇の不安、自分の財産の目減りなどで夜に眠れなく なった人が13%増えたとか、そういうニュースばかりです。

普通に街を歩いていて、特におどろくほど不況感は感じないのですが、ジムの帰りに、「ホテルの従業員募集」と銘打ったテナント会場に老若男女がビル全体を取り囲むほどの長蛇の列をつくって並んでいるのを見たりすると、失業が深刻であることがうかがわれます。

暖房の手段として炭が見直されているとか、在庫を処分するために半額セールが目立ったりということも、不況感を実感させます。

しかしその一方、聞いた話ですが、ある一流企業の幹部の平均年収は軒並み1億円以上だということで、一流大学を卒業し、その会社の内定を断られた学生への補償金が約1千万円だったということです。

まったく、この国は、貧富の差がありすぎます。

「お金持ちはそれだけ努力したのだ」

というのがこの国の信仰になっていますが、それは大きなウソです。努力や競争の条件がもともとあまりに不平等ですから。ただ、いつでも一念発起し て、たとえば奨学金を獲得して一流大学に入り、本当に努力して(その能力こそgiftedな問題だと思いますが)ハイクラスに這い上がることは、ここでは 理論上不可能ではありません。「アメリカンドリーム」は、まだ完全に死滅していないというのは確かです。

でもこう不況が長引くと、そういうマインドや「挑戦」をよしとする社会の雰囲気そのものがメルトダウンしていくという気がします。