地域連携

砂丘と潟は新潟の個性であり宝である

越後平野は、過去から現在まで続く地殻変動と気候変動の結果として、砂丘や潟といった地形とともに形成されてきました。砂丘や潟は古くから新潟の人々の生活と密接に関わってきました。まさに砂丘や潟あっての新潟だったのです。しかし、近代化とともに、数えきれないほどあった潟は急速に姿を消し、砂丘も農地や宅地として利用され、本来の姿を大きく変えました。それとともに、新潟の多くの人の心から「砂丘」も「潟」も離れていってしまいました。
こうした状況を変えるべく「砂丘」と「潟」を新たに地域の宝として位置づけ、地域の人はもとより新潟県さらには全国にその価値と魅力を発信しようとするのがこの「新潟砂丘プロジェク卜」のコンセプトです。

地域と本学、行政との連携

このプロジェク卜は、2015年度の新潟市の公募事業である「里潟学術研究」(研究課題名:新潟市赤塚・越前浜周辺地域の砂丘景観の変化ー佐潟を含めた砂丘の保全と活用ー)に採択されたことがきっかけとなっています。
この研究成果は報告書として公開されるとともに2016年に開催された佐潟の「ラムサール条約登録20周年記念事業」においてポスタ一発表されました。また、同記念事業では経営情報学部の小林教授が中心となり、佐潟の5ヵ国語パンフレッ卜が作成されたほか、条約登録時の1996年から20年間における同一地点での変化を確認する写真展も実施されました。
このほかにも「第7回赤塚・中原邸保存会総会(2015年)」において小林教授が、続く同保存会の「第8回(2016年)、第9回(2017年)で国際学部の澤口教授がそれぞれ赤塚と砂丘の魅力について講演を行いました。こうした活動によって新潟砂丘に関する地元の関心が大いに高まりました。

在りし日の潟。かつて潟は生活の場であり子供にとっては遊びの場でもありました。
石川与五栄門氏撮影
「佐潟ぐるら 今昔20年」と題した、赤塚郷土研究会と本学の共同事業。俗称「蛤道「(字明神浦)」を説明しているところ
赤塚・中原邸保存会の総会で講演・意見交換。”赤塚学”の講座も提案

砂丘への関心の高まりと魅力の発信

2016年12月に赤塚郷土研究会ほかの主催による「赤塚地域の魅力とお宝展」が本学を会場として開催されましたが、この先行企画として、澤口教授がガイド役となって、赤塚地域内外の方々を赤塚地域の砂丘に初めて案内し、その魅力を大いに訴えました。
また、2014年から西区農政商工課の企画によって「赤塚・佐潟観光ボランティアガイド養成講座」が開催され、その参加者が「赤塚・佐潟観光ボランティアガイド」として既に活動していました。
このような様々な活動を通じていくなかで、赤塚を紹介する街歩きガイドブックを作成してはどうかという話が自然に湧き上がりました。こうして、西区農政商工課と地元の各団体そして本学の三者共同による「赤塚・佐潟地図研究会」が発足し、「赤塚ガイドブック~まち歩き&砂丘歩き~」が作成、発行されました。

2018年には「水と士の芸術祭」市民プロジェク卜に「新潟砂丘遊々ウォーキング~歩く楽しさ満載!新潟砂丘を満喫~」(新潟砂丘遊々会)として参加しました。
さらに、2019年にも市民プロジェク卜としてウォーキング等を実施しました。この年には赤塚の砂丘上に自然定着したエノキの大木3本が新潟市の保存樹に指定されるなど、これまでの活動が別の点においても評価されました。
このプロジェク卜は、本学では澤口教授と小林教授が中心となり、これにドローン研究会の石川教授と河原准教授(経営情報学部)が加わり活動していますが、実際には、上述したように赤塚地域のいくつかの団体と西区の主に農政商工課とが常に連携・運動する形で各種企画を動かしています。
このようなさまざまな活動を継続することにより、地域、行政とともに砂丘と潟への理解を深め、それがひいては地域はもとより新潟の活性化につながっていくことになればと考えています。

2018年に新潟砂丘遊々会によって設置された展望台。
360度のパノラマが広がります。
2020年度版樹木マップの表紙。
2019年に新潟市保存樹として指定された「大エノキ」が表紙を飾っています。

新潟砂丘プロジェクトの取り組み

2015年

  • 「新潟市里潟研究事業」 (研究課題名:新潟市赤塚・越前浜周辺地域の砂丘景観の変化ー佐潟を含めた砂丘の保全の活用)に応募・採択
  • 上記研究成果が報告書として公開
    新潟砂丘西端域の地形と植生に関する新たな知見とその活用方法について提言
  • 赤塚・中原邸保存会総会にて講演(小林)
  • 西区公民館事業として赤塚中学校で新潟砂丘に関連する講話(小林)

2016年

  • 佐潟のラムサール条約登録20周年記念事業に参加(澤口、小林)
  • 佐潟の5ヵ国語[英露中韓仏]パンフレットの作成(小林)
  • 赤塚・中原邸保存会総会にて講演(澤口)
  • 佐潟と歩む会総会にて講演(澤口)
  • 「潟の魅力創造市民活動補助金事業」にて「砂丘講座(講演)」と「砂丘ウォーキング」実施(澤口)

2017年

  • 赤塚・佐潟地図研究会発足
  • 砂丘ウォーキングの開催(3回)
  • 赤塚・中原邸保存会総会にて講演(澤口)

2018年

  • 「赤塚ガイドブック~まち歩き&砂丘歩き~」発行
  • 「見晴らしの丘展望台」設置
  • 「水と土の芸術祭 市民プロジェク卜」に参加、その一環として現地勉強会およびシンポジウム開催(日本フットパス協会理事 神谷由紀子氏が基調講演)
  • 新潟市社会教育委員会[第33期第3回]にて事例研究報告

2019年

  • 市民プロジェク卜に参加砂丘ウォーキング等の開催
  • 赤塚ボランティアガイド養成講座(地形編)講師(澤口)
  • 新潟市の保存樹にエノキ3本が認定登録(郊外の山林に自生する樹木としては初めて)
  • 北国街道看板(御手洗潟、佐潟ほか)の設置協力(西区事業)

2020年

  • 砂丘ウォーキング(新コースにて実施)
  • 大エノキが「新潟市樹木マップ 2020年」の表紙を飾る




国際交流ファシリテーター

地域の国際化を推進する参加型実践教育
・小中学校・高校への派遣
・多様なアクターとの連携
・国際交流ファシリテーターの養成
・地域社会の国際化・活性化


新潟は、北東アジアと密接につながる本州日本海側の「表玄関」であり、近年の経済・文化交流の増進は、地域の国際化に対応し得る人材の養成を強く求めています。nuisが実施する国際交流ファシリテーター事業は、こうした地域的ニーズに応えるべく、県内の地方自治体、国際協力組織、小中学校・高校、地場企業、NGOといった多様なアクターとの協力・連携により、大学生を「国際交流ファシリテーター」として養成します。ファシリテーターたちは、県内小中学校・高校に派遣され、そこでワークショップ形式の国際理解教育を行います。このような参加型実践教育プログラムによって、学生は国際社会に関する基礎・専門知識を習得しつつ、コミュニケーション能力・チームワーク能力を身につけること、児童・生徒は国際社会への関心と学習意欲を高めることがそれぞれ期待されます。これにより、地域社会の国際化・活性化を目指します。

「ホロジェクション」で伝統芸能を活性化

2012年から学生が佐渡の能舞台で仕舞、謡、囃子で出演するなど、薪能イベントに参加する地域活性化プロジェクトを羽茂小泊集落の住民と続けています。2014年からは新潟市の映像製作会社に協力いただいて、能の題材によるプロジェクション・マッピングも演能と合わせた演出として取り入れています。2019年は、天から鼓と類い稀な才能を授かった少年の霊があらわれる物語「天鼓」の場面にあわせて、鼓や能面・舞台装束をつけたシテ方(主役)を学生が3D化して、演者が出入りする「橋掛り」の壁に投影しました。さらに、実際にホ口レンズをつけてシテ方ホログラムを見ているリアルタイム映像「ホロジェクション」も紹介。「再帰映像」すなわち「合わせ鏡」のように重なり写る像を動かすといった演出効果を行いました。自分たちの持っている知識や技術、アイデアを融合させることで、伝統芸能に光を当て、佐渡の能楽イベントに新たな魅力を引き出したいと、毎年ゼミ生が活動を引き継いでいます。

社会連携センター

本学の教育、研究活動の特徴を活かし。地域の皆様に役立つ学習の場を広く開放することを目的として、様々な公開講座、講演会を開講しています。文化・教養、ビジネス、資格、語学、パソコンなど年約200講座を開講し、さまざまな年代の方が受講されています。

地域連携活動

社会、企業・団体との連携

新潟SKYプロジェクト

新潟SKYプロジェクトは、対象大学である新潟国際情報大学、新潟青陵大学、新潟青陵 大学短期大学部、新潟薬科大学及び新潟工業短期大学が相互に連携し、地域におけるプラッ トフォーム形成による資源の集中化・共有など、特色化・機能強化に向けた改革に、対象大学の計画等と連動させながら、全学的・組織的に取り組んでいます。

弥彦村との包括的連携協定

2017(平成29)年度から弥彦村と包括的連携協定を締結しています。人的・知的資源の交流及び活用を目的に、「教育・文化の振興」「人材育成」「地域づくり及び産業振興」「国際交流推進」を連携事業の柱に据え、相互の発展を目指します。
実績は、「地域連携活動事例集」をご覧ください。

魚沼市との包括的連携協定

2016(平成28)年度から魚沼市と包括的連携協定を締結しています。人的・知的資源の交流及び活用を図りながら、相互に協力して双方の活性化を進めています。
実績は、「地域連携活動事例集」をご覧ください。