これまで、生産システム、ロジスティクスシステム、道路交通システム等のシミュレーション分析を行ってきました。例えばものづくりの現場では、リードタイムの短縮、コストの削減に向けた様々な取り組みを行っています。しかしながらシステムが複雑になればなるほど、一部の変更でもシステム全体の流れに大きく影響を与えることも多くなるため、慎重な対応が求められます。シミュレーションモデルを構築することにより、種々のシナリオを設定し、シミュレーション実験を行うことで、より詳細な分析することができます。

 また、道路交通においては、交通集中、交通規制(工事、事故、災害等)が原因で渋滞が発生します。そして、構造上もしくはシステム上(特に信号機)の問題から、事故や渋滞が起きやすい地点も数多く存在します。そこで、シミュレーション技術を用い、様々な状況下での実験を繰り返すことで、それぞれの地点にあった改善・緩和策を容易に検討することができます。