国際文化学科
国際学部

■ ロシア現政権によるウクライナ侵略に対する国際学部の声明(2022年4月1日)
国際社会の将来を担う人材を新潟で育成します。
国際学部は、日々深化していく国際化時代に、地域と国際社会の平和と発展のために貢献できる人材をここ新潟の地より輩出することを目的に設置されました。国際学部の3つの教育の柱である「国際理解」「外国語」「留学」はあなたの学びに相乗効果をもたらし、あなたの能力を飛躍的に高めます。国際理解教育とは社会科学と人文学の様々な方法によって世界各地域の理解をめざす教育です。世界を理解するために必要なもう一つの方法が外国語教育です。外国語教育の目的は相互理解のための道具を手にすることであると同時に、言語そのものを深く理解することでもあります。そして国際理解教育と外国語教育の延長線上に留学制度があります。留学によってあなたは体験を伴う知によってそれぞれの地域を理解することができるのです。新潟で学んだ誇りを胸に、広い見識と視野、そして着実な行動力をもった、いわば「地域発の国際人」として卒業するあなたの前途にはあらゆる可能性が広がります。
国際文化学科の学び 3本の柱

世界を様々な地域を理解
国際理解教育
現代社会は、戦争、貧困、差別、環境悪化など様々な問題を抱えています。日本を含む世界各地のこうした問題は、実は私たちの生活と密接に関わっています。このことを念頭において、国際学部は、世界の現状を知り、思索し、平和で公正な国際社会の実現に自ら参加しようとする地球市民の育成をめざします。
世界を理解するための道具
外国語教育
【必修英語】CEP•英語基礎
CEPは国際英語話者教員によるコミュニケーションのための英語です。英語基礎は、高校までに学習した文法や語彙力の再確認・ 補強を行い、1年次に英語の基礎力、運用力を徹底的に身につけます。
【主言語】英語・ロシア語・中国語・韓国語
全ての学生が、1年次から4つの言語のうちいずれか一つの言語を主言語として選択します。基礎から実践的な運用が可能になるまでの力を身につけます。
体感し理解を深める体験
派遣留学・交換留学
1年次に選択した言語(英語・ ロシア語・中国語・韓国語)に対応して、アメリカ ・ ロシア ・中国 ・韓国の提携大学に2年次後期から約半年間留学できます。留学先で取得した単位は本学の単位として認定されますので、4年で卒業できます。
本学では、毎年50名前後の学生が留学に参加しています。また韓国、中国、台湾の大学との交換留学制度もあります。
【ゼミナール】
ゼミナールは、大学における特徴的な授業形態です。教員からの一方通行の授業ではなく、学生同士の相互学習やワークショップも含めた、共通の学びの場です。
【情報処理演習】
ワードやエクセル、パワーポイントを使いこなすことは、今や当たり前のことになっていま す。世界共通資格であるマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)合格のための授業プログラムを組んでいます。
【インターンシップ】
実際に企業の中に身を置き、各世代の人々と コミュニケーションを取りながら、社会人として 必要な「能力」を確かめると共に、社会で通用する自己能力に気付き、「働くとはどういうことか」を理解し、自らの就職活動や今後の キャリア形成につなげます。
学びのイメージ

国際理解教育
国際理解のための充実した科目群


■国際政治学
危機の時代を生きるための〈現実〉認識を養う
グローバルに危機が展開する現代世界で、精確に〈現実〉を捉える術を学びます。
手段は〈政治的リアリズム(現実主義)〉。歴史を教師としながら、冷静で、多角的な世界認識ができる、錆びないセンスを磨きます。

■国際協力論
地球市民としてかかわる国際協力
国際協力は、何のために、誰が、どのように行うものなのでしょうか。
国際協力の主体およびその活動の現状と課題を理解し、グローバル化する世界に生きる市民として、私たち一人ひとりが実践できる国際協力のかたちを考えます。

■国際法
これを学べば真の意味での「国際人」に!
世界の国々にとっての共通のル-ルである国際法について、「今」世界で起こっている具体的なトピックを素材としてじっくりと学んでいきます。世界的な視野を養うためにはぜひ学んでおきたい授業です。英語やフランス語のメディアや資料も活用します。

■EU論
EUの制度を学び、欧州のデモクラシーと法の支配について考える
EUは欧州諸国家の合意によって生み出された地域統合組織です。法をつくり裁判所もあり中進国なみの予算規模を誇り単一通貨ユーロも導入しています。まるで連邦国家と見紛うほどに発展してきたこの組織には、しかし重要な問題があります。一緒に考えてみませんか。

■現代東南アジア論
紛争から復興し地域統合が進む東南アジアを学ぶ
東南アジアは、冷戦期にはベトナム戦争やカンポジア紛争 など、有数の紛争地域でしたが、現在は、ASEANをはじめとする地域統合が進展しています。アジア太平洋戦争、戦後賠償と援助、日系企業の進出、労働者の来日など、日本とも関係が深い東南アジアの地域形成について学びます。

■日中関係論
世界の経済大国・日本と中国、東アジアにおける共存関係の構築
日中両国は尖閣諸島や歴史認識の問題で近年、両国関係をかつてないほど冷え込ませています。
しかしその一方で、お互いがなくてはならない経済関係も築いています。過去、現在、未来の日中関係を身近な題材から考えます。

■ロシア文化論
世界一広い国土と多様な文化への旅
ロシアの広大な国土の中には、さまざまな民族の人々が生活し、それに応じた文化が存在します。
ロシア文化論は、ロシアが育んだ文化を多角的に紹介します。

■アメリカ史概説
アメリカ合衆国、建国240年の歴史について考える
植民地の経験をへて独立したアメリカ合衆国は、建国から240年、基本的な政治制度を変えていません。それは民主主義を実現する過程だといえますが、北米大陸のネイティブやアフリカ系の人々などを圧殺する過程でもありました。その意味について考えます。
外国語教育 必修英語
国際共通語としての英語。本当に使える語学力を身につけます。
国際学部では、外国語教育を国際理解教育の根幹と位置づけ、独自の教育プログラムを策定し、成果を上げてきました。まず1年次に全員が必修英語として「CEP」と「英語基礎」を履修します。
CEP1·2では国際英語話者である教員とともに、コミュニケーションのための英語を学びます。
英語基礎1·2では高校までに身につけた英語の基礎学力の再確認・補強を日本人教員のもとでそれぞれ学びます。
これによって国際語としての英語の基礎力、運用力をしっかり身につけます。




国際学部の学生は必修科目として全員が1年次に週5日学びます。
英米の言語としてだけではなく、「国際共通語としての英語English as a Lingua Franca(国際英語•ELF)」、特にアジアの言語としての英語でコミュニケーションがとれるように開発された本学独自の英語教育プログラムです。 国際英語話者である教員のもとで、徹底的に話す力、聴く力を養います。

英語基礎 英語の基本を固める
英語教育を専門とする日本人教員によって、高校までに身につけた文法や語彙力の再確認・補強を徹底的に行うとともに、さらなる4技能のレベルアップを図ります。




スカイプ英会話レッスンスペース
外国人講師と質の高いマンツーマン英会話レッスンをインターネット上でライブ受講できるスペースです。
(国際交流センター内)
二年連続 英検協会「文部科学大臣賞」受賞
国際学部では必須英語(CEP・英語基礎)の教育成果を確認するため、実用英語技能検定やTOEICの受験を推奨しています。2017年度、2018年度二年連続で公益財団法人日本英語検定協会より、当年度の英検合格者数が極めて高い団体として、文部科学大臣賞を受賞しました。

実践しながら伸ばす英語力
青木 綾香さん
在学時資格取得
英検準1級
NUISには英語力を伸ばすための環境が十分に整っています。特に1年次必修科目のCEPと英語基礎は実践的な授業で、この授業のおかげで英検準1級を取得することができたと思っています。CEPは習熟度別の少人数クラス構成で、英語だけを使って授業が進められます。最初は戸惑いましたが、回数を重ねるごとに英語で話すことに抵抗がなくなり、楽しんで会話できるようになりました。英語基礎は、英検やTOEIC対策が充実していて、中国語コースの私でも、安心して資格対策に励むことができました。これからは英検やTOEICのほかに、観光英検や中国語検定にも挑戦していきたいです。


外国語教育 英語、ロシア語、中国語、韓国語コース





言語についての認識の深まりは皆さんの知性を刺激し、成長させてくれます。それは複数の言語を学ぶことでより深化し広がっていきます。全員が1年次から必修英語と並行するかたちで、英語、ロシア語、中国語、韓国語の中から希望する一言語を選択し、徹底的に学び、国際化時代のビジネスで活躍する人材を育てます。
+「主言語」に加え、もう一言語を「副言語」として選択可能(2年次前期より)

1年次から学んだ「主言語」に加えて、希望すれば2年次前期より新たにもう一つの外国語「副言語」を学ぶことができます。 例えば、1年次に「主言語」として選択したロシア語に加え、2年次前期から「副言語」として韓国語を選択でき、最長3年間しっかり学ぶことができます(学ぶ期間は任意です)。



本学ならではの語学力を活かし、通訳ボランティアとして活躍!
県/市観光サポーターの取り組み
本学部では新潟の隠れた魅力や宝を学びながら、内外にPRする活動に取り組んでいます。これまで観光学や新潟県内・市内の観光に関心のある学生や外国語を活かし、地域に社会貢献したいと望む学生がボランティア活動を継続。特に、2016年と2019年に新潟市で実施されたG7とG20新潟農業大臣会合にそれぞれ本学代表5名が露語・中国語・韓国・英語を駆使し、学生通訳ボランティアとして大いに活躍。またこの数年、新潟市国際観光課と協力し新潟東港に入港するクルーズ船の乗客である外国人への観光ガイドを務めるなど積極的な活動を行っています。
昨年はコロナ禍で様々なインベントが中止や延期となる中、学生の積極的な学びや歩みは止まず、県国際観光推進課主催「新潟県観光サポーターに任命された学生7名が、昨年10月から2ヶ月かけて県内のALT(外国語指導助手)や留学生、大学生と共に県内3箇所(長岡/十日町/燕三条)をめぐり、現地で活躍する外国人や観光関係者等と意見交換をしながら、取材を行いました。その取材で得た情報や観光スポットなどを各自のSNS(lnstagram/Facebook/Twitter)を駆使し、現地から発信しています。また、今春、県国際観光協会とNUIS観光プロジェクトを立ち上げ、4月から着地型観光プログラムに着手しています。

派遣留学・交換留学・海外実習
言語能力を向上させるとともに、
異文化理解を深め国際交流の重要性を体験的に学びます。
国際学部では、希望者を対象に提携先の各大学に留学できる派遣留学制度と交換留学制度を設けています。異国に身を置いて生活することで、語学力の飛躍的な向上はもちろん、人間的にも大きく成長します。
留学での経験は、今後の人生の大きな糧となることでしょう。

派遣留学制度

留学して4年で卒業できます。
留学先での授業は本学の単位として認定されます。
留学期間は2年次後期の約半年間です。

留学参加者全員に奨学金が与えられます。
参加者全員に本学から、海外派遣留学奨学金(20〜30万円)が給付されます。

4つの大学から選べます
留学先はアメリカ、ロシア、中国、韓国の4つの提携大学。
どの国で学ぶかは1年次に選択する言語によって決まります。

セントラル・ミズーリ大学
1871年創立。アメリカ中西部カンザス・シティから車で約1時間半、静かで安全な学園都市ウォレンズバーグにある5つの学部と1つの大学院を擁する州立の総合大学です。

ウラジオストク国立経済大学
8つの学部と1万人以上の学生数を誇る、ロシア極東を代表する国立大学の1つです。キャンパスはウラジオストクの中心部に位置しています。

北京師範大学
北京大学、清華大学と並ぶ中国の名門大学で、多くの学部や研究所を有する総合大学。北京市の中心に位置し、社会見学や日常生活にも便利です。

慶熙(キョンヒ)大学校
首都ソウルにある名門私立大学。10学部16大学院を持つ総合大学で、外国人向けの韓国語教育においても高い評価を得ています。

派遣留学スケジュール

■言語学習
個人の習熟度に合わせて少人数クラスが編成され、聞く、話す、読む、書くなどの各分野の授業が行われ、言語の総合的な運用能力を身につけることができます。また、各地域に関するプレゼン、討論、レポート作成など、各言語による地域研究の授業も行われます。
■文化・歴史学習
各地域の社会や文化について広く学ぶため、伝統的な楽器の演奏、ス ポーツ競技の体験、市内見学、演劇鑑賞、各種イベントヘの参加などを通じてその地域の文化を多角的に体験します。各分野の専門家による特別講義を受講することもあります。
■留学費用
派遣留学制度を利用して提携校に留学するには、本学2年次後期学生納付金 (537,500円)のほかに、留学にかかる費用として、往復航空運賃、宿泊費、生活費等(アメリカコースは約 100万円程度、ロシア・ 中国 ・ 韓国コースは60~65万円程度)が参加学生の自己負担となります。ただし、参加者全員に本学から海外派遣留学奨学金 (20~30万円)が給付されるため、無理なく留学に参加することができます。
「充実した留学生活」
伊藤 充来 4年(新潟県立巻高等学校卒業)

在学時取得資格
TOEIC(L&R)845点、英検準1級
中国語検定3級、英検2級
僕は派遺留学でアメリカ、海外 実習でニュージーランドに留学をしてきました。アメリカでは約半年間寮に入り様々 な国籍の人たちと共同生活をし、平日に英語の授業を受 けました。この留学がきっかけで英語を会話の手段として 捉えることができるようになりました。この経験を活かすため に、さらに7週間のニュージーランドでホ ムステイを経験しました。実際に2度の留学をして、英語をより深く学ぶこと ができました。帰国後は英語をもっと勉強したいと思い、英検やTOEICIに挑戦。nuisは留学の機会がたくさんあ り、 海外をより身近に感じることができます。英語が好きな方、 海外に興味のある方は、ぜひ参加してみてください。

交換留学制度

光云(クアンウン)大学校
1934年創立。ソウルにあり9学部を持つ総合大学。留学生の受け入れに積極的な大学です。

済南大学
1948年創立。山東省を代表する総合大学。24の学部を持ち約35%は世界各国からの留学生で、とても国際色豊かな大学です。

銘伝大学
台湾・アメリカの4つの国際的なキャンパスに、約2万人の学生が在籍。多くの授業が英語で行われています。
留学期間は1年以内です。派遣留学制度と同様、留学先での授業は 本学の単位として認定され、4年で卒業できます。
海外実習

夏期休暇中に実施される3・4年次対象の実習体験プログラムです。指導教員に助言を仰ぎながら、実施目的、内容、場所、期間等、学生が主体的に計画を立て、実習を行います。目的はさまざまで語学・異文化研修や国際NGO/NPOなどで、のボランティア体験、フィールドワーク調査、短期間のインターンシップや就業体験等、実にさまざまな実習が可能となっています。現地での大学の講義や簡単なワークショップや実習、ホームステイ
を通じて、日本とは異なる環境で異文化理解を深め、海外へ視野を広げることを目的とした単位認定科目です。これまでアメリカ、カナダ、カンボジア、タイ、台湾、フィリピン、ベトナム、ニュージーランドにおいて実習を行い、特にニュージーランドの「国立ワイカ卜大学語学・ホームステイ&異文化研修」や台湾の「銘伝大学語学・文化研修(中国語&英語)」が人気となっています。
卒業論文
卒業論文はゼミナールをを中心とした大学4年間における勉学の集大成です。
国際学部では卒業論文の提出が必修となっています。学生はゼミナール担当教員による卒業論文指導の過程で
自分の取り組むべき課題を明確にしつつ、自ら論題を設定して研究に取り組み、その成果を1つの論文にまとめあげます。

❶ゼミナールの選択
2年次後期に興味のあるゼミナールの卒業論文発表会に出席して選択。
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❷ゼミナール
教員と二人三脚で、執筆していき ます
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❸中間発表会
11月初旬に現在の進捗状況を発表する報告会を開催します。
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❹卒業論文最終発表会
卒業論文を書きあげたあと、発表会を開催します。