Berkeley

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サンフランシスコ

2008年10月05日11:24

バークリーに来て1か月と1週間、仕事が一段落したので、今日初めてサンフランシスコに行きました。

お目当ては、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)。「夢の半分――現代中国アート展」を観にいくためです。明日の日曜日で終わってしまう と気づき、あわててBART(Bay Area Rapid Transit:写真左)に乗って行きました。バークリーから約25分で美術館最寄りのMontgomery駅に着きます。

昨日夜、アメリカに来てから初めて本格的な雨が降り、今日も朝方は曇り空でした。そのせいかもしれませんが、「サンフランシスコ」の第一印象は、 ぼくがこの地名にもっていた燦然と輝くイメージほどではありませんでした。街の造りなども、たとえばシドニーの中心街とあまり変わらないかな、という感じ です。(写真右は、ぼくが行った中で一番きれいだと思った、Yerba Buena Gardens から見た St.Patrick's Church です。ちょうど結婚式をやっていましたが、この教会の右奥にちょこっと低く見える建物が「ユダヤ博物館」です。)

ただやはり、ケーブルカーをはじめとするいろいろな乗り物が、くねくね高低差のある道を走っているのは、他の街とは違う印象を与えます。古いものを残しておくだけで、世界的な観光地になる。新潟も、全部残して大切に保存しておけば、世界的に有名な場所になったはずです。

さて、お目当てのSFMOMA、大学関係者である身分証を見せて、学生扱いにしてもらい、しかも今日は半額デーだったので、たったの3ドルで入場に成功。お目当ての展示に行く前に、まず常設展を観ました。

入るとすぐに息をのむ光景。あの、写真や教科書で見た、現代美術の傑作たちがいきなり目に飛び込んできます。マティス、カンデンスキー、モンドリ アン、ミロ、タマヨ、リベラ、ルネマグリット、ダリ、ポロック、ピカソ、ジャコメッティーなどなど、あっという間に幸せの絶頂に達します。

そうそう、あのマルセル・デュシャンの有名な便器もありました。

みんな粒ぞろいなので、それぞれが持つパワーが、贅沢にぶつかりあって、とても密度の濃い空間が形成されていました。また行こ。

そして、いよいよ最上階の特別展。ぼくは中国のどの作家も名前を知らなかったのですが、どれもこれも、とってもクリティカルなエネルギーを感じる 作品ばかりでした。写真中央は、入口にある作品なのですが、どう感じますか? ぼくは今の中国人をあざ笑っているように見えました。「今の中国を、なんて 的確に批判しているのだろう」と感じました。

自分の国や人々を笑う力、批判する力、それは新たに台頭しつつある本当の中国の力を見た気がします。他にも、中央に眠る毛沢東に無数の小さい恐竜 や爬虫類が参拝に来ている図を模型で表現したものや、個々の眠ったような顔がプラスチックのケースに入れられて陳列されているもの、中年のように太った少 年が浜辺でサングラスをかけ、ベンツにもたれかかっている絵など、どの作品も、今、「夢」の中で生きる中国(人)の姿をリアリズムで切り取って表現するこ とに成功しているように思いました。

そこで無料でやっていた中国映画、「River Without Buoys(標識のない河の流れ)」(Wu Tian Ming(呉天明) 監督 1983年)もついでに観て、やっと美術館を出ると、ちょっとおなかがすいたので、中華街へ安くて美味い昼御飯を食べに行きました。それから帰りが けには、専門書が有名な「Stacey's Bookstore」で本を買ってから帰宅しました。

今日は一日、中国漬けでしたが、まさに絵に描いたように完璧な休日。いい気分転換になったので、仕事に集中できます♪