カンボジア王国上院議員・クメール意志党副党首による特別講演会が開催されました
令和7年7月18日(金)アジア自由民主評議会(CALD)議長・カンボジア王国上院議員・クメール意志党副党首のセーン・マルディー氏をお招きし、「声なき民主主義:カンボジアにおける民主主義の現在地」についてご講演いただきました。
【講演概要】
世界的な民主主義後退の潮流の中で、カンボジアは2015年から始まった民主主義の退行において象徴的事例となりました。2015年11月の野党指導者サム・ランシーによる3度目の自主亡命から、2017年11月の最大野党・救国党の解党処分に至るまで、カンボジア政府は労働組合、市民社会組織、政党、自由な報道を骨抜きにする法律を次々と成立させました。中国の一帯一路構想は大規模な資本投資と潤沢な資金をもたらしましたが、同時にこの資金流入が様々な弊害を生み出しました。
形式上、カンボジアは定期的な選挙を実施する民主主義国家です。しかし現実には、市民の自由と人権は完全に破綻しており、民主主義はもはや後退段階を超えて崩壊の一途をたどっています。
このような独裁的な現実の下で、私たちはいかにして生き残ることができるのでしょうか。



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