令和8年 年頭のご挨拶「忘却の時間的効果」
2026.01.01
来る3月末、ドコモはFOMAを停波しiモードを終了する。このニュースでFOMAがFreedom Of Mobile multimedia Accessの略だと知って驚いたが、その驚きはSMAP解散のとき、その名称がSports Music Assemble Peopleの略だと知ったときの驚きに近い。
ところで来年はメリー喜多川生誕100年だそうで、戦後日本の芸能界の異常さにも思いを馳せるが、そういうときに必ず思い出すのは2015年末の紅白歌合戦である。愛媛の妻の実家で見ていたら、白組司会は井ノ原快彦で、他にもジャニタレがえらく多い。数えてみると近藤真彦、SMAP、TOKIO、V6、嵐、関ジャニ∞、Sexy Zoneと7組も参加している。
さらに驚いたのは、その年のトリがSMAPではなく近藤だったことだ。このトリの人選を知って地球上でもっとも恐怖したのはSMAPのマネージャーだった飯島三智のはずで、ジャニーズ事務所のみならずNHKまでもが(木村拓哉以外の)SMAPメンバーを見捨てたことに気づいただろう。
その紅白の翌日、2016年の年明け以降の激動は『週刊新潮』による事務所内紛の記事から始まり、ジャニー喜多川とメンバーの面会、メンバーによるTV番組中の「謝罪会見」と続くが、その悲惨な「さらしもの」感は強かった。結局、その後の飯島の退社、木村以外の四人のメンバーの離脱、SMAP解散へと至る。
これが10年前のことである。近いと感じるか遠いと感じるか。FOMA停波と聞くと、かつて自分が毎週ちょこっと話していた新潟県民エフエム放送(FMポート)の停波、閉局という2020年の出来事も思い出す。人間、ものを忘れるから楽しく生きていける。
ということで、今年もよろしくお願いします。これでも一応は歴史の文章なので文中敬称略です。ご容赦ください。
新潟国際情報大学 学長 越智 敏夫







