「食の新潟国際賞」受賞者のンネメカ・C・イケグウォヌ氏による特別講演会を開催しました

 2012年10月16日(火)本校(みずき野キャンパス)222教室を会場に、「食の新潟国際賞」受賞者のンネメカ・C・イケグウォヌ氏を講師に迎え、受賞の対象となった、ナイジェリアのFM放送による農民への様々な情報提供、また、財団を設立しての小規模農民の生産性と生活の向上に向けての活動について講演いただき、100人を超える学生、教職員及び一般の方々が熱心に聴講しました。

当日の講演では、ナイジェリアは、小規模農民が多く、テレビ、携帯電話などの機器がなく、情報を伝える手段が限られていたが、農民の皆がトランジスタラジオを持っていたので、様々な困難を乗り越えFM局を開局し、環境保護や持続可能な農業、マーケット情報を提供することができ、今では25万人の小規模農家が聴いていることや将来は「BBC Radio of Rural Nigeria」を目指していることなどが説明されました。

また、中学校、高等学校等での養鶏、ウサギの飼育、植樹、パイナップル栽培、ナマズ養殖などについても指導を行っていることや、現在では10か所の学校菜園ができ、10団体の若い農業者の会が設立されたことで1,600人以上の若者が自営農業に従事していること等が報告されました。

ンネメカ氏の講演の後、意見交換が行われ、学生から、FM局を開局するまでの苦労はどうだったか、10年後、20年後のナイジェリアは、どうなっていると思うか、FM局のコンテンツはどのように作られているか等について質問があり、ンネメカ氏は丁寧に回答されていました。予定していた時間をオーバーするほど熱のこもった質疑が行われ、大変意義深い講演会となりました。