インドネシアの異文化理解講演会を開催しました
2025.12.17
2025年12月5日(金)、坂本麻紀子氏(英語講師、通訳)をお招きし、インドネシアを題材に異文化理解についてご講演いただきました。
【講演概要】
坂本麻紀子氏は、インドネシアに11年間滞在されたご経験をもとに、多民族・多文化国家ならではのスローガンである「ガルーダ・パンチャシラ」(多様性を一つにまとめるという理念)について紹介してくださいました。さらに、バリ島やルンバタ島をはじめとする島々の文化の違い、そして都市部への人口流出によって各地の伝統文化が衰退しつつある現状についてもお話しいただきました。
また、多くの地方語が存在するインドネシアならではの、地方語と公用語の教育のあり方、さらには経済格差によって生じる教育現場の課題など、観光面だけでは分からない「現地の人々の暮らし」に根ざした視点からインドネシアを理解できる内容でした。加えて、当日はインドネシアのコーヒーや「ナスタール(パイナップル餡の焼き菓子)」をご持参くださり、インドネシアが世界第3位のコーヒー生産国であること、またナスタールが断食明けの祝祭(レバラン)で家族や友人と分け合ったり、贈り物として配られたりする菓子であることをご紹介いただきました。宗教と日常文化のつながりを感じられる貴重な機会となりました。
インドネシアの「困っている人を助けたい」という国民性、宗教や文化が異なっても互いを尊重する姿勢など、人として学ぶべき点が多く、大変有意義な時間となりました。また、複数の国で生活されたご経験を持つ坂本氏ならではの視点から、英語をはじめとする他言語学習のポイントをご助言いただけたことも、学生にとって大きな財産となりました。
(報告:謝ゼミ学生)










