視線からヒートマップを作成し深層モデルでヒトの反応を再現
経営情報学部藤田晴啓教授は、6月14から15日に同志社女子大学今出川キャンパスで開催された文部科学省科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)「マテリアマインド:物心共創人類史学の構築」第3回全体会議に出席しました。ホロレンズを使い、縄文土器や墓内部壁画をみた時の視線データ取得とヒートマップ作成の成果を発表しました(写真)。同領域研究はヒトの認知・身体・行動について研究する、大規模なプロジェクトです。文理の枠を超えた78人の研究者が参加する共同研究によって、人類の過去のメカニズムと未来のモデルを構築します。同教授は取得したヒト反応データを使って大規模言語モデルを組入れた深層モデルを訓練、訓練に使っていない土器土偶の3Dデータを入力すると、あたかもヒトがモノをみたように視線ヒートマップや言語表現を生成するモデルを構築します。認知科学が専門の佐々木宏之教授や今井裕紀講師の協力も仰ぎながら今後の研究の発展が期待されます。136名のゼミ生を対象とする実験の内容・データ取扱は本学の倫理審査に合格しています。

