
4つの魅力
なぜ、新潟国際情報大学が選ばれ続けているのか。
本学は、2学部(国際学部、経営情報学部)3学科(国際文化学科、経営学科、情報システム学科)で構成される収容定員1,000人の小規模校であり、新潟県内からの入学生が多くを占める極めて地域に根ざした大学です。
地域の要請に応え国際化・情報化に対応できる人材の育成を目標に平成6(1994)年4月開学。
令和5(2023)年には開学30周年を迎え、今日までの本学の卒業生は8,144人を数えます。
多くの卒業生が県内に定着し、地元企業および自治体で活躍。
大学を軸に、卒業生・地域・地元企業や自治体のネットワークは年々広まり、強固なものとなって地域の活性化に貢献するとともに、在学生の「生きた学び」を支えています。
本学を選び、本学で学び、社会へ巣立っていく皆さんにとって、ここでの経験が誇れるものであるように。
私たちは環境の変化に臆せず、時代の要請、地域の要請、そして本学を選んだ皆さんの「学びたい」という意欲に真摯に応える大学であり続けます。
1 グローバルな教育、充実の留学制度
「世界に発信する大学」として、研究・教育の両面において世界の基準に合致し、世界に成果を発信できる体制を整えています。多様化する現代社会で活躍するため、社会、文化、歴史、政治、経済、法といった多角的な見地から国際関係を見る視点を養い、行動する人材を育てます。
一つには、国際共通語としての英語教育です。
習熟度に合わせた少人数クラスで、マルチリンガル教員による授業を多く取り入れています。
また海外留学制度があり、国際学部では中国、韓国、ラトビア、ニュージーランド、台湾、アメリカへ留学することができます。
経営情報学部には、カナダの大学への短期留学があります。

2 AI・データサイエンスを活用するための知識スキルを修得
数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度
デジタル時代では、「数理・データサイエンス・AI」の基礎的な知識を全ての国民が育み、特に大学教育にこれを取り入れ、あらゆる分野で人材が活躍する環境を構築することが求められています。
本学では、社会のAI利活用のニーズに応え、日本政府が推進している認定制度「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」を2023年度から開始。全学生を対象に「リテラシーレベル」を設置し、データと社会の関係性にはじまり、データを読み解き、扱う基礎的な能力や倫理的・法的・社会的な留意点などを学びます。さらに、経営情報学部では、同プログラムの応用版「応用基礎レベル」を導入。「リテラシーレベル」の教育を補完的・発展的に学び、自らの専門分野に数理・データサイエンス・AIを応用するための大局的な視点を獲得することが目的です。学生がそれぞれの分野において数理・データサイエンス・AIを効果的に活用し、社会的・倫理的な観点から問題を解決できるようにすることを目指しています。

「リテラシーレベル」では、数理・データサイエンス・AIの入門知識とデータ駆動の数理的考え方の基礎の1つになる統計学的スキルを身につけます。
リテラシーレベル
学習成果と修得内容
●数理・データサイエンス・AIの基礎
●数理・データサイエンス・AIの社会への影響と利活用
●数理・データサイエンス・AIに関わる倫理的問題の理解
●統計および数理の基礎

国際学部 国際文化学科 3年
相澤 花菜さん
(新潟県立村上高等学校卒業)
【受講した科目】
●AI・データサイエンス入門
現在のAIの時代で役立つことが学べると思い、受講しました。
私は国際学部なので、普段の学習内容とは遠い存在に思え、受講する前は心配もありましたが、授業ではスライドを用いたり、実際に自分でAIを操作することができるので、より理解を深めるこ
とができました。内容は難しいこともありましたが、授業で出てくる単語は聞いたことがあるものも多く、意味を再確認することができました。AIを扱う上で特に留意すべき点を学ぶことができ、とても自分のためになったと思います。

「応用基礎レベル」では、数理・データサイエンス・AIの技術的知識から応用までのスキルを身につけます。
応用基礎レベル
学習成果と修得内容
●複雑なデータセットから有意義な洞察を抽出するため の分析技術
●AIと機械学習モデルを活用した問題解決のための能力
●データ駆動の意思決定プロセスにおける倫理的および社会的な課題に対する洞察力
●数理・データサイエンス・AIの統合的応用能力とアプローチ手法

経営情報学部 情報システム学科 3年
黒渕 友貴さん
(新潟県立新発田南高等学校卒業)
【受講した科目】
●AI・データサイエンス入門
●情報アクセスシステム
●アルゴリズム
●システム数学
●情報論
応用基礎レベルでは、AIがどのようにデータを処理しているのか、また、私たちはAIから得たデータをどのように取り扱うべきなのかという基礎知識から学ぶことができます。中でも、「AI学習」を扱う講義では、AIが学習している過程を見ることができ興味深かったです。日常生活でも、社会人として仕事をする上でも、今後はAIの力を借りることが増えていきますが、AIの返答などの情報を鵜呑みにせず、正しい情報の取得方法や、情報の取捨選択の方法を学べたのは、将来とても役に立つことだと思いました。

3 地域貢献と起業家精神の涵養教育
「地域から未来を創造する大学」として、地域と有機的な連携を行い、新しい教育のスタイルを確立し発信します。グローバルな価値とローカルな価値が融合する「グローカリゼーション」の時代において、変化に柔軟に適応し、自ら考え実践できる、さらに地域社会の発展に貢献できる創造力豊かな人材を育成します。
Project01
国際交流ファシリテ-ター

地域の国際化を推進する参加型実践教育
新潟県は北東アジアに向けた日本の表玄関であり、地域の国際化に対応していく人材が強く求められています。国際交流ファシリテーター事業は、県内の地方自治体、国際協力組織、小中学校·高校、地場企業、NGOらとの協力・連携により、大学生を国際交流ファシリテーターとして養成し、地域に派遣する取り組みです。希望する学生は養成コースの授業を履修し、ワークショップや学内外の講師による講義を3~4カ月間受けます。研修を修了すると「国際交流ファシリテーター」として認定。その後はグループに分かれて「世界の現実」「世界の不平等」「多文化共生」のいずれかに関連するテーマを自分たちで設定して学びを深め、その成果をワークショップ形式のプログラムとして、県内の小中学校・高校で発揮します。学生にとっては国際社会に関する基礎・専門知識を習得しながら、コミュニケーション力やチームワークを身につけることができ、児童・生徒にとっては国際社会への関心と学習意欲を高める機会になり、その相乗効果によって地域社会の国際化・活性化を実現します。この総合的国際理解教育は「NUISモデル」として県内外に普及させることができると考えています。
学生の声
3年
市橋 奈都さん
新潟県立新潟江南高等学校卒業

国際問題についてのワークショップを作り、それを小中学生や高校生に実践する活動を行いました。より伝わりやすいワークショップを作るためにミーティングを重ねるなかで、時には大変なこともありましたが、仲間たちとの絆を深めることができたと思います。また、参加者から「楽しかった」といった感想をいただいた際には深い達成感と充実感を得ることができました。この活動を通して、かけがえのない仲間と出会い、国際問題についての知識を得ることはもちろん、自分自身を振り返ることもでき、大きく成長できたと思います。
Project02
新潟市とSDGsに関する協定を締結

SDGs推進に向けて連携して事業を展開
本学と新潟市は、新潟市内のSDGs達成に向けた市民意識の向上や行動変容の促進を目的に、2022年9月に連携協定を締結しました。連携事業としては「SDGs普及啓発」「食品ロス削減に対する支援」などの活動を行っています。「食品ロス削減に対する支援」では、農家や家庭菜園で余った野菜などを新潟市内の子ども食堂に届ける仕組みを市と共同で企画、「フレッシュフードシェア」として実施しています。「SDGs普及啓発」としては、2024年10月に新潟市中央区の万代シテイで開催された「にいがた2k m 食花マルシェ2024」にてSDGsの普及啓発イベントを行いました。当日は、学生が考案したキーワードラリーやSDGsにまつわるクイズが実施され、来場者はゲーム感覚でイベントを楽しみながら、SDGsの達成につながる身近な行動について関心を深めました。また、新潟市が2022年5月にSDGs未来都市」に選定され、本学はその中心となる「食と農のわくわくSDGs学習推進事業」のモデル校となっています。スマート農業や、6次産業の創出・経営戦略など、これからの農業について興味を持つ学生が、学部を問わず学びを深めています。
学生の声
4年
松沢 翼さん
新潟市立万代高等学校卒業

幅広い年齢層の方にSDGsについて知ってもらい、取り組んでもらうことを目標として「にいがた2km食花マルシェ2024」でSDGsキーワードラリーとステージイベントのSDGsクイズを企画運営しました。万代シテイで行われる大きなイベントに参加し、多くの人に楽しみながらSDGsについて学んでもらう機会を作ることができました。また、私たち学生の気づきやアイデアが話し合いながら形となっていき、多くの人に届いたこの経験は、プロジェクトに挑戦し、最後までやり抜くことができた自分たちの可能性を広げてくれる貴重な機会になりました。
産官学連携事業
産官学連携事業に積極的に取り組むことで、地域に貢献すると同時に地域の課題解決に協力。
さらにアントレプレナーシップ(起業家精神)教育にも取り組み、チャレンジ精神、探求心、創造性など、起業家的資質や必要とされる能力を養います。
Project03
株式会社新潟放送(BSN)と包括連携協定を締結

メディアと連携し、地域課題の情報を発信
本学とBSNは2024年4月に包括連携協定を締結しました。地域で解決すべき課題や次世代向けコンテンツの制作などをテーマに人材交流を行うほか、学生の番組出演を通して新潟の魅力向上につながるアイデアを提案するなど、人材育成や情報ネットワーク構築に取り組んでいます。2024年10月には本校において、共同企画のイベントを開催。『新潟地震60年 若者に響く“防災”を考える Z世代向けコンテンツによる防災情報発信とは』をテーマに、学生が制作した防災に関する縦型ショート動画の発表や、BSNと学生によるパネルディスカッションが行われました。学生がメディアの重要性や社会への影響を学ぶ機会となっていて、今後も若者の視点による地域課題や次世代向けコンテンツ制作、情報発信に取り組んでいきます。
Project04
フェアトレード大学

フェアトレードについて学内外で普及・推進
本学は、2024年11月に日本で6番目の「フェアトレード大学」に認定されました。フェアトレードは、開発途上国の商品を正当な価格で購入し、生産者の生活や国の成長を支援する仕組みであり、フェアトレード大学とは、フェアトレードの理念に賛同し、その普及や推進活動を積極的に行っている大学を、日本フェアトレード・フォーラムが認定する制度です。学内推進団体のNUIS FTでは、売店や大学祭でのフェアトレード商品の販売や、ゼミの時間にフェアトレードについて学ぶ「貿易ゲーム」を行うなど、2017年からさまざまな普及活動を行ってきました。認定を受けて、今後はフェアトレードの意義や実践を学ぶ講座やワークショップを通して啓発活動をさらに強化するほか、地元の団体、企業、他大学と連携したイベントを企画するなど、より多くの人々にフェアトレードを身近に感じてもらえるような取り組みを続けていきます。
Project05
国道8連おむすびプロジェクト

日本一多くの国道が集まる町を盛り上げる
新潟市中央区の本町交差点には8つの国道の起終点があり、日本一多くの国道が集まっている場所です。この点に着目し、地域活性化を図るため、本学では路地連新潟や柾谷小路商店街振興組合、新潟シティガイドなどと連携して「国道8連おむすびプロジェクト」を2023年12月に立ち上げました。プロジェクト名は、逆三角形をした国道標識がおにぎりに例えられることから命名され、本町交差点の面白さを分かりやすく伝えるための工夫や学生たちのアイデアを取り入れた活性化策をまとめ、新潟市に提言しました。学生たちは「新潟を知る」活動として、シティガイドの皆さんと共にJR新潟駅前から本町交差点までのまち歩きなどを実施し、気づいていなかった新潟の良さを発見しました。引き続き、新たな名所に注目してもらうための取り組みの検討を進めています。
Project06
ふるさと納税返礼品開発プロジェクト

新潟市の返礼品の魅力をいかに伝えるか
本学の新潟中央キャンパスの社会連携拠点「ツナグ」に入居している企業とともに、学生たちが新潟市のふるさと納税返礼品の魅力向上に取り組むプロジェクトを立ち上げました。経営情報学部経営学科の学生が、返礼品のお米の申し込みを増やす、という課題に取り組み、約1ヶ月間、フィールドワークや生産者へのヒアリングを行いました。チームごとに自然栽培米、定期便、無洗米の3つについて、ふるさと納税利用者の年齢層、家族構成などの調査を踏まえてターゲットを設定。それぞれに対するアピール方法を考案し、その成果を新潟市の中原八一市長に報告しました。活動を進めるにあたってはマーケティングなどの授業が役立ち、その学びを活かして実践することで、学生にとって段階的に学びを深める機会になっています。
4 個性を伸ばすきめ細やかなキャリア教育と就職支援
学生一人ひとりと向き合い、希望する進路・就職の実現を目指します。就職後に満足できることを最も大切に考え、低学年次からキャリア教育を実施。自分らしい生き方や考え方、将来どんな仕事に就きたいかなどを考えるきっかけを作り、スムーズにキャリアへの第一歩を踏み出せるように支援しています。
キャリア形成プログラム
万全のサポート体制で一人ひとりの夢をかなえます。
学生の個性や適性を重視した指導を行い、教職員一丸となって、細やかな進路指導を行っています。キャリア形成セミナーでは、職業観を実践的に学び、低年次からのキャリア教育にも重点をおいています。さらに、授業科目として「キャリア開発」を開講。インターンシップと併せ、学生が卒業と同時に納得のいくキャリアの第一歩を踏み出すことができるようにサポートしています。
キャリアサポートセンター
キャリア支援課職員が、細やかな進路支援を行い、希望する進路・就職の実現を目指します。
公務員試験対策サポート
本学の豊富なカリキュラムや公務員試験対策講座により受験に必要な対策を網羅。面接練習や個別面談にも対応し、合格まで徹底的にサポートします。

長北:まずは内定おめでとうございます。おふたりとも、就職活動にあたり、キャリア支援課に相談に来てくださいましたが、いかがでしたか?
中原:1~2時間かけてじっくり話を聞いてくださって、アドバイスをもらえて本当によかったです。私は、自分が企画職に向いていると思い込んで就職活動を始めたら、書類選考で落ちたりして、迷いと焦りが出てきたんです。仕切り直すために、まずはエントリーシートを添削してもらおうと思って相談に行きました。長北さんとお話しするなかで、気づいていなかった自分の特性が見えてきて、内定をいただいた今は「そうか、自分は営業向きだったんだ」と思っています。
神田:私の場合は緊張しやすい性格で、大学で面接対策講座が行われた際に「練習でもこんなに緊張するなら、本番も失敗しそうだ」と思って、キャリア支援課に面接練習をお願いしました。
長北:面接は初めてのことですから、緊張するのは神田さんに限らず、みんなそうですよね。企業はあなたがどういう人かを確認したいのだから、自分の歩みを振り返ってみて、自分のことをそのまま伝えたらいいんですよ、とアドバイスをしました。
神田:企業研究が重要だとばかり思っていたので意外でした。企業側は候補者の人物像を知りたいと思っている、と分かったことで気が楽になって、本番は緊張せず受け答えできたかなと思います。
中原:私も長北さんに面接練習をお願いして、たくさんのアドバイスや、今後生きていく上で心に留めておきたい言葉をいただきました。全部メモにとってあります。印象に残っているのは「コミュニケーションって何かな?」と聞かれたとき。分かっているつもりだったのに、うまく答えられなくて、ハッとさせられました。
神田:私の職種は経営指導員というもので、企業の方と対話することが多い仕事です。それもあって、実は最終面接のときに「コミュニケーションって何だと思いますか?」と質問されたんです。私もコミュニケーションの大切なポイントを教わっていたので自分なりに答えることができましたが、相談に行っていなかったらどうだっただろうか、と思いました。
長北:就職する前に、自分はどうして仕事をするのか、ということに気づいてもらえると、将来壁にぶつかったとしてもがんばれます。アドバイスするときは、そこを大切にしていますね。学生の皆さんがこうして成長していく姿を見るのが、私たちのやりがいです。
中原:キャリア支援課の皆さんは本当に親切で、的確なアドバイスをくれるので、就職活動で悩みがあったらまず相談することで、その後良い形になっていくと感じます。
神田:就職活動中は焦りがあると思うけれど、振り返ってみると焦ったときがスタートラインなのかなと思いますし、その時に寄り添ってくださる人がいるというのは、この大学の学生にとって大きな安心だと思います。
長北:悩んで葛藤し、立ち直る経験は、人生の中でとても重要なことです。キャリア支援課のスタッフは皆いろいろなキャリアを持っているので、さまざまな悩みにアドバイスできると思います。学生の皆さんには、まずは気軽に相談にきてほしいと思います。


キャリア支援課就職相談室長
長北 敏弥
[プロフィール]
新潟市出身。東京の大学を卒業後帰郷。
新潟テレビ21(現UX)に一期生として入社。約30年に渡って採用にも携わり、約1,000人との面接を経験。2021年より現職。