公開授業「きちんと知っておきたい、性感染症の話」を実施しました

 

 12月22日(木)5限に、本校キャンパス内において、国際学部堀川ゼミの公開授業として「きちんと知っておきたい、性感染症の話」の特別授業をおこないました。講師には、新潟大学医学部付属病院 産科婦人科や、新潟県厚生連佐渡総合病院 産婦人科等にお勤めになられ、現在は新潟青陵大学看護学部看護学科 教授でいらっしゃる石田道雄先生にいらっしゃっていただきました。対面、オンライン参加を併せて、約30人の学生、教職員が参加しました。

 第1部では、臨床医であった石田先生から、ご経験にもとづく専門的かつリアリティのあるレクチャーをいただきました。まず、性感染症について、そもそも病原体にはどのような種類があるかをご説明いただくとともに、男女の身体の構造の違いを詳しく教えていただき、性器の構造が異なることが性感染症に感染したときの症状に違いをもたらしていることをご教授いただきました。そのうえで、主な性感染症として、梅毒、クラミジア感染症、淋菌感染症、外陰・膣カンジダ症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、子宮頸がん、HIV感染症について詳しく解説をいただきました。それぞれの性感染症の症状から治療法まで、とても専門的な知識を、親しみのある平易な表現でお話しいただき、初学者にとって非常に分かりやすいものでした。感染症の中には、重篤な症状が出るものがあったり、きちんと完治させなければ症状を繰り返したり、妊娠・出産時に生まれてくる子どもに影響があるものがあったりと、我々は正しい知識を知って予防、治療といった対処をする必要があることを学びました。

 第2部では、講師と対面会場の参加者による座談会をおこないました。性感染症から自分を守るためにはどうすれば良いかといった質疑応答が行われるとともに、現在、感染者数が急増している梅毒を中心に、性感染症をとりまく社会構造について議論しました。

 公開授業の参加者からは「性感染症は梅毒やエイズしか知りませんでしたが、この授業を受講して性感染症は多くあり、その症状も多種多様であることが分かりました。そして、感じたのは、初期治療、早期発見の大切さです」、「性感染症はほかの人に相談しにくいことでもあるので、もし自覚症状がある場合は恥ずかしがらずに専門家に相談しに行くことが大切だと感じました。また、知らず知らずのうちにパートナーにうつしてしまうこともあると知り、それを防ぐためにも保健所などの性感染症検査を受診することの大切さを感じました」、「新型コロナウイルス感染症の流行を契機に、ウイルスについてそもそも知識がないことを自覚することになりました。性感染症についても同様でしょう。たんに怖いとか、恥ずかしいというだけではなく、一般教養としての知識を身につけることは有益だと感じました」などの感想がありました。

 石田先生は、性感染症は若い世代から真実をきちんと知ることが大切であるとお教えくださいました。そして、我々は性的なパートナーのことを考えた責任ある行動をとるべきであり、性感染症は誰でも感染し得るもので、恥ずかしがらずに医療機関を受診し、きちんと治るまでパートナーとともに通院することが重要であるとご指導いただきました。人間の体は無防備であり、そんなにすぐには進化しないので、病原体を喜ばせるような行動をとらないようにすることが大事である、というお言葉は印象に残るものでした。悪天候の中、貴重な機会を与えてくださった石田先生に心より御礼申し上げます。

(国際学部・堀川祐里)

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