堀川 祐里 講師の著書が出版されました

本学 国際学部 国際文化学科 堀川祐里講師の著書『戦時期日本の働く女たち ーージェンダー平等な労働環境を目指して』(晃洋書房)が出版されました。

本書は、戦時期日本の女性労務動員についての歴史的・実証的研究から、現代日本にも通じる女性労働者の稼得労働と妊娠、出産、育児に関する課題を照射します。
戦時期は、今とはかけ離れた時代であったか、と言えば、実はそうでもありません。
「総力戦」が強調された戦時期日本における女性労務動員の展開は、グローバル経済下で競争力の維持を目指す現代日本の労働政策と相通ずる点がみられます。
保育所の待機児童問題や、仕事と家庭の両立に関する課題、労働と健康との関係性に関する問題など、実はこれらは戦時期に既に生じていた社会問題です。
労働運動の指導者であった赤松常子は、敗戦直後に「日本女性の戦ひはこれからである」と残しています。
現代を生き抜くために今知っておきたい戦時期日本の働く女たちの姿を、「第49回赤松賞」を受賞した著者が描きます。

◆晃洋書房のホームページよりご注文いただけます
戦時期日本の働く女たち – 株式会社晃洋書房 (koyoshobo.co.jp)

◆学報「国際・情報」vol.89「堀川祐里講師に赤松賞」
vol89 (nuis.ac.jp)