Berkeley

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黄昏の帝国で 11 アメリカのデマゴギー

2009年03月01日11:30

今日ジムに行って、バイクを漕ぎながらまたテレビを観ていると、「FOXテレビ」でとんでもない男が現れ、それに聴衆が歓喜している映像が流れていました。CNNにも映っていました。

Rush Limbaugh って知っていますか? その主張も、うかがわれる人格もあまりにひどいので、家に帰ってネットで調べてみると、どうやらラジオのパーソナリティで、有名な「保守主義」の論客なんだそうです。

そろそろアメリカでもオバマ叩きが始まったというところでしょうか。まあ、反対の意見をもつ人々が自由に反論を展開できるというのがアメリカのいいとこなのですが、内容があまりにひどくて、これは公共の電波で流していいのか、と思ったほどです。

彼は、熱心な死刑推進論者で、オバマを「ニグロ」と呼び、マイケル J.フォックスのパーキンソン病を嘲笑った人物です。また、かつて麻薬で捕まってもいます。醜く太った猜疑心の強い顔。知性はみじんも感じられません。

彼の今日の話の主張は、「自分の内面を信じろ」です。

…は?

話はまったく論理的でなく、ただ、大衆の欲望に働きかける、まさにデマゴギー。まず、「保守主義」が何であるのか、まったく勉強してもいません。共和党は、こんな人物を抱え込んでしまって本当にいいのかとも心配になるぐらいです。

「オバマは確かに才能に恵まれた政治家だ。しかしその才能をすべて民衆をコントロールするために使っている!」

ってお前だろうが。自分の姿を敵に投影する典型的なモノローグです。

心配なのは、会場の大衆。ここぞとばかりに歓喜の渦。

これもアメリカなんだ…。そう再認識しました。問題はそれを電波にあえて流そうとする放送局の存在です。オバマは国内的にも、多くの抵抗に合っていることがうかがわれました。