2006年度情報システム学科「卒業研究1」ゼミ紹介
*このページに志望動機の欄に書くことの具体例が掲載されています。



小宮山研究室(B:人間と社会)






*カウント開始:2006年10月14日(金)




0.研究室紹介

  研究室紹介(2006・10・06)

1.研究室訪問について

大学生活にとって、ゼミというのは大変、重要です。仲間との触れ合いの中で“自分”が見えてきます。 私自身もそうでした。いろいろ考えて選択してください。皆さんが“考える”お手助けが出来たらと思って います。特に私のゼミを希望していなくても、ゼミ選択について、大学について、仕事について、生き方に ついて、どんな質問でも、出来る限りお答えします。

2.ゼミ見学について

水曜日1・2限に354教室で卒業研究1を開催しています。ゼミとはどういうものか雰囲気 はつかめると思います。クルマ買うとき、試乗しませんか。ゼミが大学生活の大きな部分をしめるとするなら ば、高級車並の買い物ではないでしょうか。ぜひ一度、ご見学ください。配布プリント等の都合があるので事 前に連絡、お願い致します。
11/1日の2時限は出張のため休講します。1時限は行ないます。

3.研究室訪問時間(2006.10.06追加記述)

           
曜日 時間
月曜日3時〜4時30分(オフィスアワー)
火曜日 4時30分〜6時
木曜日 10時30分〜12時50分
金曜日 4時30分〜6時
♠♥お願い♣♦
☆上記の時間以外でもご相談に応じられる場合があります。
相談時間についてはメール等でご相談ください。
★オフィスアワーは、アポイントなしに自由に遊びに来てください。



 

4.現在の研究室訪問・ゼミ見学予約状況(随時更新します。ご確認上、ご予約ください。)

研究室訪問

  1. 13日10:00(2名)
  2. 13日16:30(1名)
  3. 13日17:00(1名)
  4. 16日15:00(3名)
  5. 19日18:10(1名)
  6. 23日14: 50 (6名)
  7. 26日10: 00 (1名)
  8. 30日10: 00 (6名)
  9. 2日9:30 (1名)

ゼミ見学

  1. 11日2時限(3名)
  2. 17日2時限(5名)
  3. 25日1時限(5名)
  4. 25日2時限(2名)
  5. 1日1時限(6名)

述べ人数だと11/2日現在で研究室訪問22名、ゼミ見学21名、計43名とかなりの人数に見えます。しかし実は、研究室訪問とゼミ見学 の人数はかなり重なっています。また複数回訪問してくれた方も少なくありません。多くの方がご希望なさているというよりは 熱心な一部の方がご希望になっているというのが今年の傾向です。ご自身の「やりたいこと」「卒論」「就職・進学等」とゼミの 内容等が一致した人にご希望いただき、そしてぴったり定員だと幸せなのですが...




5.定員超過時の選抜方法

希望人数が定員を超えた場合、各自の研究計画によってゼミ生を選ばせていただきます。小宮山ゼミをご希望の方は配属申請の際の提出書類の志望動機欄に必ず、研究計画をお書きください。詳しくは以下の「研究計画について」をご覧ください。。

6.今までの卒業研究

小宮山ゼミ論文論集が本学図書館にあります。ぜひご覧ください。

7.昨年度(2006年度卒研T)の志望者・訪問者数等について

志望者数について

13名が小宮山ゼミを第一志望していただきました。定員10名ということで残念ながら3名の方にはご遠慮いただきました。大変心苦しく感じております。お約束どおり、志望動機の研究計画で選考致しました。力作が多く、大変楽しく拝見致しました。わずかに「問いを見つけ出す構想力」・「仮説の独創力」で差が見られ、それを基準に選考致しました。ご縁がなかった方も大変、力作でした。ご縁があったゼミできっと大活躍し、また将来の希望をかなえられると確信しております。

研究室に起こしいただいた人数、ゼミ見学にきていただいた人数について

20名の皆さんにご訪問いただきました。また6名の方にゼミの見学に頂きました。皆さんの自分の人生について、真剣に考え、選択しようとしている様子を拝見させていただき、未知の世界に向って“冒険する心”を分けていただいた心地です。ありがとうございました。わずかな面接時間でしたが皆さんの今後の選択にお役に立てば幸いです。またオフィスアワーにはお気軽にお立ち寄りください。

 
 

8.歴代ゼミメンバー一覧

 卒業生・現役生の小宮山ゼミ一覧です。

*図書館に小宮山ゼミ論文集が所蔵されています。また全員が全文登録をしています。ぜひご参照ください。

9.研究計画について

 志望理由の欄には研究計画を書いてください。

研究計画の変更は構いません。しかし常に研究計画を持っている方が大学生です。 用紙の欄が足りない場合はその旨を志望理由欄に書き、別紙をゼミ申請用紙の締め切り までに小宮山に提出してください。提出先は事務室レポートボックス【小宮山】です。 現時点で身につけている以下の4つの能力を総合的に評価します。

  1. 問いを見つける構想力
  2. 斬新な仮説を導き出す独創性
  3. 検証方法に関する応用力
  4. 結論を導き出す論理的思考力

研究計画書に書くことは以下のとおりです。以上の能力が読み取れるように具体性とそして論理の一貫性に気をつけて書いてください。

  1. 問い:どんな、なぞを明らかにするのか?
  2. 仮説:なぞに対する自分の主張
  3. 検証方法:いかに仮説をデータで裏付けるか(註)
  4. 予想される結論とその意義:自分の仮説が採択される(採択されない)ことに
    よってどのような社会的または学問的意義があるのか?

註:仮説の正しさを示すことはきわめて難しい。ライバル仮説と比較しライバル仮説より、自分の仮説の方がデータに適合的であることを示すことで結論付ける。それぞれの仮説から異なる結果が予測される場合について観察・実験することでどちらの仮説が正しいか判断する。チャールズ・A・レイブ,ジェームズ・G・マーチ(佐藤嘉倫[ほか]訳)『社会科学のためのモデル入門』(ハーベスト社 1991年)の第1〜3章が大変、参考になります。

10.研究計画例

 志望理由の具体的な例を2つ紹介します。参考にしてください。

例1(ちなみに私の卒業論文です)
 私は「なぜ現代日本において自殺者の割合に地域間格差があるのか」という問いについて研究したいと考えている。E.デュルケームの『自殺論』において世帯人員が多い地域では自殺が少ないという命題が述べられている。しかし現代の日本ではむしろ世帯人員の多い地域は自殺が多い傾向にある。「家族が自殺を促進する」という仮説の検証を試みたい。
 医療機関の充実度の違いや気候、疾病率等の要因を指摘した既存の仮説と対比するために47都道府県の年齢調整自殺率を従属変数とした重回帰分析を行う予定である。家族が自殺を促進するという仮説はすでに提示されているが、私の管見では多変量解析を用いた世代ごとの検証は未だなされていない。自殺研究の疫学的知見として社会的意義がありさらに社会学における自殺理論の検証という意義が見出せる可能性があると考えている。
 先生の「総選挙における投票率の説明」(1989年『社会学評論』Vol.40 No.2:166-179頁)を読みました。検証方法・既存の研究の整理の仕方、分析結果から結論を導き出す方法、結論と研究意義の結び付け方等、大変、研究の参考になったため、〇〇ゼミを志望致しました。


例2 2001年の卒業論文(図書館で読めます)
 私は「近年日本で行われ始めた幼児教育の方法である自由保育は、幼児の協調性を損なうのではないか」という仮説について検証したい。自由保育に対し疑問を投げかける研究は見当たらない。しかし自由保育によって協調性が失われるとしたら、今後一層、現在、問題となっている学級崩壊・いじめ等が増えることが予想される。比較的自由保育の導入が進んでいる幼稚園とそうでない幼稚園とで協調性を計り、検証したい。なおさらに年齢・家族関係等の影響も検証したいと考えている。
 先生の「不公平感の地域格差におけるマルチレベル分析の応用」(『紀要』中央大学文学部社会学科第10号 pp.199-213 2000)を読みました。 方法論的に大変参考になったので、先生のゼミを希望しました。


*講義概要に2005年度の研究の例を2つ掲載しました。そちらもご参考ください。

11.単位取得条件

  1. 講義要項掲載研究室紹介の研究内容にそった論文を書いてもらいます。
  2. 論文とは"研究"(講義要項掲載研究室紹介の研究内容参照)によって得られた知見を論理的に記した文章です。
  3. 一部の人々だけがよく知っていることを多くの人々に伝えることは意義のある場合がありますがそれは論文ではありません。
  4. 自分の興味のあることを調べてまとめたというのはりっぱなテキストになる場合がありますがそれは論文ではありません。
  5. 卒業研究1ではに卒論の草稿を書いてもらいます。(卒論のレベルが上がります。また就職活動で卒論のことが答えられます。さらに安心して就職活動ができます。)
  6. 卒業研究1で履歴書執筆の練習をします。今まで、就職した学生と2001年度まで本学にいらした市川先生から教えていただいた履歴書の書き方をお伝えします。それをもとにゼミ参加者が協力し合って、各自、“履歴書”を完成させましょう。
  7. 研究室紹介(講義概要)に書きましたが春休みにサブゼミを開きます。日程等は参加者の都合で決めます。 春休みは自分の研究に専念したいので、できれば集中した日程(1日程度)にしたいと考えています。
  8. 先輩の2006年度・2007年度の卒業研究発表会には必ず出席してください。
  9. 毎週、週報を書いてもらいます。 (計画性が身につきます。就職でも高く評価されるそうです。)
  10. 無断欠席は認めません。欠席の場合、可及的速やかに連絡してください。
  11. 卒業研究2では実証を行い、草稿を完成させます。
  12. 卒業研究3では論文を書き上げ、卒業研究発表会の準備を済ませます。

12.ゼミ旅行について(2006.10.11追加記述)

集まった皆さんの希望に応じて実施しています。
現在の4年次生は昨年、愛知万博、今年、瀬波温泉でした。
いまの三年生は、会津若松に行ってきました。

13.最後に

一緒に人々の行動・行為についてのなぞを解くことを楽しみましょう。研究計画の例2の彼も「締め切りに追われなければ、楽しい」と言ってくれました(賛成に一票...)。私も締め切りに追われがちな人生を送っているのですが、時間に追われず、時間を作れる人生をともに目指し、なぞ解きを十分に楽しみましょう。

14.卒業生の就職・進学先

少し書き落としがあります。近日中に改定します。同一企業に複数名が入社・内定している場合があります。特に多いのは県警で3名です。流通関係が多いのですが、なぜかコンピュータ関係も8名います。

就職先
  1. アイビー企画(パチンコ)
  2. アークベル(結婚式場)
  3. アークランドサカモト(流通:ムサシ)
  4. アビバグループ(教育)
  5. 川内自動車(小売)
  6. キャノンシステムアンドサポート(流通)
  7. キューピット(流通)
  8. 共育舎(教育)
  9. サイクロンシステムズ(コンピュータ)
  10. セコム上信越(株)(サービス)
  11. 総研システムズ(コンピュータ:河原先生よりご推薦いただきました)
  12. ダイエー・ダムズグループ(パチンコ)
  13. 第四銀行(金融)
  14. ダイナム(パチンコ)
  15. 徳真会グループ(株)ゼネラルスタッフ(医療事務)
  16. マルソウ株式会社(運輸)
  17. 新潟トヨペット(流通)
  18. 東芝PM(コンピュータ:竹並先生からご推薦いただきました)
  19. 新潟日産プリンス(流通)
  20. 新潟証券(金融・証券)
  21. 新潟県警(公務員)
  22. NS・コンピュータサービス(コンピュータ)
  23. 原信(小売)
  24. 博進堂(出版・印刷)
  25. ホーク電子(株)(製造・生産企画)
  26. プレスメディア(印刷・企画)
  27. ペプシコーラ(流通)
  28. モトーレン新潟(小売:BMW)
  29. 森井紙器工業(製造)
  30. リンコーコーポレーション(運輸)
  31. 吉運堂(流通)
進学先
  1. 中央大学大学院