2005年度情報システム学科「卒業研究1」ゼミ紹介

小宮山研究室(B:人間と社会)

講義要項掲載研究室紹介

1.研究内容

 人々の行動や考え方を"人と人との関係(社会)"に着目して"研究"することを"めざす"方に、私のできる範囲で"指導・助言"致します。  例えば新潟県は高齢者の自殺が多い都道府県のひとつなのですが、これを医療制度や家族制度・慣習、経済の仕組みの不平等さ等で説明したい方は、この研究室に向いていると思います。しかし水質や日照時間の違いや遺伝等のみで説明したい方は、この研究室には向きません(対立仮説として検証することは、素晴らしいことだと思います)。 "研究"とは「新しい"情報"を創造すること」だと私は考えています。自分が新しい情報を創造したと主張するためには「自分の創造した情報がいままでの情報とどこが違うのか」ということを論理的に示す必要があります。そのためにはいままでの研究を読まなければなりません。またいままでの仮説と自分の仮説とで導き出される結論が異なる場合「検証」する必要があります。  ただたった1年で新しい情報を作り出すことは大変難しいことです。しかし必ず"めざす"ことを強くお勧めします。また私は"助言・指導"致しますが研究するのはあなた自身です。情報を作り出すひとつの方法:問いを立て、仮説をつくり、検証し結論づけることを共に楽しみましょう。

2.選択にあたっての参考文献

 小宮山ゼミご希望の方は、チャールズ・A・レイブ,ジェームズ・G・マーチ著 (佐藤嘉倫[ほか]訳)『社会科学のためのモデル入門 』(ハーベスト社 , 1991)の1章から3章までと小林淳一, 木村邦博編著『考える社会学』(ミネルヴア書房 1991)の中から気に入った章を1章選んで読んでください。面白いと感じた方は小宮山ゼミに向いていると思います。どちらの本も本学図書館に所蔵されています。

3.定員超過時の選抜方法

 希望人数が定員を超えた場合、各自の卒論計画によってゼミ生を選ばせていただきます。小宮山ゼミをご希望の方は配属申請の際の提出書類の志望動機欄に必ず、研究計画、「1.問い・2.仮説・3.検証方法・4.予想される結論と(その社会的または学問的)意義」を記入してください。詳細はウェブページで公開致します。希望者は必ず参照してください(http://www.nuis.ac.jp/~komiyama/Seminar2006.html)

4.今までの卒業研究

 小宮山ゼミ論文論集が本学図書館にあります。ぜひご覧ください。

5.研究室訪問についての注意

 4年生の卒業論文が佳境に入っています。相談時間が重ならないように私の研究室を訪問する際には必ず電子メールで了解をとってください(komiyama@nuis.ac.jp)。

6.その他

 小宮山ゼミに配属された方は、先輩が発表する2005年度・2006年度の卒論発表会に必ず"参加"してください。また2006年春休みからサブゼミ(春休みに1回)を開始します。
2004年情報システム学科「卒業研究1」ゼミ紹介