エクセル編グループ分け。やっぱりトランプ。
班 | 机(スペード・ハート・クラブ・ダイヤ) |
一班 | 1・2・3・4 |
二班 | 5・6・7・8 |
三班 | 11・12・13・14 |
四班 | 15・16・17・18 |
五班 | 21・22・23・24 |
六班 | 25・26・27・28 |
七班 | 29・30・31・32 |
八班 | 35・36・37・38 |
グループで協力して一つのレポートを作成してください。グループみんなの意見を反映できるように工夫してください。 どなたの意見か、分るようにレポートしてください。意見がまとまらず、対立したままでも構いません。どの点で対立したのか どこでは一致したのかをレポートしてください。
HTML編で作成した池田先生の紹介のホームページ:それぞれの班の作品について、以下の点についてコメントしてあげてください。
【 】内の配点にしたがって、項目ごと点数をつけてあげてください。そしてその点数をもとに見やすい表・グラフをエクセルで作成してくださいしてください。具体的なコメントも書き入れて、グループで一つのレポートを作成してください。
グループワークについて:自分のいたHTML編のグループワークで、グループのみんなの意見をWEBページに反映させるために工夫した点を上げてください。みんなで、前にいた班のいいところを話し合い、これからのグループワークに活かしてください。また自分のいたグループで、グループワークに関して改善すべき点があったら、あげてください。【見つけられた工夫した点・改善点の数を点数としてください。】エクセル編のまとめのときに「グループワークについてのグループワーク」の結果をレポートにまとめてもらいます。必ず保存しておいてください。
第一回演習ならびにword編で「大学は、新しい情報を創造する能力を身につけるところで、この授業では情報を創造するための道具としてのコンピュータの利用」について 演習するのだと述べてきました。では大学生(新しい情報を創造する能力を身につける人々)のレポートとは、何だろうか。
参考文献を2種類用意しました。野矢茂樹さんの『論理トレーニング101題』(野矢茂樹 2001:1-9ページ)と木下是雄さんの『レポートの組み立て方』(木下是雄 1990:1-11ページ)です。
論理は数学の証明に理想的に現われるわけではないし、また、評論や論説に特有というわけではない。言いたいことがきっちりとあって、それを自分と意見が違うかもしれない他者に伝えようとするとき、たとえ柔らかで平易な文章であっても、そこに論理が姿を現わす(野矢 2001 6ページ)。つまり他者の視点を取り入れ、新しい情報、すなわち従来の意見の持ち主とは異なる意見を生産していくときに必ず用いる技術、それが論理学です。語学学校ではなく、新しいこれからの国際社会を創造していくことを考える情報文化学科の学生にとって必須の技術です。
ただ一言ポツンと言うだけならば、論理は姿を現わさない。さっき言ったことと、いま言ったこととこれから言うこと、あるいはまた相手の言ったことと自分の言うこと、これらの言葉の関係において、論理は姿を現わす。文と文の関係、パラグラフとパラグラフの関係、そこに論理展開が現われ、整合性が問われたりもする。そして、言葉と言葉のつながりを明示する言葉が、接続詞表現である。それゆえに、論理は接続詞表現に示される(野矢 2001 9ページ)。言葉と言葉、文と文、パラグラフとパラグラフ、節と節、章と章、そして全体の結論の関係が明確であることが論理的な文章であり、新しい情報を創造する能力ことを身につける大学生のレポートの必要条件である。
木下(木下 1990)では、大学生の(研究)レポート(新しい情報を創造する)の書き方を紹介している。レポートに書くべきは、事実と根拠を示した意見だけであって、主観的な感想は排除しなければならないのである(木下 1990)。
ウォームアップ編のレポート課題を振り返って見よう。「グループで協力して一つのレポートを作成してください。グループみんなの意見を反映できるように工夫してください。どなたの意見か、分るようにレポートしてください。意見がまとまらず、対立したままでも構いません。どの点で対立したのかどこでは一致したのかをレポートしてください」とある。レポートなので、感想文ではない。分ったこと、難しかったことを主張し根拠をあげて論じることが求められている。さらにグループ内で意見が一致したこと、そして意見が一致しなかったことをレポートすることが求められている。意見の羅列はレポートではない。二つの主張のどこが異なるのか、そしてそれぞれの根拠は何か、いずれの根拠も明確であり、意見が統一できなかった論理を明記しなければならい。
エクセル編のレポートも“レポート”を書くことが求められている。根拠のある意見を述べることが求められている。ウォーミングアップ編で学びましたが、コメントの数を単に比較しても、あまり意味はない。ましてコメントがたくさんあがった班が素晴らしいわけではない。コメントの内容が大切です。たとえ工夫が一個でも、ある一つのグループしか行っていない工夫ならば、他の班に大いに参考になります。またある班と別班の工夫が両立できないものであるならば、どちらの工夫が今回のwebページ作成には適していたのか、根拠を挙げて意見を述べる必要がある。
「高校までの覚える勉強」の発想から「大学生として研究する」発想に切り替えてください。覚えることが10個あって、全部覚えたら10点、1個忘れたら9点といった採点は勉強の発想です。新しい意見について、根拠を比較し、どちらの意見を採択するのか考えること、そして新しい素晴らしいアイディアを高く評価する発想を身につけていただくために、ウォーミングアップ編・エクセル編1を行っています。コンピュータの操作を覚えるのではなく、コンピュータを使って新しい情報を創造する能力ための演習であることを常に意識してください。
総務省統計局統計センターのページで、データをダウンロードし、グラフを作って見よう。主張があり、その根拠となるグラフにしよう。根拠のない主張は大学生のレポートとしては、評価されません。そして同じように主張のないデータも評価されません。主張し、その主張の裏づけとなるグラフを作成しよう(共通課題:パワーポイント編の中で、独自の課題を行いたいと思います)。
何ができるかを知っておくことは、大切です。何ができるかを知っておけば必要なときに「使い方を調べよう」ってなりますが、何に使えるかもわからなければ、調べる気にもなりません。分類の仕方は目的によって変わりますが「文系の利用法」という目的から大きく、3分類にしてみました。
1.のデータベース機能は文系にとって、わかりやすい機能・目的です。卒業論文等、文献一覧を作るときに大変便利です。 論文の一般的な文献一覧の作成法に従って自分の文献データベースを作成しよう!
もう、ゼミで文献一覧の作り方は習いましたか。 日本社会学会のホームページに社会学評論のスタイルガイド掲載されています。これが論文執筆の際の文献一覧や引用の仕方等、大変、網羅的に解説がしてあります。具体例も示されていて大変便利です。まずはこのスタイルガイドで文献一覧にはどのような情報を、どのような順番で書くのか調べましょう。
行ごとに書籍の情報が並び、列にさまざまな項目が並ぶようにします。一列目は番号として通し番号を打ちましょう。 あとで、データベースを使用するとき、文献の並べ替えを行いますが、通し番号を打っておくと、元の並び順に すぐに戻せます。
スタイルガイドにしたがって必要な項目を並べておきます。そのあとに著者のアルファベットのイニシャル・50音の頭文字 の項目を作っておくと便利です(なくてもアルファベット順・50音順に並べ替えてくれるのですが、外国語文献と日本語文献 が混じっているときはこれがあると便利です)。
皆さんはさまざまな講義・演習で文献を読むと思います。また皆さんがこの大学で追求するひとつの問いにたどり着くまではさまざまなテーマにチャレンジすると思います。「講義・演習名」「分類(未来の自分がわかり、便利な分類の仕方をしよう)」という項目を作っておこう。あと「読んだ日付」「データベースに掲載した日付」の項目も作っておくと便利です(日付をわすれた文献は空欄にしておけばいいでしょう)。さらに「一言コメント」(こんなときに役立つ!等)の項目を作っておくと、未来の自分がきっと今のあなたに感謝します!
本学図書館の検索システムや全国の大学の検索システム(Web Cat:本学図書館にリンク)を使って、皆さんが読んだ、または 皆さんが興味のある書籍のデータベースを作ろう。あと国会図書館のデータベース、雑誌記事索引は、論文集の中のひとつひとつの論文が検索できます。これもとっても便利。
文献表は、講義・演習・卒論等、目的によってデータベース全体の一部を表にすることになると思います。そんな時「並べ替え」や「フィルター」の機能が便利です。文献表は、アルファベット順または50音順にならべ、同一著者が複数ある場合、年代順に並べます。「並べ替え」や「フィルター」の機能を使って文献を並べ替えて、データベースからコピーし ワードに貼り付けて、社会学評論のスタイルガイドにしたがった文献一覧を作ってみましょう(少なくても1つは作ってみてください)。
自分の作った分類ごと、それぞれどれだけの文献を集めたか、知りたくありませんか? 「集計」機能を使って数を数えてみてください。