NUIS情報文化学科留学通信
 2007年11月20日 第7号

発行:新潟国際情報大学情報文化学部
情報文化学科 派遣留学実施委員会
編集責任者 安藤 潤・熊谷 卓

北京師範大学(中華人民共和国)

体育運動の場で交流

佐藤真也 

 北京師範大学での生活がもうすぐで2ヶ月が経とうとしています。最初の頃は中国の文化や環境に慣れず、大変な日々を送っていましたが、最近では中国の生活にも少しずつ慣れ充実した毎日を送っています。初めの頃は中国の人々はいつも怒っているようで無愛想な人が多いと思い話しかけることも抵抗がありましたが、生活に慣れ、大学内にある運動場に通うようになり、多くの人と交流するようになってからはこのようなイメージが大きく変わりました。社交的な人が多く、「你好」と挨拶をすれば一緒に運動に参加でき、休憩の時には相手の方からさまざまな話をしてくれて、自分に足りないことを教えてくれているように感じます。また、一緒に運動をすることで授業では学べない、生の中国語の学習になっていると感じています。残りの2ヶ月、授業での学習はもちろんですが、これからも積極的に交流の場に参加し、多くの人と交流し、中国語の上達や人間的成長ができるよう、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

北京師範大学での学習と生活

氏田麻希 

 わたしたちは、9月4日に、日本を出発しました。北京に到着したのは、すでに夜で、北京師範大学の寮に入室したときには、0時頃で、とてもつかれていたのを覚えています。
  寮での生活は、日本の生活と比べて、やはり不自由だと感じることもありますが、スーパー、食堂などが大学のなかにあるので、食事は、毎日自分の好きなものを食べることができます。
  授業は、わたしたち新潟国際情報大学のメンバーだけのクラスで、会話、リスニング、作文、中国文化の学習をしています。とくに、王純老師の中国語閲読という授業は、学習に対して、とても熱心なので、老師の「努力!」という通り、努力しなければいけないと感じました。
  10月21日から26日は、承徳へ研修にいきました。承徳へは列車で五時間かけていきます。離宮や、寺院などを観光しました。この承徳での研修は、わたしたちにとって、とても有意義であるものになりました。
  これからの留学生活では、とくに、学習に力を入れていきたいと思います。日本にいる、家族、友人、大学のみなさん、健康に気をつけてお過ごしください。

北京に留学して…

金子亜佑美 

 留学という、日本を離れての生活が始まって、2ヶ月という月日が経ちました。留学前は、中国で生活することへの期待、授業への不安などでいっぱいでした。留学は思っていた以上に大変なことばかりで、「日本語」という今まで当たり前のように使っていた言語が通じなくなり、「言葉」によるコミュニケーションが如何に大事なものであったのかが実感できました。初日は先生の言っていることが全くわからず、自分の中国語のレベルの低さを知りました。上手く発音できず、伝えたいことが伝わらない、ということが多々ありました。中国語は予想以上に早く、先生たちが話していることをただ耳で聞いているだけ、ということがほとんどでした。しかし、中国で生活をしていく内に耳が慣れていき、先生の言っていることが少しずつ理解できるようになり、中国語を学ぶことが楽しくなってきました。
  買い物、天安門、北京動物園、世界遺産、長城などに行くことができ、そこでの経験は今までに見たことの無いものばかりで、どれも新鮮に感じました。
  まだ自分の伝えたいことを中国語で表現する、というレベルまでに達していませんが、この残りの2ヶ月で更に中国語を身につけたいと思います。

中国での2ヶ月

東大寺輝 

 中国に来て2ヶ月が経ち、ここでの生活にも徐々に慣れてきました。留学は思っていた以上に大変で、始めのうちは苦労することばかりです。特に、言葉が通じないという今まで経験したことのない環境におかれることの大変さを感じさせられました。
  しかし、この2ヶ月間で中国語の成長を少しずつ感じられるようになった気がします。日本人以外の友達も増え、スポーツでコミュニケーションを取る機会が増えました。伝えたいことが伝わり、言葉を聞き取れるようになった喜びは大きいです。
  今では自分たちで買い物に行ったり、世界遺産に行ったりと充実した生活を送っています。世界遺産では見るもの全てが初めてで、お金を払ってでも行く価値は十分にあります。
  中国で生活していると日本の常識では考えられないことをよく目にします。やはり日本と中国では違う点が多く、異文化を理解しようとする気持ちが大切だと思いました。
  残りの2ヶ月、今しか経験できないこの留学生活を更に有意義なものにしていきたいです。

 

慶熙大学(大韓民国)

韓国人の温かさ

関川楽夢 

  あんにょんはせよ(こんにちは)。
  私たちが韓国へ来て2ヶ月が経ちました。来た当初は慣れないことばかりで「これから4ヶ月も生活していけるの!?」とよく思っていましたが、実際これまでの2ヶ月は本当にあっという間に過ぎました。食べ物はおいしいし毎日新しい経験ができるし、何より韓国人の温かさを感じています。
  韓国に来る前、買い物の時に使えるということで「安くしてください」「サービスしてください」という言葉を先生から教わりました。内心、こんな言葉本当に通用するのか?と思っていましたが、市場で実際に言ってみたら少しだけ値引きしてもらえました。また食堂などでは、自分の注文した料理とは別で小さいお皿に入ったおかずがいくつも出てきます。そしておかわり自由。キムチやカクテキなどが主ですが、たまに「これ貰っていいんですか!?」と思うようなおかずを出してくれる店もあります。
  韓国人は日本人を嫌っているというイメージがあるかもしれませんが、そんなことはあまり感じられません。逆に食堂のおばさんは「日本人?それならもっと食べなさい」とおかずをたくさん出してくれます。
  このようなことは実際に韓国に来ないと分からないことです。韓国に来て、身をもって韓国の文化を勉強できました。残りの2ヶ月、言語はもちろんもっとたくさんの文化を体験したいです。

韓国留学生活

土屋勇人 

 あにょはせよ。土屋勇人です。私が韓国に来てから早いもので2ヶ月がたちました。生活はだいぶ慣れ、友達の方もたくさんできて、楽しい毎日を送っております。授業の方もたくさんの外国人に囲まれながら頑張っています。最初は同じ留学メンバーの日本人だけのクラスだったので、10月にクラスが変わった時に「やっと留学しに来たな。」という感じになりました。
 韓国に来て気づいたこと、感じたことはたくさんあります。それは相手の国の文化や考えを知ると同時に、異国の人と一緒にいることにより、日本人の性格もあらためて理解したことです。日本は「気づかいの国」だと私は思います。私達が異常だと思っている事は、実は私達が異常なのではないかと最近感じました。韓国は日本と比較してみて、人のルックス・街並みなどといった雰囲気は似ていますが、やはり考えの方は全然違います。アメリカやロシアなどと比べて韓国はとても近い国です。だからこそ考え方の違いを発見することにおもしろさを感じました。このように一日一日が発見の毎日であり、とても良い意味で刺激的な毎日を送っています。留学生活も残り少なくなって来ました。一生懸命勉強しながら、これからも多くの発見ができるように頑張りたいと思います。

熱いよ韓国♪

齋藤雄介

 日本の皆さんお元気ですか!?僕たち韓国留学組みはお元気すぎで困っています。何人かはもう意識を失うほど楽しんでしまいました。(ほんとに飛びました)気を失うほど何がそこまで楽しいかって?それはもう「コミュニケーションの楽しさ」の一言に尽きます。韓国語が通じたときの喜びといったら!日本では絶対に味わえない感覚です。キョンヒ大学には韓国人はもちろん、中国人やロシア人、ドイツ人やウズベキスタン人までいます。そんな環境にいるわけで、いろいろな国の言葉や文化に、自然と触れていくわけです。また、韓国語や文化の理解以外にも、「生きる力」がつきます。様々な人々、文化、風景に触れながら、いろんな意味での実力がついてきました。言葉も違う異国の地で学び、生きていくことがこれ程に刺激的とは思ってもいませんでした。
  それと、韓国はご飯がとんでもなく美味しいです。せっかくの留学なので美味しいものをたくさん食べましょう!美味しいものに目がない人は、留学でなくても一度は韓国に来てください!毎食楽しみで仕方がないです♪留学、こんなに楽しくていいのか?最高の韓国ライフがあなたを待っていますよ☆

2ヶ月経過

山田佳節 

 韓国に来て、もう2ヶ月が経った。最初は慣れない生活にかなり苦労した。特に食事が大変だった。
  自分は辛いものが苦手だ。日本のキムチも満足に食べられないのに、ましてや韓国の本場のキムチが食べられるのだろうかと思っていた。実際、留学当初は全然食べることができなかった。食べられないのに、食事には毎回キムチが出てきた。イジメかと思った。でも人間は不思議なもので、嫌なものでも毎日見ていると「食べてみようかな」という気持ちが出てきた。だから、食べてみた。やっぱり辛くておいしくなかった。しかし、食べているうちにだんだんとおいしく感じるようになってきた。今では、キムチが少し好きになった。
  勉強では、授業がとても楽しい。が、進む早さもかなり早い。正直、ついていくのがやっとである。今思うことは、単語をもっと覚えるべきだということ。話す時、文法がわからなくても単語さえわかっていれば会話は通じる。しかし、単語がわからなければコミュニケーションがとれない。だから留学を考えている諸君、単語を勉強しておくことをオススメする。留学生活も残り2ヶ月になったが、まだ帰りたくないのが本音である。ずっと韓国で生活してもいい。韓国の生活は実に楽しい。実際、4ヶ月はかなり短く感じる。残り2ヶ月の生活も、楽しく健康に過ごしていきたい。本当に、韓国は楽しい。

 

ノースウェスト・ミズーリ州立大学(アメリカ合衆国)

見えつつあるもの

西潟和将 

 この国で充実した生活を送るためにはいかにして自分を売り込むかが重要だ。ここでは人種、背景、セクシュアリティ、それぞれ異なる素性を持つ人々が住んでいて、みんながそれぞれ強烈な主体性を持っている。そのなかで自分の意思を持って主張をしなければ、どんどんこの国の混沌とした時間のなかで埋もれていってしまい、最終的にマリファナでもすすめられて強制退去にされてしまう。自分の意思もなく失敗を恐れて何も発言しないのは「わたしは日本から来ました、ただのナスです」と黙認されることである。他の紳士淑女たる日本人に対して失礼極まりない。外国に来て新たな文化に触発され染まることは大切だが、そのまえに自分を確立し日本人としての基盤を築かないうちは単なる無国籍主義者にしかなりえない。
  差別も依然として残っている。ここ中西部の主要都市カンザスシティでは、マックなどのファーストフードチェーン店に立ち寄れば、働く低賃金労働者達は未だにアフリカ系が大半である。彼らは差別是正策から一世代目であるのにも拘らず、現実は未だに街からゲットーがなくなることはなく、この国の所得格差の固定化は絶望的な新たな差別を生み出している。街中のいたるところで目に入る浮浪者の大半であるアフリカ系は、今日も貧困にあえぎ続けているのが事実なのだ。
  外国の生活は、五感で感じる生々しい情報が手に入ると同時に、他国と自国でのこれまでの生活を比較できる何か「ものさし」のようなものを得ることができる。だからこそ両国のよい所、悪いところが浮き彫りになってくる。

「今、伝えたいこと」

亀倉恵美 

 9月が待ち遠しいくらい長かった8月、宿題を終わらせるのに精一杯だった9月、音楽に目覚め、あっという間に過ぎた10月。そして、もうすぐ11月です。日々、いろんなことを発見し、学び、驚きの連続だった前期を通して、日本にいる皆さんに伝えたいこと、後輩にアドバイスしたいことを3つ挙げます。まず、最初の1,2週間はものすごく辛いということ。入学してからのオリエンテーションがハードスケジュールでした。加えて、アメリカの生活に慣れないストレスで夜眠れず、睡眠不足でした。けれど、その辛い日々を乗り越えたら、毎日が楽しくなりました。来年、留学する人は頑張って乗り越えてください。次に、日本についてのニュース、知識を知っているべきだということ。NWの学生は日本について良く知りません。だから、彼らによく質問されます。私は日本の新総理を知らなくて恥をかきました。その後、日本のニュースをチェックしています。そして、授業以外は英語を話す機会があまりないので、多くのイベントに参加するべきだということ。いろんな学生と話して、自分の発音がとても下手だと感じました。文法より何よりも単語が通じない!…ショックを受けます。そのため、イベントに参加して話すように心がけています。
  最後に、先週から後期が始まりました。あと、半分かぁと寂しく思うと同時にもっと勉強したい、もっと多くの人と話したい、友達になりたいです。そのため、常に自ら行動しアメリカの生活を楽しみたいと思います。

2ヶ月経過

古川由香

 アメリカに留学に来て、早二ヶ月が経ちました。私はこの短い期間だけでも多くの事を学べました。環境が全く異なる中での生活は、最初は不安で仕方ありませんでした。しかし、今ではもっとアメリカで勉強をしたいと思えるようになりました。
  この留学の中で私が一番伝えたいことは、勉強の成果です。アメリカに来たばかりの頃は、英語を聞き取るのが精一杯で話すことはほとんど出来ませんでした。しかし徐々に自分でも成長を感じられるようになってきました。日本では、友達と会話をする時に英語を使う機会などめったにありません。しかし、アメリカでは一日のほとんどの時間を英語に触れていることが出来ます。授業、友達、買い物、これらすべての時間が良い影響を与えてくれていると思います。また、私たちにはホストファミリーが一人一人います。彼らは、私たちを家に招待してくれ、本当の家族のように接してくれます。ここではアメリカの習慣や文化を学ぶことが出来ます。
  短い留学生活の中で、得られることは数え切れません。ここでは私自身を大いに成長させることが出来たと思います。

Differences

渡辺謙人 

 最初はどうなるかと思ったものだ。ダラスに着くなりいきなりの飛行機の離陸時間の遅れ。そして現地時間が8月22日になったころ、私たちはミズーリ州メリーヴィルに到着した。もちろんみんなの顔には疲労の色が。新潟から成田、成田からダラス、ダラスからカンザスシティ、そしてそこからメリーヴィルまでおよそ19時間。無理もない。しかし、そのように長時間かけて地球の裏側まで来た甲斐は大いにあったようだ。世界がまるで違う。すれ違う人々、雰囲気、空までなんだか大きく見えるような気がする。回りには外人ばかり…いや、ここでは私たちがマイノリティーの「外国人」なのである。しかし、アメリカ人はそんな事は気にしないようだ。周りの人が自分と異なる人種でも関係なく接してきてくれる。そんな小さな考えは誰一人としてもっていない。考え方が日本人とは比べ物にならない。どこからそんな考え方の違いが生まれてくるのだろうか。
  その疑問は日常を生活していく中で徐々に解決されていくのである。アメリカは移民国家である。元からこの国にいたネイティブ・アメリカンはアメリカの全人口のわずか数パーセントにすぎないという。逆に言えばこの国の9割の人間は、ヨーロッパやラテン・アメリカなど世界中のあらゆる国からの移民で成り立っているのである。白人も黒人もアジア人もラテンアメリカンもみんなが肩を寄せ合って自由な生活を送っている。「外国人」も「肌の色」も気にしない、そんな素晴らしい世界で私たちはあと2ヶ月間、残り少なくなった貴重な時間を生活していく。

 

極東国立総合大学(ロシア連邦)

留学で広がる視界

大野結花 

 私のロシア留学の目標は、友達をたくさん作るということだった。その友達というのは、“ロシア人の友達”だった。しかし、ここに来てできた友達はロシア人だけでなく、韓国人の友達だった。一番仲がいいのはウンジュさんとヘギョンさんだ。ある日、友達が韓国人の女の子たちと中国人市場に行くという約束をしていると聞き、私も参加したのがきっかけだった。そこへ行く途中、ウンジュさんが「どこの部屋に住んでいるの?」とたずねてきた。私が答えると彼女たちは笑いながら、「私たちは部屋が隣同士だったのに、気づかなかったのね」と言った。その時視界が開けたような衝撃を受けた。私はそれまで周りをみる余裕がなかったからだ。それから私はウンジュさんとヘギョンさんの部屋へ遊びに行くようになった。彼女たちと話すときはできるだけロシア語で話している。けれど彼女たちと話すことで韓国語にも興味がわき、色々な言葉を教えてもらっている。また彼女たちも日本語に興味を持っている。
  彼女たちと友達になれたことで、自分には知らなかったことがたくさんあることがわかった。そして、日本にいたときよりも視界が開けたように感じた。

活気あふれるロシアの市場

笹川大輝 

 私がロシア・ウラジオストクの地で感じたことは、市場の数が多いということだ。日本の市場は定期的に開かれることが多いが、ロシアの市場はほぼ毎日開かれている。雨の日でも開かれ、スーパーよりも活気に満ちあふれている場所だ。我々日本人は、一度に多くものを買い、それを保存し徐々に消費していくということが多いが、ロシア人はそのようなことはしない。一日分、もしくは数日分の買い物しかしないのだ。そのため、少量のものが買える市場が重宝されている。何よりも市場の良いところは、コミュニケーションが多くとれることだ。市場のおばちゃんは、特に話やすくおもしろい人たちだ。私はまだ上手にロシア語を使えないが、市場のおばちゃんが何を伝えたいのか分かるようになってきた。ロシア人とロシア語で会話することは、本当におもしろい。日本では決して経験できないことだ。極東国立総合大学の周辺にはスーパーがあるのだが、商品をカゴに入れてレジを通るだけなので、何かもの足りなさがある。せっかくロシアの地にいるのだから、ロシア語を活用して買い物をするべきなのだ。
  このように、ロシアの市場はロシア語でコミュニケーションできる最適な場所なのである。

「暑い国」ロシア

渡邊美弥

 「ロシアは寒い国」、日本ではそんなイメージが定着していることと思う。しかし、そんなロシアでも夏はやはり暑いということを、私は身を以って知った。
  私がロシアのウラジオストクに到着したのは8月30日。「日本よりも涼しいだろう」と思っていたら、まだ真夏の日差しであった。街中にはTシャツやキャミソール姿の人々が溢れ、海は海水浴を楽しむ人々で賑わっていた。思わず「日本よりも暑い」と言ってしまった程である。なぜ「寒い」はずのロシアの方が暑いと感じたのか。それは、ウラジオストクの日差しが日本よりも強いためである。日の当たる場所にいるととても暑いのに、日陰に入ると途端に涼しくなる。天気の悪い日は肌寒いくらいで、長袖の服を着ると丁度良かった。日差しの有無で、その日の服装や体調がだいぶ左右されていた。
  もうすぐロシアに冬がやってくる。夏の暑さに油断して、「寒い」冬への準備を怠らないようにしたいものである。

「留学の中での発見」

高橋勝一 

 私がロシアに留学してから、もう1か月半が過ぎた。この留学生活で気づいたことは多く、日本で当たり前に思っていたことが当たり前ではないということだ。やはり、一番大きな違いは異国語だと思う。自分の考えを人に伝えることや他人の考えを理解することは大変難しい。しかし、逆にその中での外国人との交流は新鮮でとても楽しく、なにをするにも新しくて言葉の壁以上に得るものは大きいと思った。
  また、ロシアに来て「水」の重要性を知った。日本では普通に飲める水道水だが、ロシアでは買わなければならない。今までは、たかが水だったものが、貴重なものに思えるようになった。これは水に限らなく、例えば留学では親から完全に切り離される。家では、毎日何もしなくても夕飯が出るし、洗濯もやってもらえる。ここでは自分で全てをしなければならない。そのため、親のありがたみを痛いほど痛感した。これは留学に来なかったら気づくことは出来なかったことだと思う。
  あと留学生活は2か月半あるわけだが、交流を通して、もっとたくさんのことを知りたい。そして、今までになかった自分を見つけられたらいいと思う。