北京師範代合大学

留学先大学における授業科目 (2011年度)

時間割

午前には4学時あり、主として言語の授業であるが、歴史の授業も行われる。午後には2学時あり、歴史・社会・文化の授業である。

星期(曜日) 一(月) 二(火) 三(水) 四(木) 五(金) 備考

8:00
9:30
漢語教育学院
(必)中国語会話1
(選)中国民俗文化(選)民族風情概覧 漢語教育学院
(必)中国語会話1
     

10:00
11:30
漢語教育学院(必)中国語読写 漢語教育学院(必)中国語聴力 漢語教育学院
(必)中国語読写
(必)近現代の中日関係の変遷 (選)中国の環境・経済と調和的社会  
13:00
14:30
(必)社会訪査 漢語教育学院 (必)中国語会話2 (選)中国文化体験
(太極拳等)
漢語教育学院
(必)中国語会話1
漢語教育学院
(必) 中国語読写
 
15:00
16:30
      漢語教育学院(必)中国文化典籍    
16:00
夕食・課外活動
18:00
19:30
(必)中華文化の源を探る(美術) 中華文化の源を探る(書法)
予習・復習・学生交流
予習・復習・学生交流

注1:「河北承徳の実地考察」は、2010年10月末~11月初に行われる予定。

注2:必修の「中華文化の源を探る」は「美術」と「書法」から一つあるいは両方を履修することができる。

注3:「社会訪査」は外出の場合、金曜午後または週末の時間で行われる。

授業科目の紹介

言語科目(必修)

1. 中国語・会話1(基礎会話)
一年間以上中国語を勉強した学生を対象に、現地会話に馴染むような学習と訓練。

2. 中国語・会話2(中級会話)
基礎会話より高度の、生活と社会文化の内容に広がる会話。

3. 中国語・閲読と写作
会話能力を向上させると同時に、文献による情報獲得の能力として、新聞・雑誌や図書などの閲読を指導し、また、書面形式によって自分の思想・見解を表現する能力を身に付けさせる。

4. 中国語・聴力
会話の練習を踏まえて、現地の人々とのコミュニケーションの能力として、聴力の訓練を行う。

社会・文化科目(必修)

1. 中国文化典籍
文化歴史関係の読み物を読解することによって、現代中国の社会文化に関する語彙を学び、社会文化科目の授業への理解力を高め、中国人との文化交流の能力を向上させる。

2. 社会訪査
歴史的伝統を持つ現代の北京地域を実地で考察する。「周口店」の原始人遺跡、漢代の墓遺跡、故宮、頤和園、万里の長城、十三陵、天壇、圓明園、芦溝橋、抗日戦争記念館などの史跡;雍和宮、白雲観、牛街清真寺(イスラム民族の街)、基督教堂などの民族文化名所;近郊農村、日本企業、中関村科学城、オリンピック会場とオリンピック村などの現代化風景を見学する。教室で諸史跡や見学先の背景と由来を説明しながら実地考察を進めていく。

3. 中華文化の源を探る
二つの部分に分けて授業を行う。第一部分は、古代の代表的な思想家の人生および思想を語り、彼らの理想と個性が中国社会に与えた影響を説明する。また、代表的な文学芸術、建築芸術、彫刻芸術を紹介し、その中に貫かれている思想や観念を説明する。
第二部分は、河北承徳に行って実地考察を行う。実地考察の期間は10末からの一週間である。承徳は中国の民族文化を濃縮した地域の一つである。満州族文化を象徴する建築、チベット族文化を象徴する建築、また、蒙古族の草原文化を表す史跡を持っている。1994年12月、承徳避暑山荘および周辺の寺院は国連ユネスコによって世界遺産に認定された。

4. 近現代の中日関係の変遷
中日関係の歴史を語り、とくに民間レベルの友好交流関係を紹介する。かつての不幸な歴史をも避けずに説明すると同時に、近隣の関係史を回顧しながら将来の友好的な協力関係を展望する。

社会・文化科目(必修選択)

1. 中国民俗文化
中国人の生活習俗や礼儀、具体的に年中行事、服飾風格、飲食文化、建築芸術、道路交通など、人間の衣食住行に関する代表的な伝統習俗を紹介する。教授法は言葉で表現するほかに、絵画、スライド、録音、実地操作などを導入する。

2. 民族風情概覧
中国は多民族国家である。この授業は漢族以外の55個の民族を取り上げ、映画やビデオなどの映像によって、少数民族の伝統文化、宗教信仰、習俗人情、民族歌舞などを紹介する。また、中央民族大学を実地考察し、民族博物館をも見学する。

3. 中国文化・文芸の体験
この授業で、学生は実際に身体を動かして中国文化の体験に参加する。たとえば、太極拳、武術、書道、音楽、唱歌、舞踊、京劇などを自ら実践し、実体験の中で、中国伝統文化の内容と諸技能を学び、中国人社会を理解する。

4. 中国の環境・経済と調和的社会
中国には経済の高度成長が現れていると同時に、深刻な環境問題も起こっている。経済発展による環境破壊を抑制するために、「持続可能な発展」と「調和の取れた社会」という目標が打ち出されている。この授業で、中国の経済発展と環境問題の現状、認識、政策を説明し、政府、民間、国際社会の協力を紹介する。

課外授業等

10月末からの一週間に、河北承徳に行って実地考察を行う。そのほかに、北京市周辺への見学調査も毎月一回ないし数回は行う。