【2】学生便覧2020
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94 性的指向・性自認の多様なあり方については、性同一性障害者の性別の取り扱いに関する法律等の制度的な対応が行われていますが、当事者が経験する様々な苦痛への理解不足や差別、いじめの対象とされやすい現実がある等、社会における理解は十分ではありません。マジョリティ(多数者)の人にとっては特に違和感のないことであっても、マイノリティ(少数者)の人の心を傷つけてしまうこともあります。多様な性的指向・性自認があることを受け入れ、存在を尊重することを前提とすることが必要となります。 性的指向・性自認について、現在では主に「LGBT」と言う言葉が使われていますが、「性的マイノリティ」の全てが「L」、「B」、「G」、「T」のいずれかに当てはまるというわけではなく、また、当事者が望んでいる場合を除いて、いずれかに当てはめる必要もありません。 性的指向や性自認について悩んでいる場合は、一人で悩まないで相談しましょう。相談は学生支援センターで受け付けています。 ※LGBTとは、「Lesbian」(レズビアン、女性同性愛者)、「Gay」(ゲイ、男性同性愛者)、  「Bisexual」(バイセクシュアル、両性愛者)、「Transgender」(トランスジェンダー、出生時に診断された性と自認する性の不一致)の頭文字の総称。 本学ではハラスメント防止委員会を設置し、全ての学生及び教職員が個人として尊重され、お互いの信頼のもとに、学業、教育、研究、職務に専念することができる環境をつくり、これを維持していくことに努力しています。ハラスメントを未然に防止する方策をとるとともに、問題が発生した場合には速やかに適切な対処をしていく方針です。 ハラスメント防止委員会は、皆さんの苦情相談に応じる相談窓口(相談員の名簿は掲示)を設けています。また相手からの報復など、相談者の不利益となることが生じないよう配慮に万全を期します。問題の解決方法は状況や個人によってさまざまですが、ハラスメント防止委員会は相談者の立場に立って、相談者が納得できる解決を得られるよう迅速にかつ公正な措置を見出し、講じられるよう努めます。(1)セクシュアル・ハラスメント  教職員または学生などが、学修上または就労上の関係を利用して他の教職員もしくは学生などまたは関係者を不快にさせる性的な言動及び関係者が教職員または学生などを不快にさせる性的な言動。(2)アカデミック・ハラスメント  教職員または学生などが、その職務上の地位もしくは権限または事実上の上下関係を不当に利用して学生または他の教職員に対して行う教育上もしくは研究上または学修上の不適切な言動。(3)パワー・ハラスメント  教職員が職務上の地位または権限を不当に利用して他の教職員または関係者に対して行う就労上の不適切な言動。学生生活上の注意ハラスメント対策●多様な性的指向・性自認(いわゆる『LGBT』)について●ハラスメントとは8. ハラスメント対策

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