2016
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 児童・生徒に国際理解教育を行うことによって、新潟県の国際化・活性化を推進することが活動目標です。2006~15年度までに、392名の本学学生が国際交流インストラクターとして認証を受け、多くの小中学校・高校に派遣されました。新潟市のほかにも妙高市、魚沼市、柏崎市、胎内市、佐渡市等の小中学校・高校において国際理解教育を行っています(派遣先の学校には貸切バスを利用して行きます)。こうした活動地は、域における国際理解教育を推進する事業として、県内の教育界から高く評価されています。 国際交流インストラクター活動の主役は学生です。とりあげるテーマの選択、ワークショップの進行表の作成、派遣先学校の教員との打ち合わせ、そしてワークショップの実施など、全て国際交流インストラクターの学生が行います。そのために必要なノウハウは、インストラクター事業を担当する教職員によって提供されます。「国際交流インストラクター演習1・2」は、まさにそうしたノウハウを提供することを目的として開講されるものであり、学生諸君が国際交流インストラクターとして認証されるための科目です。2010年度からは「ワークショップ実践論1・2」も開講されています。 国際交流インストラクター活動はけっして楽なものではなく、多くのエネルギーが必要になります。時には失敗することもあるでしょう。しかし、こうした活動を通して、学生諸君は、情報の洪水のなかから、正確で意味のある情報を自ら選び出す能力、児童・生徒や教員、同じインストラクターの学生といった〈他者〉を相手に、自分の意図や内容を伝達するためのコミュニケーション能力、また、チームワークの中で自分の可能性を実現するという協調的自己実現能力といった資質を開花させていくことになります。これらの能力は、学生が地域社会の一員として活動する際に大きな強みになりますし、また、さまざまな分野で新しい問題が台頭し、今までの問題解決の手法が通用しなくなっている21世紀において、最も必要とされている能力なのです。 国際交流インストラクター活動が、学生が主体としてなされる活動であるということは、学生のアイディアによって今後さらに発展する余地があることを意味します。どしどしアイディアをぶつけて下さい。また、こうした活動に打ち込むことによって、みなさんの学生生活が一層充実したものになるでしょう。国際交流インストラクターとして活動した卒業生たちは、「大変だったがやってよかった」、「充実していた」、という感想を残しています。意欲ある多数の学生の参加を期待します。国際交流インストラクター事業の最新情報については、ウェブサイトを見てください。http://www.nuis.ac.jp/iuip/国際交流インストラクター事業232.国際交流インストラクター事業のめざすもの13.国際交流インストラクター事業のめざすもの24.充実した学生生活のために

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