学生便覧2014
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国際文化学科国際文化学科カリキュラム近隣アジア諸国の人々とコミュニケーションをとる道具としても英語は大切です。 しかし、英語さえできれば世界中の人とコミュニケーションがとれ、相互理解が可能なのかというとそうではありません。当然ですが、各国、各民族は独自の言語と文化をもっています。その文化の多様性をより深く理解し合うためには、互いの言語を学ぶことが当然重要になります。ただし、これらの「ことば」はあくまでもコミュニケーション手段の一部であって、文化にはことばによって表現できないものもあるということも同時に理解しておいて下さい。 また、情報化時代の今日、コミュニケーションの手段としてのコンピュータの重要性が高まる一方です。文章を書くにも、情報を収集するにも、そして世界中と結ぶにも、コンピュータに習熟することがたいへん大切であることをよく理解して下さい。 第四に、これらの学修を共通して貫くものは、一人ひとりの人間の尊厳であり、それに根ざした人権の尊重です。結局、国境や民族を越えて個人を理解し尊重しようとする気持ちの延長にしか、異文化理解や国際理解、あるいは地球市民的発想は生まれないと思われます。 足もとをしっかり見つめるためにも眼を広く外に向けて下さい。私たちの存在はすでに世界との結びつきに大きく依存しています。自分の存在の意味と問題の所在を正しく認識するためには、私たちの知性と感性もその広がりをもたねばなりません。新潟の地から世界を考え、世界に向けて行動しましよう。 国際文化学科のカリキュラムは、学際的、課題的、発展的の3つの特徴をもっています。1)学際的カリキュラム 国際文化学科のカリキュラムは、法学部や経済学部のように、物事を考える際に法律や経済といった社会に対する特定の見方に限定していません。むしろ、みなさんに、国際社会に対して政治、経済などの社会科学を中心としながら、文化、歴史など多角的な視点をもってもらうことを目的にして多様な科目を用意しています。このような多角的な学修内容を学際的カリキュラムといいます。2)課題型カリキュラムとゼミナール 高度な知識社会である現代社会では、一生勉強を続けることが求められ、自分で研究し解決する能力を身につける必要があります。 そのために大学教育を通じて自ら課題を発見し、それに対する解決策を研究する知的態度が重視されます。とくにその中心になるのが少人数による討論形式のゼミナールです。学生諸君は自己の関心にしたがいながらゼミに積極的に参加し、教員やゼミの仲間との学修を通じて自分が重点的に学ぶ分野を形成してください。これを課題型カリキュラムといいます。44  2.カリキュラムの特徴

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