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本学も「SDGs」目指して参加岩室温泉地区の課題を探るあとがきにしかん地域循環共生圏協議会が発足 World Project「浜崖」は、砂浜海岸に形成される通常数10センチ程度の高さの小崖のことで、新潟県内の海岸にもよくみられます。ところがこの冬、新潟市青山海岸に出現した浜崖は崖高が最大2.2メートルに達し、崖の長さも700メートルを越えるものでした。これだけ大規模な浜崖が形成されたのは、青山海岸では消波ブロックが1980年代前後に設置されて以降初めてのことです。新潟日報、BSNに相次いで取り上げられたのは2030年までの国際目標である「持続可能な開発目標(SDG域でのSDGsの実践(ローカルSDGs)を目指す「新潟にしかん地域循環共生圏協議会」が、3しました。同協議会には、本学のほか、岩室温泉旅館組合、岩室温泉観光協会、岩室温泉自治会、NPO法人いわむろや、(一社)おらってにいがた市民エネルギー協議会、MUSIC に本学の佐々木寛・国際学部長と長が選出されました。月31日に発足そのためです。今回の浜崖が平均的な海面よりも5〜7メートル高い位置から生じていることを考えると、冬の間に異常な暴浪が発生したとみられます。また崖の状況からみて、かなり短時間(例えば、一晩)に形成された可能性が高いと考えられます。前述した消波ブロックは、2〜3メートルもの厚さの砂層に埋もれていましたが、今回の浜崖の形成にともなって再露出したのです。1970年代には、新DROPが参加し、共同代表本学はこの協議会の一員として、「地域循環共生圏」という、観光、教育、農業など地域にある資源を最大限に活用しながら環境・経済・社会を向上させ、自立した持続可能なまちづくりを目指すプロジェクトを展開していきます。具体的には、本学の学生が岩室地域でフィールドワークを行ったり、地元イベントの企画や運営に携わったりしながら、地域における課題を自ら見つけ、その解決策を岩室地域に関わる多様な人々とともに探求するという内容です。本学にとっては、「サービス・ラーニング」という新たな教育の試みとなります。すでにSDGs推進団体「Rai潟海岸の砂浜は海岸侵食によって完全に消失し、現在とは全く異なる景観を見せていました。消波ブロックは人工的に砂浜を侵食以前の状態に戻すために1980年代前後に設置されたもので、砂浜回復に大きな効果を発揮しました。今回の浜崖は、このようてきた砂浜が、ほとんど一瞬にして波に消えたということを意味しています。自然現象には違いありませんが、その背後に見え隠れに30〜40年かけて回復させbowする人間の影響を考えずにいられません。(国際文化学科    教授 澤口晋一)」の学生13人が、岩室地域でのフィールドワークに着手し、同地域に関わる人々との交流を始めています。また、日産自動車の協力を得て、電気自動車「日産リーフ」1台を10月までに導入することが決まりました。環境に配慮した車を、平日は学生が活動に利用し、週末は岩室地域で観光客に貸し出します。本プロジェクトは、温泉×大学×電気自動車、観光×教育×環境を融合する、全国的に例のない実証事業として各種メディアにも取り上げられ、注目を集めています。(地域連携委員長   国際文化学科     准教授 山田裕史)元情報システム学科教授に、新潟国際情報大学名誉教授の称号が授与されました。着任から24年間に渡り、情報システム学科教員として、情報を効果的に利活用することを目指した情報論、情報検索、情報文化の3科目を担当されました。立、カナダ夏期セミナーの立ち上げ、エドモントンのIT企業により、3月の卒業式、4月の入学式が中止となり、前期授業はようやく6月に入り、一部のゼミナールで対面形式となりましたが、多くの授業がオンラインでの実施となりました。また本学カリキュラムの特徴である、後期に実施を予定していた派遣留学・夏期セミナーも大変残念ではありますが、中止となりました。今回の学報はこのコロナ禍にあたり、日々刻々と状況が変化していく中で本学が一丸となり、在学生のために取り組んだ様子を後世に残すアーカイブとして制作しました。昨年度で退官された高木義和高木名誉教授は、1996年また、情報システム学会の設調査、パソコン学の教科書作成など授業以外でも、本学の発展に大いに貢献されました。今回は、コロナウイルス感染拡大(入試・広報課 清水岳)      n-              新潟国際情報大学 学報 国際・情報 令和2年7月発行 2020年度 No.2(2020年3月23日・澤口教授撮影)青山海岸に出現した浜崖今後活用する電気自動車と記念写真に収まる協議会メンバーs岩室)温」泉へ旅の館関心組合が高の岡まる﨑な秀・か、組合地澤口晋一教授のレポート青山海岸に「浜崖」が出現一瞬で波に消えた砂浜高木元教授に名誉教授授与

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