Vol83
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経営学、情報システム、語学、国際関係の専門家が多く在籍する本学では、心理学ゼミは変わり種の研究室です。そもそも心理学の専門家には変わり者が多く、かく言う私も人と違ったことがやりたいという考えから心理学専攻を目指しました。私のようにちょっと変わったことをやってみたいという気持ちを抱いている学生は、心理学ゼミで卒業研究に取り組めば満足のいく成果が得られるかもしれません。2年の応用ゼミナールは心理学ゼミ入門編です。データ分析に必要な統計処理の技術と論文読解に必要な英語力を身につけるトレーニングを行います。もちろん統計と英語は心理学以外のゼミでも役に立つスキルです。3年で正式に心理学ゼミに配属されると、実践的な調査活動が始まります。第1の調査では、グループで考えたテーマについてアンケートを実施し、収集したデータを使って多変量解析という高度な分析を行います。第2の調査では、赤い字で書かれた「みどり」のように矛盾した情報の認識について実験を行います。第3の調査では、絵本「ウォーリーをさがせ」を模した実験から視覚情報処理の性質を探ります。4年になるといよいよ各自テーマを定め、実験、アンケート、インタビューなどの調査方法を駆使して研究を行います。昨年度の卒業研究の例をあげると、「BGMがギャンブル行動に与える影響」、「サッカーW杯のPKの分析とPK実験」、「化粧アプリを用いた化粧の自己評価・他者評価」といったように、研究テーマはバラエティに富んでいます。基本的には学生の自由な発想から研究に着手しますが、決して素人研究では終わらせません。BGMの研究は今年の日本心理学会で、PKの研究は東北心理学会で発表が予定されるなど、学術的にも意義のある研究になるよう指導します。これまでゼミ生の卒業研究が国際専門誌に掲載された実績もあります。私の夢は学生の卒業研究が「イグ」ノーベル賞を受賞することです。私の夢を叶えてくれる学生が心理学ゼミの門戸をたたいてくれる日を待っています。経営学科准教授 佐々木宏之心理学ゼミ子どもの心を調べる実験の様子新潟国際情報大学 学報 国際・情報 令和元年7月発行 2019年度 No.2       6小学生とその保護者でにぎわった体験ブース・(2019年3月15日)"Les relations nippo-coréennes autour de la domination coloniale〔植民地支配からみた日朝関係〕"「植民地支配および脱植民地化の比較研究、植民地化−フランス・アルジェリア関係と日朝関係をめぐって−」プロヴァンス政治学院、新潟国際情報大学(フランス・プロヴァンス政治学院) 3)競争的資金獲得研究越智 敏夫(国際文化学科・教授)・(2016年4月より継続〜2021年3月)2019年度科学研究費助成事業基盤研究(C)「日本における政治学リーディングズの不在とその克服:比較政治学的検討」「伝統的」衣装製作の再考」・(2019年4月~2020年3月)科学研究費助成事業・研究成果公開促進費『衣装と生きる女性たち』・(2019年6月~2020年5月)公益財団法人村田学術振興財団・研究助成「1978年以降の日中民間交流に関する人類学的考察:ミャオ族の民族衣装に着目して」・(2019年4月~2024年3月)科学研究費助成事業・基盤研究(B)「ファシズム期における日独伊のナショナリズムとインテリジェンスに関する人類学史」(研究分担者)・(2018年4月より継続〜2021年3月)国立民族学博物館・共同研究「人類学/民俗学の学知と国民国家の関係:20世紀のナショナリズムとインテリジェンス」(共同研究者)のアナイス・ニン――パリンプセストとしての再読」佐藤 若菜(国際文化学科・准教授)・(2019年4月~2023年3月)科学研究費助成事業・若手研究「中国貴州省のミャオ族社会における矢口 裕子(国際文化学科・教授)・(2019年4月~2021年3月)2019年度科学研究費助成事業基盤研究(C)「『無削除版日記』以降 「信濃川感謝祭2019 やすらぎ堤 川まつり」が5月3日から5日までの3日間、新潟市中央区のNST(新潟総合テレビ)本社と同社前の信濃川やすらぎ堤で行われ、本学からも情報システム学科の教員2人、学生4人、新潟中央キャンパス職員3人による「プログラミング体験ブース」を出展しました。 ブースではScratch、Viscuit、迷路プログラミングなど直感的にプログラミングを体験できるコーナーと、プログラミング教室の2つのイベントが平行して行われ、3日間で小学生とその保護者ら約400人が来場してにぎわいました。山田 裕史(国際文化学科・准教授)・(2019年4月〜2023年3月)2019年度科学研究費助成事業基盤研究(A)「体制移行の比較解剖吉澤 文寿(国際文化学科・教授)・(2019年4月〜2024年3月)2019年度科学研究費助成事業基盤研究(C)「日韓会談反対運動に関山田 裕史(国際文化学科・准教授)・(2019年4月〜2020年3月)「権威主義体制下の地方議会選挙」研究会委員(日本貿易振興機構ア学:グローバリズム下の社会レジーム再編に関する総合的研究」(研究分担者)する日常史研究−日本朝鮮研究所事務局長の日記分析を中心にして」・(2019年4月〜2020年2月)2019年度科学研究費助成事業研究成果公開促進費『歴史認識から見た戦後日韓関係−「1965年体制」の歴史学・政治学的考察』(応募者〈編著者〉) 4)委員・社会的活動・記事・その他越智 敏夫(国際文化学科・教授)・(2019年4月1日より新規〜)魚沼市男女共同参画推進委員(魚沼市役所)佐藤 泰子(国際文化学科・講師)・(2019年6月21日〜7月19日)新潟県シニアカレッジ新潟 実践講座(12単位)「まちかどふれ愛英会話」コース講師(新潟県社会福祉協議会・新潟ユニゾンプラザ)ジア経済研究所)・(2019年4月〜2021年3月)「東南アジアの選挙監視と政治体制に関する比較研究」研究会委員(京都大学東南アジア地域研究研究所)情報システム学科ズームアップやすらぎ堤 川まつり多様な卒業研究で学会発表も「BGMとギャンブルの関係」「サッカーPKの分析」研究室プログラミング体験に400人

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