vol82
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     はり      2第26 回入学式新入生の皆さん、本学への入学おめでとうございます。本学教職員を代表致しまして皆さんに心からお祝いを申し上げますと共に歓迎致します。本学は昨今の国際化、情報化の一層の進展という趨勢に対応すべく、昨年度から国際学部に国際文化学科、経営情報学部に経営学科と情報システム学科という2学部3学科体制を取ることと致しました。元号が平成から令和に代わる本年は奇しくも本学創立25周年目にあたり、その年に国際学部国際文化学科に124名、経営情報学部経営学科に104名、同情報システム学科にえ入れることとなりました。これが皆さん方第26期入学の同期生ということになります。同期生の顔を覚えるのにちょうどいい規模、同期生のみならず先輩、後輩も含めた強力なネットワークを構築することが出来る適正な規模なのではないでしょう貢献できる人材の育成を目指します。経営情報学部経営学科では情報システムを使いながら、より効率的で効果的な経済活動や企業経営を実現するための知識を学んで行きます。同情報システム学科では情報システムの機能と仕組みを修得し、これを使いこなす知識と技術を身につけて情報社会の発展に貢献できる人材を育成します。私たち教職員は皆さん方がそれぞれの志を全うできるよう、そして「国際化、情報化の社会の中で高い専門性を身につけ、豊かな人間性を兼ね備え社会に貢献できる人材」に育って行くよう全力を尽くします。ところで芸事や武道の稽古や修行などではよく「守破離」という言葉が使われます。ご存知の方も多いと思います。世阿弥か。国際学部国際文化学科では北東アジアやアジア太平洋地域などの国際社会の理解と英、露、中、韓を中心とした外国語の習得を通じ、地域ならびに国際社会の平和や真の発展のためにが能の修行について語った教訓とか千利休など茶人が語った教訓とか言われているようです。「守」は基本を忠実に学び、その次に「破」ということで学んだ基本を自分なりに変化させ自分の形を身に付ける。それには一旦基本を壊してみたり、見直してみることも必要かもしれません。そうした後の「離」の段階で基本から離れて自由な形を新たに創造する。このようにステップを踏みながら、思考しながら上達することを目指します。これまで皆さんは高校までの段階で、先人の教えを忠実に学び習うことに努めて来たはずです。「字を写すは、此れ是れ学なり」という言葉もあります。手本を写すようにして学び習う、「学習」です。もちろんこれからも基本を学び習い続けることは必要です。ただ今回皆さんは大学に於いて高等教育を受けるという選択をしました。大学では是非次の段階に移っていただきたい。先程の言葉で言うと「破」の段階です。基本を自分なりの形に変容させて行くのです。そのためには自ら徹底的に考え抜かなければなりません。このため大学では学び習うという漢字表記「学習」が、学び修めるという「学修」に変えて、使われることになります。そしてその次の段階、自由な新たな形の創造まで辿り着けるかどうかは皆さんの努力次第です。この大学での学びの際に皆さんはパソコンやスマホを今まで以上に多用することになるのではないかと思います。これらの機器は勉学のためどころか、私たちの日常生活に不可欠の道具となっております。ただこの便利極まりない機器ですが、一方でその弊害も指摘されています。インターネットを活用することによりいろいろな情報に容易にアクセスできるのみならず、いわゆる「コピペ」による安易な引用が可能になります。これはただ単に既存の知識を「写し取る」、「真似る」だけに過ぎません。大学で学ぶということは外から取り入れた色々な知識や情報を自分の頭の中で整理し、考えて組み直し繋げてみる、自分で体系化してみる訓練をするということにほかなりません。また皆さんはパワーポイントというソフトを使ったことがおありでしょう。これからの授業でも多用することになると思います。このソフト、短時間でプレゼンテーションをする、あるいは相手や聴衆を説得するためには極めて有効なソフトです。極端な言い方をすれば、次から次へと場面を転換させることによりスピーカーは受け手に疑問を抱く暇を与えずに自分の思うような論理展開を一方的に、いわば直線的な一次元の論理展開をまっしぐらに推し進めることを可能にします。大学で学ぶということは、検索エンジンによる情報探しや他人の業績をただなぞるだけで済ませることではありません。デジタル機器の画面だけで得られる、通り一遍の、言わば一次元、二次元の世界に留まっていてはいけないのです。そうした世界で すうせいしゅ学習から「学修」へ85名、合計313名の新入生の皆さんを迎新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成31年4月発行 2019年度 No.1式 辞新潟国際情報大学学長 野崎  茂平平成成  3131年年度度

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