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新入生の皆さんへ国際学部情報文化学部澤口晋一学部長小林満男学部長「自ら学ぶ」姿勢で考え続ける血縁、地縁、職縁、電縁、学縁が大切    ii       5(Internet of 皆さんは何をするために大学に入学したのでしょうか。もちろん人それぞれいろいろあると思います。しかし、一つ共通していることがあります。それは「学ぶ」ために、ということです。何を当たり前のことを―と思う人もおそらく多いでしょ持ち運べる電話として登場した携帯電話がインターネットにつながるようになったのは1999年。現在では電話やメールにとどまらず、ツイッターなどう。しかし現実には、大学で「学ぶ」とはどういうことなのかをよく知らない学生の方が多いようです。講義に出席して教員の話を聴くのも確かに学ぶことです。しかし、それだけなら高校までと何ら変わりはありません。大学にはゼミという形態の授業もあります。確かにゼミは多くの場合、学生の報告を主体に組み立てられます。ただし、そこで課題を出すのは教員です。共通するのは受動的な学びであり、のソーシャルネットワーキングサービスをはじめとして多種多様な利用ができるスマホに進化してきました。昨今、センサーを搭載したあらゆるモノがインターネットに接続されるなデータを解析するビッグデータに関連する記事が新聞や雑誌等に毎日のように登場しています。これらの技術は日常生活をIoTThngs)や大規模はっきり言えば、学ばされているに過ぎないということです。大学での学びとは、本来、決してそういうものではありません。では大学で学ぶとはどういうことか。それは「自ら問いを見つけ、取り組み、解決するまで考え続ける」こと。そしてそのための勉強を怠ることなく続けること。これに尽きます。自ら問いを見つけるためには、広い知識のほかに理解力、洞察力、思考力そして感性を身につける豊かにし、製造、建設、交通や医療などの現場で新たなビジネスやサービスを誕生させています。このような社会的ニーズに応えるため、情報システム学科では創設以来、コンピュータ利用技術に加え、組織や社会を構成する人間系を重視した教育が必要であるとの立場にたって、人文・社会科学系を含めた幅広い教養を学べる情報システム学を育ててきました。2013年度からは情報コースと経営コースBased Learnng)などを通して、ことが必要です。これらに磨きをかけさらに深化させるための基本は机上での勉強や読書であることは言うまでもありませんが、大学内外での様々な活動や友との語らいもきわめて重要です。大学の授業は、皆さんが自らの問いを発見するための一つの材料提供のようなものです。したがって、受け取るだけで満足して何も考えないようでは、授業の意味が半減するだけでなく、いつまでたっても自ら問いを設置し、企業や団体の経営・組織・マーケティングなどについても深く学べるようにしています。大学では基礎的な知識を習得することにとどまらず、制約された条件のもとで課題を解決するためにものの見方や考え方を学びながらPBL(Project 具体的な解決手法を提示するような実践的な学習が期待されています。学習はきわめて社会的なもので、そこでは人々との関を発見することはできません。「あの先生はこんなことを言っていたが、本当だろうか、違うのではないのか、それなら自分で考えて学び、納得いくまで調べよう」という態度。つまり「自ら学びにいく」という姿勢が強く求められます。これが大学で学ぶ本当の意味です。をぜひ実行してもらいたい。①興味や関心のあることをできるだけ早いうちにみつける②本と新聞を毎日読む(越後線で眠らない、スマホはしない)③好奇心とやる気を4年間持続する係性、すなわち縁の広がりが鍵となります。家族や親戚などとの血縁、地域の人たちとの地縁、職場における職縁、インターネットなどを通じた電縁、そして本学で共に学ぶことで培われる友人たちや教職員との学縁を大切にしながら、明日の時代を切り拓く実践力を身につけてください。卒業研究では全員が研究テーマを持って文献研究、調査、実験などを行いながら卒業論文を執筆します。また、カナダ・アルバータ州立大学の夏期セミナーや学外実習などの豊富なキャリア開発プログラムを活用し、実りある学生生活を過ごすことができます。皆さんには明日から次のこと新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成28年4月発行 2016年度 No.1実践力を磨き、明日を切り拓け!

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