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アルバイト、ゼミ、就職活動、勉強…出会いと経験がたくさんあった4年間はあっという間でした。3年からの卒業研究は河原研究室で、プログラミング言語の知識も仕組みも分からず苦労しましたが、先生の指導と本を頼りに勉強して独自にプログラム開発もできるようになり、パソコンで何かを動かし作ることが好きになりました。学生生活で力を注いだと思うのは卒業研究です。スーパーマーケットの「ビニール袋の取り出し易さ向上」を研究テーマにしました。レジを出たお客が商品を袋に詰め直すのに、テーブル上のビニール小袋を供給するロール器具が、使いにくいと感じたからです。私はその動作を映像に撮って観察し、取り出しやすくなる改良案をいくつも考え卒業論文は「拡張現実」の研究。「モノに携帯をかざし、燃えるゴミと燃えないゴミを分別するプログラム」作りでした。「拡張現実」とは何か、に始まり、開発に何が必要か、プログラムをどう組み立てるかを考えることから始めました。プログラムがフリーズしたり、ゴミの識別を誤ったり。修正と失敗続き。課題と失敗を繰り返して挫折しかけたこともありました。しかし、先生のアドバイスと研究室の友人の支えでました。苦労したのは映像の分析で、予備と本実験を含めて200以上の映像を調べ、取り出しにくさの要因を探し、現状と改良したロール器具の使いやすさを比較するなど何度も細かく映像をチェックしましたが、それは根気がいる作業で気持ちも折れかけました。                最終的に、袋の取り出しやすさが現状器具の約4割から、改良により約7割にまで向上させることができました。そして、この研究を日本人間工学会東海支部納得できるプログラムが完成し、「紅翔祭」(大学祭)で披露して、訪れた方々から「面白いこの技術が普及してほしい」と感想も頂いて励みになりました。投げ出したい時もありましたが、諦めずに挑戦してよかった。卒業論文を提出して粘り強くやり遂げた達成感、その大切さを実感しました。親身に指導してくれた河原先生、研究室の仲間たちに感謝しています。この経験は社会に出ても忘れません。学んだ粘りと技術を生かして貢献できる社会人を目指します。研究大会で発表したところ、うれしいことに優秀奨励賞をいただき、ロール器具を取り扱う企業からも声がかかり、実用新案に登録できるなど、たくさんの時間をかけた試行錯誤の研究が大きな形として残る結果となりました。これも、被験者になってくれた約50人の皆さんが何度も何度も実験に協力してくれたおかげです。先生や職員、友人たちに囲まれて充実した4年間を送ることができました。本当にありがとうございました。1年次に所属したゼミでは、原発問題と尖閣諸島問題を学びました。人見知りで、討論や筋道通った文章の苦手な私は、初めついていけるか不安でしたが、次第に挙手して質問ができるようになり楽しくなりました。尖閣問題の議論では、お互いの国の立場で考えると問題の見方が変わり視野も広がりました。2年次は食の問題についたくさんの友人に恵まれ、楽しく学び過ごせた充実の4年間でした。特にダンス部の時間はかけがえのないものでした。高校で部活動を辞めてしまったことを後悔した私は、何か新しい部活かサークルに入ろうと決めていました。そしてダンス部を選びました。部活では、真剣にダンスを教えてもらえ、食事などにも積極的に誘われ、学生て、後期は新潟の地理を学びました。新潟は長く住みながらよく知らず、地元を学べる機会になりました。私は新潟中越地震をテーマに、地震のメカニズムや被害状況を調べて発表しました。通り一遍のテレビや新聞ニュースしか知らない私には発見が多く、改めて地震について考えるきっかけとなりました。授業以外にも温泉や飲み会など、楽しい思い出ばかりです。でした。拉致問題をテーマに、資料集めなど、自ら調生活全般、プライベートなど何でも相談できる尊敬できる先輩ができました。同学年の仲間とはダンスだけではなく、くだらないことも熱く語りあい、ふざけあい、一緒に悩み、涙を流し、多くの時間を共有しました。なったことも数え切れないほどありました。それでも続けられたのは、先輩や仲間のおかげです。仲間に会えるのが楽しく、部活が待ち遠しいほどでした。おかげでかわいい後輩もできま3年次のゼミは国際政治もちろん、ダンスが嫌にべることで多くの知識を得て関心が深まりました。4年次はジェンダーについて。卒論テーマは家族介護でした。本や論文を多く読み、ゼミで報告を重ねて、中間発表では厳しい意見に心も折れかけましたが、先生のご指導のおかげで納得のいく論文ができ、口述試験で指導教員からほめられ頑張ったかいがありました。4年間のゼミでコミュニケーション、文章力、忍耐力がつきました。ゼミの学びを活かし、日々学ぶ姿勢を忘れず、成長するよう精一杯、前進したいです。した。かけがえのない人たちにも出会うことができました。夜遅くまで練習に明け暮れた日々、海や温泉に行ったこと、すべて大切な思い出です。みんなのいるダンス部が大好きです。部活を引退してからは就職活動や卒業論文などで顔を合わせることも少なくなりましたが、キャンパスで見かけると思わず駆け寄ってしまうほどでした。卒業後も、会えたらまた昨日会ったような感覚になれるのだろうと思います。苦楽を共にしたからこそ、一生の関係でいられると思います。 情情報報シシスステテムム学学科科  田田中中優優美美情情報報文文化化学学科科  石石塚塚太太朗朗情情報報シシスステテムム学学科科  齋齋藤藤大大河河情情報報文文化化学学科科  大大平平麻麻耶耶新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成28年4月発行 2016年度 No.112卒業にあたって卒卒業業研研究究がが優優秀秀賞賞ににダダンンスス部部でで苦苦楽楽共共にに課課題題、、失失敗敗、、……達達成成44年年間間ののゼゼミミ、、自自信信にに出会い、感動、涙、そして挑戦

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