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湧源編集後記に代えてゆう げん入試広報委員 内田 亨学生諸君、教職員、父母の皆さま新年おめでとうございます。新たな気持ちで新年を健やかにお迎えのことと思います。どうぞ本年もよろしくお願いします。昨年は夏の猛暑や台風被害など天候不順に悩まされた年でしたが、本学にとりましてはすべき年でした。おかげさまで記念式典や記念シンポジウムなどの事業も、海外からのお客さまをお迎えし有意義に実施することができました。多くの市民の皆さまからも祝福を頂きました。これも皆さまのご協力のおかげであり、年頭の挨拶とともに御礼申し上げます。ただ、残念なことは本学の創設の中心的役割を担われた初代理事長の小澤辰男氏が記念式典を目前にご逝去されたことです。あらためて心よりご冥福をお祈りいたします。本年はいよいよ年明け早々から記念事業の目玉「学生会館」の建設が始まります。完成を楽しみに見守っていきましょう。学生諸君の学内での活動がいっそう活性化する本拠地になることを期待します。こうした残りの記念事業の実行に加えて、20周年を機に見直しを進めてきた2学部制がいよいよ4月からスタートします。定員は変わりませんが、国際化と情報化という時代要請により的確に対応できる人材育成を目指し、これまで以上に専門性を高めると共に、より人間性に富んだ人格形成を目指し教育内容の充実を図って参る所存です。教職員一体となってこの目的に向かって創立21年目をスタートしたいと思います。どうぞご協力のほどよろしくお願いします。人間でいえば成人式を終えて                2一人前の社会人として、自己責任で歩み始める21歳のスタートです。しかし大学を取り巻く環境には厳しいものがあります。少子化とともに地域間の経済格差拡大が進む中で、建学の理念に立脚してより魅力と特徴のある大学づくりが求められていますし、教育・研究に次ぐ3番目の大学の役割である「地域貢献」に対する期待も一段と高まっています。何ができるかあらためて大学が持っている「知」の資産を活かして、真に地域に無くてはならない大学を目指したいと思います。私は最近、かつて知事時代に唱えていた「地産地消」をもじって「地消地産」の地域づくりを訴えています。それはこのままでは高齢化を伴う人口減少により「地域維持」が困難化するという危惧から、国を頼り他人をあてにするのではなく、地域が自ら自立のための地域づくりをしよう。それには地域で必要とするものは自分でつくり出そうという主張です。当然そこには「地域が必要とする人材は地域で育てよう」ということが含まれます。本学がその役割を今まで以上に果たせる大学になれるよう、皆さん一緒に力を合わせてまいりましょう。今、大学に求められている存在意義の一つに社会への貢献が挙げられる。こうした取り組みで最近話題になったのが関西の某大学である。同大学は、養殖魚専門料理店を大都市の一等地にオープンさせた。ここで、注目すべき点は三つある。第1に、研究の継続性である。高級魚の完全養殖(卵から成魚に育成)は1970年から開始し、実に40年以上研究し続けている。研究とは時間がかかるものであり、社会還元への中長期ビジョンが必要でもある。第2に、研究成果を直接、社会・市民に届けている点である。しかも研究者だけでなく、メニューや食器には、学生の日頃の研究成果が生かされている。第3に、同大学の養殖場がある県と連携し、地元産の食材を提供している点である。こうした取り組みは、今後の本学の方向性にも参考になるであろう。本学でも2013年11月より、学生やビジネスマン、市民などさまざまな年代や国籍の人が気軽に立ち寄れる場として「コワーキング・ラボこくじょう」をオープンさせた。これによって「集まる場・つながる場・創造する場」をスローガンに、社会との共同研究のシーズを発見することにもつながるかもしれない。また既に、県内一講座数の多いオープンカレッジ・公開講座を開講し、本学の教育・研究活動を地域の人に提供している。さらに本学は、グローバルな視点を持ったローカルな主体であり続けると同時に、地域に深く根ざしたグローバル活動をしていく存在でありたいと強く思っている。今後、本学の知を結集して、より話題性のある社会貢献も実践していきたいと筆者は考える。新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成26年1月発行 2013年度 No.4学長 平山 征夫まいりました関根秀樹氏は、平成25年12月21日付をもって退任し、同12月22日付で星野 元氏(前新潟日報社社長)が新理事長に就任いたしました。任期は2年間です。学校法人新潟平成学院 理事、監事、評議員を改選新理事長に星野 元氏20周年という記念 学校法人新潟平成学院(新潟国際情報大学設置者)は、任期満了に伴う理事、監事、評議員の改選を行いました。 3年8カ月にわたり理事長を務めて 学内活動を活性化 「学生会館」の建設始まる2学部制で新たなスタートをしよう2学部制で新たなスタートをしよう  人人間間形形成成をを目目指指すすよよりり高高いい専専門門性性とと■■知知■■のの資資産産をを活活かかしし地地域域にに貢貢献献

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