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松園 香 本学には、「研究生」という制度があります。主に社会人の方が、研究テーマをもって、本学教員の専門的な指導を受けたい場合、研究生として入学する制度です。 これまでに、本学卒業生が進学や留学新潟県国民健康保険団体連合会に勤務して5年目になりました。勤務してからの4年間は、審査課に在籍していましたが、5年目の4月から情報管理課に異動になりました。審査課は医療機関から毎月提出されるレセプトを審査するのが主な業務で、情報管理課は審査支払のシステムを主に担当しています。その異動がきっかけで4月から9月までの半年間、国際情報大学の研究生としてお世話になることになりました。大学を卒業してからしばらくたつので、在学中に学んだ知識を少しでも思い出すため、また新しい知識を身に付けるために研究生として大学に通いました。    --         2の準備としての勉強を行うために在籍したり、一般の方が、自分ひとりでの勉強の限界を超えるため、あるいは、会社の仕事のために、当該専門分野の本学教員の指導を受けることを目的として在籍されたりしています。「国民健康保険団体連合会をモデルとしたシステム分析の研究」をテーマに竹並輝之教授にご指導いただき、半年間ではありましたが多くのことを学ぶことができました。半年間で3つの講義を聴講させていただきましたが、学生時代とはまた違った意識で講義を聴講することができたと思います。学生時代はただ漠然と講義を聴き、時間が過ぎていましたが、研究生としてもう一度大学に通い、ほかの学生と一緒に席に座ってみると講義を受ける気持ち、意識が 今回、職場で情報システムに携わることになった、本学卒業生(平成17年3月卒)の松園香さんから、研究生としての在学期間を終了するにあたって寄稿していただきましたので、ご紹介いたします。 なお、本学研究生の入学時期、在学期間、入学資格及び手続きなどは、本学学務課(025239お問い合わせください。大きく変化したように感じました。竹並教授には、『情報システム開発入門』の文献を参考に、企業経営と情報システムの関係や必要性、いくつかのモデル、シス テム分析の方法、情報システム開発のプロセスなどをご指導していただきました。また、経営環境が日々刻々と変化していること、その変化と同時にITの変革も企業経営に大きく影響することも学び、そのために求められる人材や対応力、情報システムの必要性などを学びました。学習内容に合わせ、現在の業務内容を例にモデルを作成 したことは、学習内容をより深く理解することができたと思います。半年間の在籍を終了してより専門的な勉強のために審査課に在籍していた4年間は、システムを使う側の仕事だったので、与えられたシステムの操作方法を教えてもらい日々の業務をこなしていましたが、今回システム分析の方法などを学び、仕事の流れを再認識しながら仕事の流れをスムーズにする方法を考えることができたのはとてもよい機会だったと思います。また、竹並教授の4年生ゼミに参加させ3111(代))に直接ていただき、卒業論文のための研究、学習内容の発表を聞かせていただきました。卒業論文の発表内容には、今まで知らなかったことが多くあり、とても勉強になったと同時に、学生の研究に対する学習意識がとても高く驚かされました。この半年間で学んだ内容がすべて業務に結びつくとは限りませんが、これから仕事をしていく上で何か問題に直面した時に今回学んだ知識を基に、選択肢が増えていくとができました。ここで学んだことを無駄にしないよう、これからの業務を進めていき少しでも多くの仕事に携われればと思います。このような機会を与えていただきとても感謝しています。ありがとうございました。と思います。半年間という短い期間でしたが、多くのことを学び知識を増やすこ「新潟国際ビジネスメッセ2009」が11月5、6日の両日、新潟市産業振興センターで開催されました。本学からは情報システム学科の中田豊久講師と同学科4年生3名が出展参加しました「新潟国際ビジネスメッセ」では、ビジネスの拡大につながる最新の技術やサービスが、さまざまな企業や大学から展示されます。本学では、「画像による行き先掲示板システム」の展示を行いました。これは「画像」を使って人の「行き先」を掲示するシステムです。そもそも行き先掲示板とは、自分の行き先を伝える掲示板のことであり、従来では、よく紙とマグネットなどを使って、どこかに行く前にマグネットを移動する、ということが行われてきました。しかしこれでは、行った先での予定外の行動や、マグネットを移動し忘れてしまうことに対応できません。そこで、「行った先」でその場所が分かるような写真を撮り、それが自動的に掲示板に表示されるシステムを開発しました。このシステムの特徴は、高価な屋内における測位機器を用いることなく、人の位置を知らせることです。測位を、機器ではなく「人」が行う、ともいえます。このようなシステムを今回のビジネスメッセで展示し、多くの来場者に興味を持っていただきました。(情報システム学科講師 中田豊久)情報文化学科3年 乙川 匡新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成22年1月発行 2009年度 No.4 アジア・オセアニア地域7カ国20人の高校生と2人の引率教員が12月14日、財団法人エイ・エフ・エス日本協会(AFS)東アジア青少年交流計画(JENESYS)プログラムの一環で、昨年に引き続いて本学を訪れました。 本校みずき野キャンパスを訪れた一行は、まず国際交流センターへ。平山学長らが出迎え歓迎しました。また、ガイド役の6人の本学学生ボランティアが自己紹介を行い、一行を学内の施設見学に案内しました。その後は、情報文化学科1年のCEP(コミュニケーションを目的とした英語のクラス)の授業に参加し、英語による交流を1時間にわたって行いました。 昼食は学食を楽しんでもらいました。学生ボランティアたちと一緒に食事を取りならが交流し、2週間滞在した日本で最後のプログラムを終了しました。一行はこの後に東京へ向かい、帰国の途につきました。 2週間のプログラムで日本を訪れているJENESYSの留学生を迎え、私を含め6人のスタッフで約20人の留学生をキャンパスに案内し、昼食を一緒に食べるなどして彼らと交流することができた。 留学生たちは、昨年度に比べて日本語を理解する学生が多かったというのが率直な感想だ。世界中の人々が日本の文化や言語に興味を持ち、それらに触れ、学んでいるということはとても喜ばしい。そんな彼らを見て、私もさらに各国のことについて知りたいと思うようになった。 また留学生たちはCEPのクラスで、日本の学生とディスカッションすることで刺激を受けていたようだった。参加した本学の学生たちも、世界の国々から日本に来ている留学生と楽しくコミュニケーションすることができた。 今回のJENESYSの留学生の訪問は多くの学生に刺激を与え、私にとっても非常に貴重な経験となった。来年も是非訪問していただけたらと思う。普段の生活で「世界」を意識することはほとんどないが、それは漠然とものすごく広いもので、とても遠くにあるものであると感じてしまっている。しかし、今回のような経験で世界をより身近に感じることができた。 私たちには海外の方々と接する機会というのはそう多くはないが、私はこのような素晴らしい異文化交流ができる環境づくりに励んでいきたいと思う。私たちがJENESYSの留学生のように異文化に目を向けていけたら、さらにお互いの理解が深まるだろうと思う。新新ししいい知知識識、、選選択択肢肢がが増増ええたた本学で最後日程を楽しむ互いに刺激、理解深めるJENESYSの高校生と交流JENESYSの高校生と交流JENESYSの高校生と交流画像による行き先掲示    新システムを開発し披露本本学学のの「「研研究究生生」」制制度度

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