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考える力を身に付け   夢を大きく描き育てよ青春真っただ中を謳歌    実り多き学園生活を第16 回たくまきょうだしりぞいそ新入生の皆さん、入学おめでとう。本学への入学をお祝い申しあげますとともに、皆さまを心から歓迎申しあげます。新潟国際情報大学は本日ここに第16回目の入学式を迎え、今年も皆さんのような溌剌とした新入生を迎えることができましたことは、私ども本学関係者・教職員にとりまして何よりの喜びであります。今日のこの式を新入生の皆さんは大きな喜びで迎えられたことでしょう。その喜びはご同席のご父母の皆さまにとりましても同様のことと存じます。そして皆さんはこれからの大学生活に対する期待で胸がいっぱいのことと思います。本学の役員、教職員一同そうした期待に応えるべく全力でこれからの皆さんの大学生活を支援してまいります。本年、本学に入学された皆さんは、情報文化学科125名、情報システム学科191名、合わせて316名です。本学では平成6年春の開学以来、15年間で3532名の卒業生を社会に送り出しました。卒業生の多くは新潟県内を中心に実社会で活躍中であります。それは本学の創立の理念であります「わが国の社会、文化についての認識と理解を基礎に、国際化、情報化の社会の中で役立ち、能力があり、意欲があり、人間性豊かな人物を育成する」という目的が果たされつつあることでもあると喜んでおります。昨年、本学の大学祭の講演にこられた作家の宮尾登美子さんは、私に「若々しい大学の若々しい学長さん、がんばれ」という言葉を残してくれました。私が若いかどうかは宮尾さんとの相対的な関係ですが、創立16年という本学が若いことは間違いないことです。それは、この大学の伝統はまだ創り上げている途上にあるということです。どうかこれまで先輩たちが築いてきた良き伝統を引き継ぎ、さらにこれに磨きをかけてください。皆さんは大学という高等教育を受ける場を本学に定められたわけです。それは本学の開学の理念に賛同し、何らかの魅力を感じて選ばれたこと思いますが、同時にそれは自らが自立に向かって踊るステージを選んだという新入生の皆さん、本日はご入学おめでとうございます。本日は元気溌剌として前途有為の316名の皆さんを目の前に、新潟国際情報大学の設置母体であります新潟平成学院の理事・評議ことであります。どう踊るか先生方のアドバイスを受けながら皆さん自身が学びながら決めるのです。そのことをまず自覚してください。踊り方も高校までと違って、お師匠の踊り方を見て真似をするという学びの段階から、自分にしかない踊りを考え始めるのが大学です。それは自立のための飛翔する力を身につけることです。そのためには、大いに勉強してください。大学時代に学んだことは、必ず人生のどこかで幾つになっても飛ぶ力として役立ちます。私自身のことで恐縮ですが、私は第1志望の大学受験に失敗して、第2志望の大学に進みました。父は浪人しても良いと言ってくれましたが、私は大学で学べることがうれしく、受験勉強を続けるより早く自分の好きな事を学びたいと思い、浪人はしませんでした。選んだ舞台は希望と違ったのですが、結果はそのことは全く問題ではありませんでした。むしろ生涯の師に巡り逢えましたし、選んだ経済学も興味深いものでした。高校までと全く違った学問の世界に夢中になって勉強員を代表して、心からお祝い申し上げます。青春の特徴は、「優れた想像力、逞しき意志、燃える情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心」にあるといわれていますが、青春の真っただ中にある皆さんには、ぜひともこの特徴を生かして、本学における実り多き学生生活としてください。同時に、大学を卒業して一社会人として巣立つ前の在学中に「自ら求め、自ら行動し、自らの行動に責任を持つ」という自主性、自律性をしっかりと身につけてほしいのです。人生はまさに戻ることのない片道切符の旅であります。これからの一日一日を大切に、精いっぱい羽ばたいて、悔いのない充実した学生生活を送ってください。皆さんが勉学に勤しみ、学生生活を謳歌し、人間性豊かで温かい心を持った社会人に成長されますよう心から期待し、皆さんのご入学をお祝いし、励ます言葉とさせていただきます。しました。その時学んだことが、その後私の人生の基礎としていつも支えてくれたことを知事を退任して初めて自覚しました。大切なことはどう学ぶかなのです。舞台を本学に選んだ皆さんに、私ども教職員は最大限皆さんが自由に思い切り踊れる舞台を用意します。演出も照明も音楽も提供します。でも舞台で踊る主役は皆さんです。他人にはない自分しかできない舞を踊るための心構え、準備をしてください。1980年代以降、世界の仕組みとなっていた市場経済は、金融資本主義の行き過ぎからバブルを生み、そしてはじけました。グローバル化で一つになった世界経済は、情報手段を駆使したヘッジファンドなど利益を求めて動きまわるマネーにより、サブプライムローン問題をきっかけにその根底を揺るがしかねない状況に遭遇してしまいました。今、我々はあらためて「儲けるためではなく、人間を幸福にするための資本主義」を求めていかなければならないところにいます。そのうえ、近年の地球規模の成長志向は、温暖化など地球環境問題を深刻化させています。皆さんはこうした時代をこれから生き抜いていくわけです。それは決して生きやすい時代ではないでしょう。複雑・深刻化する現代のさまざまな課題をきちんと捉え、自らの考えで判断し、自己責任の下で行動しなくてはなりません。問題を適確に捉え、正しいジャッジをするにはどうしたらよいでしょう。私の経験で申し上げれば、事柄の本質を見極め正しい答えを見出す「考える力」を身に付けるしかありません。こうした「考える力」を身に付けるために、大学時代にきちんと学ぶことが大切です。皆さんが大学時代にしなければならない最も重要なことは学ぶことです。社会人になるまでに、「自立した人間」として考える力をこの大学で整えてください。それには専門的分野の深い知識とともに、幅広い知識を習得し、考える訓練を積み重ねてください。考える力は「学び、考え、また学ぶ」ことの繰り返しから身に付きます。この大学で大いに学び、考えてください。                2新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成21年4月発行 2009年度 No.1学校法人 新潟平成学院理事長新潟国際情報大学長祝祝  辞辞学学長長式式辞辞平平成成  2121年年度度武藤 輝一平山 征夫入入学学式式

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