論文名
野球選手におけるインナーマッスルトレーニングが投球速度及び遠投距離に及ぼす効果
氏名
田中健大
学籍番号
12000135
所属研究室
藤瀬研究室
所属学科
情報システム学科
論文の抄録
本研究の目的は、インナーマッスルトレーニングが投球速度及び遠投距離に及ぼす効果について検討することであった。肩のインナーマッスルとは棘上筋、棘下筋、小円筋及び肩甲下筋などの深部に位置する小さな筋肉の総称である。
被験者はN大学軟式野球部員6名であった。測定項目は、トレーニング前後における投球速度及び遠投距離であった。投球速度は、正規のマウンドから座位の捕手まで(18.44m)最大努力でストレートを10回投球し、その速度をスピードガン(ZEET製)により測定した。また、遠投距離は助走を2mつけて最大努力で5回遠投し、ボールが落下したところまでの最短距離をメジャーにより測定した。
インナーマッスルトレーニングは、アウトワードローテーション、インワードローテーション及びスプラスピナ―タの3種目をそれぞれ20から30回を1セットとして、午前と午後に1セットずつ、食後1時間以上空けて毎日行わせるものであった。なお、投球速度はトレーニング開始から10日毎に合計4回、遠投距離は20日目及び40日目に測定した。
トレーニング前の投球速度は113.1±8.1km/hであった。トレーニング開始10日目、20日目、30日目及び40日目の投球速度は、それぞれ114.5±7.0 km/h、116.7±6.5 km/h、117.9±6.1 km/h、118.5±6.4 km/hであり、トレーニング開始20日目には3.1%向上し、統計的に有意であった(p<0.05)。さらに30日目にはトレーニング前から4.2%向上し(p<0.05)、40日目には4.7%向上した(p<0.01)。
トレーニング前の遠投距離は84.8±9.8mであった。トレーニング開始20日目及び40日目の遠投距離は、それぞれ85.7±10.0m及び88.8±10.6mであり、トレーニング開始40日目で4.7%向上し、統計的に有意であった(p<0.05)。
以上の結果からインナーマッスルトレーニングは投球速度及び遠投距離を向上させるのに有効であることが明らかになった。
フリーキーワード
インナーマッスル;トレーニング;野球;投球速度;遠投距離
対象学問領域
自然科学
原文の形式
Windows word
登録日時
2004年1月8日(木) 20時10分5秒