情報論1999

  • 4.情報の量と質と価値
    4)情報の価値
    (1)行為の目的と情報の価値
     情報の価値は情報受信者の行為の目的(意図)によって価値づけられる。
     ・目的(意図)の実現のためにどの程度有効であるかにより価値が決まる。
     ・情報に付けられる価値は同じ情報であっても目的により価値が変わることになる。
     ・目的が同じでも情報受信者の経験、能力、価値観などにより異なることになる。

     特定の目的(意図)を実現するための手段の決定(企図)に利用される場合が多い。
     ・どの程度有効な手段を決定(企図)できるかにより価値が決まる。
     情報発信者は価値を決めることができない

    (2)情報の期待価値と実現価値
     本来の価値は、情報を使って行為を行った場合、使わなかった場合に比較し、どの程度多く行為の目的(意図)が達成できたかにより、情報の価値が決まる。これを情報の実現価値という。
     しかし、情報は行動を起こす前に使用されるため、実現価値がわかる前に情報を入手することになる。情報の価値は入手しなかった場合に比較し、どの程度多く行為の目的(意図)が達成できるか推定することにより、情報の入手価格が決まる。これを情報の期待価値という。行動前の期待効用に付けられた価値であるともいえる。

    (3) 情報の経済的価値
     通常、情報は後者の期待価値により取引されることが多いので、情報の経済的価値は、特定の情報を得ることにより増加が期待される付加価値額といえ、最終的に金額に換算される。特許の実施許諾料、楽曲などの著作権料などがこれにあたり、最終商品の販売価格などを基準にした料率としてきめられることが多い。メーカなど利用者の期待価値の大きいものほと率が高くなる。書籍、CD-ROM、PCソフトなどは消費者の期待価値の大きいと思われるものほど価格が高く設定される。

     情報を使用することにより増加した付加価値額が情報のコストより多ければ情報に価値があったといえる。しかし、情報を使用することによる価値の増加を測定することは困難なので(情報を使用すると使用しなかった場合の状況が不明となる)、再取得価格と比較して、情報が高い、安いと言う場合も多い。情報そのもの価値も存在するはずであるが、経済的価値を考える場合はほとんど考慮されない。

    (4)情報を使った判断
     情報使って客観的に判断を行うためは、目的を共有、明確化するためクライテリアを設定し、クライテリアに基づいた判断が行われる。


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