学部紹介


ノースウエスト・ミズーリ州立大学

私の留学体験記 【 情報文化学科3年 泉田 瑞穂 】

 私が留学を決心した理由は、とにかく大学に入学する前から留学することを強く望んでいました。英語を話すのは苦手でしたが、英語自体は好きで、アメリカの文化にも関心がありました。東京にあるアメリカ大使館でのビザ取得など様々な準備を経て、待ちに待った出発の日を迎えました。

 しかし、アメリカまでの移動が私にはとても過酷でした。私たちが出発した8月20日は天気が悪く新潟発の飛行機が遅れ、乗り継ぎが間に合わないなどで、サンフランシスコ空港では、6時間以上は待ったと思います。羽田空港からサンフランシスコ空港までの10時間のフライトで酔い止めも切れ、体調不良にもなってしまいました。何か飲もうと思い、売店でアイスティーを頼むにも当たり前ながら全て英語でした。なかなか私が言いたいことが通じず、店員さんの言っていることも聞き取れず、自分の今の語学力を思い知り、この状態で本当にアメリカでの生活がうまくいくのだろうかと不安で仕方ありませんでした。そして私たちの留学先であるノースウエスト・ミズーリ州立大学に到着したのは、朝の4時でした。朝早くにもかかわらず、現地の学生が5、6人出迎えてくれて寮の部屋へ案内してくれ、部屋の使い方などを丁寧に教えてくれました。しかし、私たちが普段耳にする聞きやすい英語ではなくネイティブな英語を聞き取ることは難しく、ここでも何度も聞き直してしまいました。その時は本当にショックを受けてしまいました。

 アメリカでの生活がスタートし、見えるもの聞こえてくるもの全てが新鮮で、人種もさまざま、体も大きくて初めは少し怖かったり、戸惑ったりしました。すべてが映画やドラマのワンシーンのように感じられました。そして現地の方たちは非常にフレンドリーで、私たちのことなど知らないのに目が合ったら微笑みかけてくれる人が多くいました。トイレで偶然会った女の人には、どこの出身なのか、名前は何と言うのかなど初めて会ったにもかかわらず気さくに話かけてくれた人もいました。日本ではなかなかこのようなことが見られないので嬉しかったです。


 私達のクラスのESL(English as a Second Language)にはサウジアラビア、中国、韓国から留学している人がいました。もちろん話す言語は全て英語でした。他の国の人たちは英語が上手でした。サウジアラビアの留学生が話す英語は独特の発音であり、最初は聞き取るのにとても苦労しました。ですが、彼らは非常に愉快であり、私達が日本語を教えると、授業が始まる前に、ホワイトボードに書いたりしていました。授業はTOEIC、Culture、Reading、Writing、Speaking、Litstening、Grammarとありました。授業では発音が重要視されましたが、初めのうちはなかなか発言することができず、先生にDont'be shy.(恥ずかしがらないで!)と何回も言われました。宿題は毎日出され、宿題の量も日によって多かったり少なかったりする日もありました。特に私が苦労したのが一週間に一冊の絵本を読みその本の要約をノートに書いて提出するという課題であり、Reading、Writingが特に苦手だった私にとって毎週本当に大変でした。しかしその課題をすることによって英文を早く読むこと、英語を正しく書くという力が自分でも実感できるほど成長できました。さらには毎週クラスの全員の前でアクテビティに参加した時のスピーチをするということもありました。他にも見知らぬ人に話しかけて友達になるという宿題を出された時もありました。

 週に2回、ノースウエスト・ミズーリ州立大学に通う学生1人に対して、留学生2人か3人で1時間会話をする「Conversation Partner」という時間もありました私のパートナーはティファニーという黒人の女の子でした。彼女は非常に優しく、ユーモア溢れる人で、芸術を専攻していてよく絵を描いたり、私たちが聞き取れなかったりしたらゆっくり丁寧な英語でわかりやすく話してくれたり、さらには、私の拙い英語を分かるまできちんと聞いてくれました。毎回笑顔の絶えない時間を過ごすことができました。そして、アメリカの文化や歴史などを知ることができました。彼女は日本に興味を持ってくれましたが、私は日本の文化について詳しく説明することが出来ませんでした。英語で説明すること自体も難しかったのですが、日本について詳しく知っていないこともあり、自分の国のことをもっと知るべきだと思うきっかけにもなりました。彼女とはFacebookで友達となったので、今後当時日本について話せなかったことが話せたらと思っています。


 私たちが4ヶ月間過ごしたフランケンホールという寮ではシャルロットという白人の女の子とルームメートになりました。彼女も私も人見知りだったため会話をすることは少なかったですが、日本のアニメに関心があるようでよく日本のアニメやジブリ映画を一緒に見ていました。彼女は本当にいい人でした。私が作った折鶴を飾ってくれたり、最後のパーティーの時には、私に手作りのブレスレットを作ってくれたりしました。彼女ともFacebookで友達になったので、今後もさらに仲良くしていけたらなと思っています。

 アメリカに来て何日か経った頃に、留学先の大学にあるスタジアムでフットボールの練習試合が行われました。フットボールは名前しか知らない競技でしたが、先生がぜひ行くといいと言っていたので見学しに行きました。そこでは選手のサイン会が行われていました。選手は非常に体も手も大きくて近くで見たときは少し怖かったことを覚えています。その時は練習試合ともあって観客は全然いなくて、私たちもすぐに帰りました。しかし何日か後の公式の試合が始まった時練習試合ともあって観客は全然いなくて、私達もすぐに帰りました。しかし何日か後の公式の試合が始まった時練習試合とは大きく変わって、観客も年齢問わず学生から近所の人たちがチームカラーである緑色でチーム名の「Bearcats」と書かれたTシャツを着て応援に来ていました。さらには、大学のチアリーディング部、吹奏楽部も大勢で自分たちの大学のチームを応援していました。私は公式のフットボールをしっかり見たのは初めての経験でしたが、試合会場の盛り上がり、選手達のプレイを観て一瞬で虜になりました。フットボールの練習も大学のスタジアムがあるのでそこに友達と見に行ったりもしました。何回か見ていると選手が話しかけてくれることもありました。試合後はスタジアムに入って、選手やチアリーディング部の人たちと写真を撮ったり、会話したりすることができました。特に選手は試合で疲れているはずなのに、笑顔で撮影に応じてくれたり、見知らぬ日本人にも話してくれたりしました。アウェーだったので相手チームの熱もすごく、チームカラーの服を着ていると激しいブーイングを浴びせられ、非常に怖かったです。しかいアウェーながらBearcatsは勝利し、見事にシーズン全勝でDivisionⅠで優勝しました。その瞬間を現地の人たちと喜び合えたのはとても貴重な経験となりました。その後のDivisionⅡでも全勝し優勝を果たしました。


 アメリカでのイベントはたくさんありました。Homecoming、Halloween、Thanks Giving Day、Field Tripなど、大学でも毎週のようにイベントがありました。特に思い出深いのがThanks Giving Dayです。Thanks Giving Dayとは日本でいうお正月のような期間であり、家族、親せきで集まり、定番料理のターキーを食べるというアメリカの大イベントです。私はESLのアシスタントである、エリカさんの家に5日間ホームステイさせていただきました。エリカさんの自宅は車で2時間くらいかかるカンザスシティというところにありました。エリカさんは、お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、妹さんの6家族で、非常に優しく、仲良しな家族でした。そこではさまざまなことを経験させていただきました。パンプキンブレッドを作ったり、エリカさんの親せきの家に行き、たくさんの人たちと出会い、一緒にバスケットボールをしたり、ショッピングをしたり、日本食のお店に連れて行ってもらったり、スケートをし、映画館で映画を見に行ったりとにかくいろんなところへ連れて行ってもらい、いろんなことをさせていただきました。5日間という最初は乗り気ではなかったのですが、過ごしてみればあっという間であり、一生忘れられない思い出となりました。


 ここに書いたことは全てではなく、ほんの一部のことです。アメリカではたくさんの人に出会いました。住んでいる国も、文化も、顔立ちも全く違うのに、会話して仲良くなれたり、一緒に遊んだり、日本語を教えたり、中国の方には中国語で自分の名前の発音を教えてくれました。この出会いはどんなものよりも一生の宝になり、励みとなるでしょう。留学生活は楽しいことばかりではありませんでした。「留学生活の1ヶ月間は本当に大変だけど、残りの3ヶ月はあっというまだよ」と先輩から教わったとおりでした。つらいこともたくさんあったし、悩んで涙が出る時もありました。宿題がわからず朝になるまでパソコンと格闘していたこともありました。ですが、最初にあんなに英語が聞き取れないで悩んでいた私ですが、耳が慣れ、帰るころには苦労しないで、相手が何と言っているか聞き取れるようにまでなっていました。今回の派遣留学は感謝の気持ちでいっぱいです。留学することを許し、留学費用を出してくれた家族、派遣留学に携わってくれた大学の先生や職員の方々、そしてアメリカでお世話になった、Dr.Jeff、Mrs.Hardee、Mrs.K、Belinda、そのほかのたくさんの方に感謝したいです。そして最初は話したこともないような人たちばっかりだったNUISメンバーも話せるようになり、一緒にスポーツをしたりしました。みなさんにも感謝します。4ヶ月間ありがとうございました。この経験は将来の私にとってプラスとなるものばかりです。英語を勉強できただけでなく、人間的にも成長できたかなと思います。また必ずアメリカに行きたいです。