NUIS情報文化学科留学通信

 2005年11月15日 第3号

発行:新潟国際情報大学情報文化学部

情報文化学科派遣留学実施委員会

編集責任者 安藤 潤

 今号は、情報文化学科2005年度派遣留学制度で各提携校に留学している参加学生からの中間報告をお送りします。

  極東国立総合大学(ロシア連邦)

情報文化学科2年  今野あかり

 「本当に外国で四ヶ月も生活できるのかな・・・。」そんな不安を抱いたまま、ロシアにやって来た。しかし、そんな不安とは裏腹に、毎日の生活は思ってた以上に楽しい。留学して一ヶ月が過ぎる頃には、「日本に帰りたくないなぁ・・・。」と感じるほどだった。それほど、ウラジオストクは居心地のいい町だと思う。
 ここでは、何から何まですべてが新鮮。交通事情にしたって、買い物の仕方にしたって、驚かされることが多い。例を挙げるなら、信号機がとても少ないこと。日本で6車線ぐらいある大きな道路でも、横断歩道があるだけなので、そこを渡るしかない。始めはあんなに驚いていたのに、今ではスタスタと渡れる。また、こっちにはデパートの他にも市場が多くあり、よく店員のロシア人や中国人に話しかけられる。そういう時にこそ、授業で習ったロシア語をそのまま使えるので、今まで以上に勉強を楽しいと感じられる。"言葉"は実際に使ってからこそ、実になり、価値のあるものになると思う。学生のうちにそんな経験ができて、自分は幸せだなぁ・・と思った。また、人の温かさをすごく感じる。何かあると、周りの人にいつも助けてもらっている。すごくありがたい。
 実際にロシアに来て改めて思ったのが、ロシア語を選択して正解だったということ。ロシアに留学して本当に良かった。本当に。この留学プログラムがなかったら、絶対に来る機会はなかっただろう。今回の留学に賛成してくれた両親に対して、感謝の気持ちでいっぱいだ。その分、残りの二ヶ月を今まで以上に充実させたものにしていきたいと思う。

情報文化学科2年 伊豆野裕一

 留学が始まってもう2ヶ月になる。ロシアでの生活にも慣れて、私生活でも余裕が出てきた。留学に行く前は、楽しさと不安が半々であったが今はもう不安も消え、毎日が新しい出会いであふれている。ロシアに限らず留学するということは、人間として成長することができるよい機会となる。日本語を話せない人に積極的にコミュニケーションを試みたり、各国独自の行事へ参加するなど、現地でしかできないことに挑戦し、体験できる。これは日本にいてはかなわないことである。他にも日本にいてはできないことがたくさんある。現地の人とのコミュニケーション、同年代の外国人との出会い、日本を外から見ることができる、日本が世界に誇れることがわかるなどである。自分自身も日本の誇れるところや、改善したほうがいいところに気づかされた。また、日本で勉強するよりはるかに言語が身につく。毎日、その地域の言語に触れることで驚くほど言語が身につく。あと2ヶ月で留学は終わってしまう。今できることは、一日一日を大切に、そして充実したものにするために思いっきり生きることである。何事もやってみなければわからない。留学にきてマイナスになったことはなにもない。とりあえず留学して、現地の文化、習慣、人に触れてみなければ何もわからない。余裕がでてきた今だからこそ今まで以上にいろんなことに参加し、挑戦・体験をしてみるつもりだ。


   北京師範大学(中華人民共和国)

情報文化学科2  齋藤功一

 皆様は中国をどのように見ますか?また中国留学をどのように感じますか?ちなみに私は約二ヶ月中国に留学していますが、まだ全てを把握できていません。しかし、二ヶ月で体験した事を紹介し、中国留学の中間報告にしたいと思います。
 私たちの留学先である北京師範大学は約百年の歴史を持ち、中国にある師範大学の中でもトップクラスの大学で、北京の中心地からも近く、立地条件は大変よい場所にあります。大学内には生活に必要な設備が全てそろっていて便利です。現在住んでいる寮は二人で一部屋を共有しあうタイプで、部屋の内装はホテル並みで大変きれいです。夜には警備員が巡回するなど安全性は高く、勉学に集中できる造りとも言えて大学の勉学に対する姿勢が見えます。
  私たちの授業は朝八時から始まり、夕方の三時四十分に終了します。また日中には約二時間の昼休みがあり、日本の授業時間と比べて余裕があります。一ヶ月目は基礎科目を勉強し、二ヶ月目から選択授業を学びます。選択授業では中国の歴史、民族、伝統文化を学ぶことができます。そして二ヶ月目が終わる頃に中間試験があります。この報告書を書いている頃が丁度その時期なので、みんな復習に追われています。
 このような勉強日程なので、生活リズムは規則正しくなります。朝の七時には起きて夜の十二時には就寝します。平日には遊ぶ暇などありません。しかし土日には授業もなく一週間分の休息になります。平日は大変ですが休日には休息が取れるのでメリハリの利いた生活を送ることができます。
 最後に、私は留学に快く送り出してもらった両親に感謝したいと思います。また私を指導してくださった先生方、そして励ましてくれた先輩、友達、後輩にも感謝しています。あと二ヶ月間の留学ですが、多くのものを学び吸収し、帰国したいと思います。

情報文化学科2年 佐田亜弓

 私は留学に来る以前、そして留学に来た当初はいろいろな面で不安がありましたが、二ヶ月経った今現在その不安は消え、毎日楽しく留学生活を送っています。
  まず第一の不安は語学面でした。今まで毎日何をするにも日本語を話し、日本語に囲まれた生活をしてきたので、ちゃんと暮らしていけるだろうかという不安がありました。こんな不安を抱えたまま中国に到着し、当然授業はすべて中国語。始めの頃はほぼ理解できずにいました。でも先生方は毎日ゆっくりそして丁寧に教えてくださいました。そのおかげでだんだん何を言っているのか聞き取れるようになり、理解もできるようになっていきました。自分自身の語彙も増えていき、外に出かけたときなどに中国人の人と会話をするのが楽しくなりました。今でもわからないことはしばしばありますが、来たときよりも確実に中国語が上達しているのが自分でもわかります。
 第二の不安は生活面でのことでした。いろいろな点で日本と違いがあるので、それが心配だったのです。例えば、水道水が飲めなかったり、トイレで紙が流せなかったりなどです。けれども、それはすぐに慣れることができました。住んでいる場所も日本とほとんど変わらない暮らしができているので問題はありません。大学構内にスーパー、食堂などそろっているので、困ることなく生活できます。
 この二ヶ月、最初は長く感じましたが、だんだん月日が経つのが早く感じるようになりました。きっと残りの二ヶ月はもっと早く過ぎるでしょう。残りの留学生活、もっと中国語を上達させ、めいいっぱい楽しもうと思います。


   慶熙大学(大韓民国)

情報文化学科2年 藤田悠介

 韓国に留学してから、既に2ヶ月が経ち、今では韓国語の授業や寄宿舎での生活にすっかりと慣れ、毎日がとても早く感じています。留学に来た当初、韓国語だけの授業は何を言っているのか理解するのにとても苦労しましたが、3週間くらいすると、だんだんと聞き取れるようになりました。今では授業での聞き取りは苦ではなくなり、むしろ楽しむようになりました。私のクラスには様々な国の人がいるのでこのような他の国の人達と授業を受けることはとても刺激になり、また話していてとても楽しいです。
 私が住んでいる寄宿舎はとても清潔で勉強しやすい環境です。だから特に不便することはこれといってないです。また、同室のルームメイトも親切で困ったことがあれば、助けてくれるのでとても感謝しています。
 私が今、韓国に来て一番困っていることは韓国人との会話です。韓国人を目の前にするとどうしても緊張してしまい、うまく言葉が出てきません。今もとても苦労しています。私が韓国の生活に慣れるように手助けしてくれるトウミは、たまたま日本語ができる韓国人でした。だから最初は日本語が出てしまうことも多々ありましたが、今では私もトウミも韓国語だけで話をしています。会話がうまくなるために一番重要なことは多くの韓国人とどれだけたくさん話をするかだと思います。この後の2ヶ月、これを目標に行動していきたいと考えています。
 残りの留学生活を悔いの残らないように頑張っていきたいと思います。

情報文化学科2年 服部愛夕

 韓国に来て二ヶ月。毎日が初めて経験するようなことばかりで、あっという間に過ぎたように思います。言葉はもちろん、食べ物や環境が違うので最初はとても戸惑いました。オール韓国語の授業にもついていけるのだろうかとても不安でした。実際、初めて授業を受けた時は、やっぱりほとんど分かりませんでした。でも、日に日に先生の言っている事も、授業の内容も理解できてきました。授業についても心配だったんですが、 韓国語での会話が特に不安でした。トウミといざ韓国語で会話をすると分からないことがたくさんあって戸惑ったけれど、そんなときは紙に書いてくれたり、英単語で説明してくれるのでとても分かりやすかったです。自分の言ってることもめちゃくちゃなのに、真剣に理解しようとしてくれました。寄宿舎のオリエンテーションで、一緒の席になった韓国人もとてもやさしくて、うまく話せない私にたくさん話しかけてくれたので、自分なりに頑張って話しました。ちゃんと聞いてくれるからこそ、自分も頑張って話そうという気持ちになったように思います。やっぱり、話したい、伝えたいという気持ちが大事なのだと思いました。韓国に来て、本当に何事も経験だと感じました。言葉やコミュニケーションの大切さなど、日本にいたら気づかなかった事がたくさんありました。もちろん悩む事もあったし、これからもあると思うけど、これもいつか自分のいい経験になるのだと思います。残り2ヶ月、後悔しないように1日1日を大切に過ごしていきたいです。


   ノースウェスト・ミズーリ州立大学(アメリカ合衆国)

情報文化学科2  樋口由希

 私がアメリカに来て、もうすでに2ヶ月が過ぎました。しかしその間に自分の中での変化を身を持って感じることができます。まずは英語能力での点とコミュニケーションのとり方。さらに、精神的にも変わったと実感できるのです。というのも、私たちは毎日、5限授業があり、アメリカの歴史と文化・文法・ライティングとリーディング・スピーキングとリスニングという、全て英語で授業を受けています。さらに寮ではアメリカ人の生徒しかいなく、環境的にも英語を話さなければならない状況におかれています。そんな中で英語を学ぶことはとても身につきやすく、最適な環境だといえます。さらにここアメリカではみんな親しく、初対面でも気安く挨拶をかわし、すぐにうちとけられ、みんながみんな友達感覚で生活できます。さらに少しずつ英語能力に自信がついてくると積極的に話しかけることができるようになり、多くの友達を作ることができました。しかし、ルームメイトが日本人の仲間な事もあって、部屋にいるときはつい日本語を話してしまいがちですが、それでは自分たちの身にならないと、国際情報生の間でもなるべく英語を話すようにお互い努力しています。さらに、精神的な面では、この異国の地で生活をするということはとてもリスクが多く、ホームシックやさまざまな問題を抱える仲間も出てきます。しかし、私たちは集団で留学していることで仲間という大きな支えがそんな問題をも解決し、さらに団結力や協調性も増してきました。これからあと2ヶ月、悔いの残らないよう、仲間とともにアメリカでしか体験できないことを思う存分楽しみ、多くのものを吸収して日本に帰りたいと思います。

情報文化学科2 石塚武志

 アメリカに来る前に、ホームシックになるんではないだろうかという不安がありました。アメリカ留学経験者の先輩方は留学期間が4ヶ月になって本当にうらやましいと言っていましたが、私は不安があったせいかそうとは思いませんでした。
 一方、アメリカに対する期待ももちろんありました。違う国の人達と友達になれたらすばらしいことですし、アメリカの文化にも興味がありました。英語に囲まれた生活をすることによる英語力向上の期待も当然ありました。
 このように期待と不安をもちアメリカ留学に望んだわけですが、周りには新潟国際情報大学から一緒に留学に来た友達がいたので不安はなく、ホームシックになることはありませんでした。
 学校の敷地は広く、始めは迷わないかと心配でした。しかしすぐに慣れることができ、イベントごとも多く充実した日々を送ることができています。また、アメリカの人達は社交的で知らない人同士でも声をかけ合うという慣習なのですぐに打ち解けることができます。
 しかし、自分の英語能力が低いために会話を広げることができません。もっと英語の力をつけてもっと親しい友達になりたいです。分からないことがあったらアメリカ人の友達に聞き、英語力の上達や友好関係の向上を図っています。
 この約2ヶ月の間で英語に慣れることができてきましたが、まだまだ自分のものにはなっていないような気がします。今となっては留学期間が4ヶ月間に延びたことが先輩方の言う通りよいことであると思いますし、それでも短いような気がしています。 もうあと1ヶ月と少しの期間しか残されていません。残りの期間を今まで以上に大切に過ごすよう心がけていきたいと思います。