NUIS情報文化学科留学通信

 2005年7月21日 第2号

発行:新潟国際情報大学情報文化学部

情報文化学科派遣留学実施委員会

編集責任者 安藤 潤

 今号は、情報文化学科2005年度派遣留学制度による各提携校への留学を前にした奨学金授与式とその後に行なわれた懇親会の模様、参加学生の期待と抱負を中心にお送りします。

 情報文化学科学生48名が2005年度派遣留学に参加! 


  2005年5月13日(金)に2005年度派遣留学制度参加本申し込みが締め切られました。その後、5月18日(水)に面接が行なわれ、本申し込みをしたロシアコース5名、中国コース18名、韓国コース13名、アメリカコース12名、合計48名全員の派遣留学への参加が正式に決定しました。参加を決意した学生の皆さん、そして情報文化学科のカリキュラムの精神及び派遣留学制度の趣旨をご理解くださり、参加を決意した学生をサポートしていただきました保護者の皆様方には、情報文化学科教員一同、心より敬意を表したいと思います。
  参加が認められた学生は、すでに5月25日(水)を皮切りに、各コースに分かれて事前研修が始まっており、留学の心構えなどを学んでいるところです。学生の皆さんには、留学前にぜひ、各国の歴史や伝統、過去における日本との関係について十分学習した上で、それぞれの国で多くの人と交流を深めてきてほしいと思います。


 アメリカコースの留学期間が2005年度から17週間に延長 

  情報文化学科派遣留学制度のアメリカコース提携校、ノースウエスト・ミズーリ州立大学のディーン・ハバード学長とチャールズ・マクアダムス教養学部長らが6月14日(火)から本学を訪問されました。ハバート学長は本学の武藤学長と、今年度から17週間と延長改善された派遣留学交流に関する了解覚書の調印式に臨み、今後も両校の発展的な交流拡大をあらためて確認しました。ノースウエスト・ミズーリ州立大学への留学期間は昨年度まで5週間で実施されてきましたが、過去の参加者からも「なぜアメリカコースだけ5週間なのか」、「もっと長く留学したかった」との声が高まっていたことを受け、今年度からようやく他の3コースとほぼ同じ留学期間となりました。これにより、アメリカコースにおいても、語学の習得はもちろん、現地でのさまざまな国際交流や異文化体験といった点でも、より一層の教育効果が期待されることとなりました。

 2005年度派遣留学参加者全員に奨学金が授与される 

  今年度の情報文化学科派遣留学制度参加者48名、情報システム学科海外夏期セミナー参加者22名に対する奨学金授与式が、6月15日(水)、赤塚キャンパス大会議室で行われ、70名全員にそれぞれ奨学金が授与されました。
 奨学金授与式は今年8月からの出発順にカナダ・アルバータ大22名、アメリカ・ノースウェスト・ミズーリ州立大12名、韓国・慶熙大13名、中国・北京師範大18名、ロシア・極東国立総合大5名全員の氏名が各コース担当教員から読み上げられ、各コースの代表に武藤学長から授与証書が贈られました。
  この奨学金制度は、派遣留学制度への参加にかかる費用の負担を少しでも軽減し、一人でも多くの学生に派遣留学に参加してもらうことを目的として、毎年度参加者全員に贈られるもので、今回もロシア、中国、韓国の各コース参加者に20万円、アメリカコース参加者に23万円の奨学金が授与されました。
 来年度以降の参加を考えている情報文化学科学生や高校生のみなさん、この奨学金制度を利用して約4ヵ月半行なわれる派遣留学制度にぜひ参加してください!!

 「お互いに頑張ろう!」 懇親会@国際交流センター 

  2005年度奨学金授与式に引き続き、赤塚キャンパス国際交流センターにおいて、情報文化学科派遣留学制度と情報システム学科海外夏期セミナー参加者全員、本学を訪問されていたノースウェスト・ミズーリ州立大学のハバード学長とマクアダムス教養学部長、本学教職員が一堂に会して懇親会を行ないました。懇親会では市岡情報文化学部長からは「日本人学生の代表として見られることに留意し、がむしゃらに学び、二回りも大きくなって帰ってきてください」、また広瀬情報文化学科長からは「百聞は一見にしかず。まさに人生が大きく変わってしまうような体験とチャレンジがあってもいいじゃないか」とそれぞれ励ましの言葉がありました。
 特にアメリカコースに参加する学生たちはハバード学長とマクアダムス教養学部長と積極的に英語で会話をし、一足早く留学気分を味わっていました。そんな学生たちに対し、ハバード学長からは「このプログラムの大使の役目を果たし楽しく交流してくることを期待しています」とのお言葉が ありました。懇親会は終始和やかな雰囲気で行なわれ、留学予定の学生たちは、参加するコースに関係なく、語学や留学生活の不安について語り合いながながらも、最後には期待に胸を膨らませ、「お互いに頑張ろう!!」と激ましあって懇親会を終えました。

 行ってきます! 〜派遣留学への抱負〜 

極東国立総合大学(ロシア連邦)

情報文化学科2年 小林美沙子

 私は、次のような目標を持って留学に臨みたいと思います。それは、ロシア語を上達させ、できるだけ多くの留学生と会話をするということです。最初のうちは相手が自分に何を伝えようとしているのか、自分のロシア語が相手にきちんと伝わるのかなど、聞き取ることと話すことで精一杯だと思います。しかし、大学での授業や生活の中で、留学生との交流を通して、少しずつでもロシア語を上達させ、そして授業で学んだ事を活かして積極的に会話をし、 ロシアでたくさんの友達を作りたいと思っています。
  不安はたくさんありますが、一日一日を大切に、ロシアでの留学生活を送りたいです。そうすればきっとロシアでの毎日が楽しいと思えてくるはずです。そして帰国する頃には自分がどれだけ成長しているのか、私自身も今からとても楽しみにしています。

情報文化学科2年 岡田恵理

 留学するにあたって、私はいくつかのことに気をつけようと思っています。一つは、日本語をできるだけ使わないことです。日本人がいると日本語を使いたくなりますが、それでは語学力は上がりません。いつ、どこで、だれであろうとロシア語を使うように心掛けたいです。二つめは、たくさん外出することです。大学の外に出てみないと学べない、ということはたくさんあります。その国の生活や人々は外に出ないとわからないことです。自分の目で見て、耳で聞いてこそ、その国を知ることができると思います。
  四ヶ月と聞くと長いように感じますが、実際は短いでしょう。四ヶ月という限られた時間を無駄にせず、先ほど挙げた二つのことなどに注意して、有意義な留学を送りたいです。


北京師範大学(中華人民共和国)

情報文化学科2年 阿部 貴之

 自分自身、海外に行くこと自体が初めてだし、最近では反日デモ運動などの関係で情勢が悪化しつつあるのでとても不安です。しかし、そんな時だからこそ実際に中国へ行ってみて日中関係を肌で感じ、そこから感じ取れる歴史認識問題などについてもよく考えていきたい。この大学では2002年の日韓共催W杯のときに、留学へ行って来た人達を中心に新潟駅でボランティア活動をおこなっていたのを見て、私はこの大学の派遣留学制度にとても興味・関心を持ちました。なので、留学で学んだことを私も生かせるように、2008年の北京で開催されるオリンピックでは私もボランティアとして現地に行って、積極的に中国人とコミュニケーションをとりたいと思っています。
  4ヶ月間の留学生活では言語能力の向上・異文化への理解など学べるものは少ないと思いますが、国際交流の重要性を体験し、人間的にも成長して、留学での学習成果を今後の自分の人生に生かしたいです。

情報文化学科2年 小出蘭夢

 いよいよ留学が間近に迫ってきた今、決意や期待はたくさんあります。しかし、「中国語がうまくなりたい」とか、「友達をたくさん作りたい」とか、「知識や見識を身に付けたい」という漠然とした期待だけでは、結局何もできずに終わってしまうと思います。一度、1週間だけ中国に行ったことがありますが、行くまでは楽しみたいという期待ばかりが募り、帰国後、行っただけで友達も作れてないなと反省しました。たしかに、「経験」というそれなりの意味があると思いますが、留学は違います。「流暢な会話ができるように日本語は使わない、毎日2人と積極的に意見交換する」「いつも相談できる友達を一人はつくる」と自分なりの目標を具体的に持つ、「決意」が必要になると思います。せっかくこのような良い環境が与えられたのに、時間やお金を台無しにするわけにはいきません。必ず目標を達成するという気持ちをもって、4ヶ月を実のあるものにしたいです。


慶熙大学(大韓民国)

情報文化学科2年 江口理恵

 私は1年生の後期に韓国語を履修して、韓国語にとても興味を持ちました。文型が日本語とよく似ているし、単語も似ているものがよくあっておもしろいので覚えやすいと思います。もちろん韓国の文化にも興味を持ちました。日本にいて他の国の文化を学ぶことは大切ですが、実際に行ってみたら知らないことはすごく多いと思います。留学は日本以外の国の文化を知る良い機会だと思うので、できるだけ多くのことを学びたいと思っています。韓国の私と同じ世代の人達の間では何が流行っているのかとか、今と昔で変わった文化があるのかなどを知りたいです。
  あと、日本での韓流ブームについてどう思ってるかなどの日本に対してのイメージについても聞いてみたいです。また、私は韓国料理にもすごく興味があるので、今気になっているものは全部食べたいし、太らない範囲でいろんな料理を食べてみたいと思っています。
  今の語学力や韓国での生活に対して今は不安もありますが、すごく楽しみです。韓国では毎日いろんなことを吸収し、一つでも多く韓国のことを知っていきたいと思っています。

情報文化学科2年 貴船 祐太

 私は韓国へ留学に行くうえで、目標が二つあります。まず一つは「韓国語の映画やドラマを字幕なしで、自分の言葉で訳し、見ることができるようになる」です。この事を達成するには、大変な努力が必要だと思います。ただ、留学先では必然的に勉強をする雰囲気・環境が整っていると思うので、不可能ではないと思います。
  もう一つは、「韓国の友達を多く作ることです」私は人見知りが結構あるのですが、せっかくなので、自分から積極的に話し掛けて見ようと思っています。そのために、何かサークルに入ろうと思っています。今のところ、高校の時にやっていたバレーボールをもう一度やってみようと思います。
  留学に行く他の人は、留学に対し不安がっている人もいますが、私は全然不安はありません。逆に期待や楽しいことばかり想像しています。せっかく、高いお金を出して留学に行くのですから、充実した意味のあるものにしてきたいと思います。


ノースウェスト・ミズーリ州立大学(アメリカ合衆国)

情報文化学科2年 松原美紗

アメリカ留学を控え不安がないとは言い切れません。しかし留学することで得るものは多くあります。私は前に留学した経験があり、その経験も含めもう一度留学したいと思いました。留学して直面するのは言葉の壁です。はじめは英語でコミュニケーションをとることに苦労しましたが、自分で積極的に現地の人と話すことで早く現地に慣れることが出来ます。そしていざ留学先に行くと家族や友達がいない環境に寂しさを感じました。このホームシックを体験したことで両親の有り難味を深く感じ、自分の中で心の成長を感じました。
  また現地で生活してみると色々な場面で文化的な違いがあり、それはとても新鮮でした。今回の留学では更なる英語のコミュニケーション能力の上達と心の成長が目標です。留学の機会を与えてくださった本学教職員及び関係者の方々、留学先の関係者の方々、そして両親に感謝の意を表し以上で決意表明とさせて頂きます。

情報文化学科2年 五十嵐美紀

今年の8月に、私は大学入学以来の夢だった留学へ行きます。私にとって留学は楽しみでもありますが、不安も隠しきれません。なぜならば、英語が得意とは言えない私にとって、留学先で友達ができるか、 授業についていけるかなど心配の種は尽きないいからです。
  しかし、今年から他のコースと同じ4ヶ月のカリキュラムで留学するという事は、慣れ親しんだ学校・友達・家族のいる日本を離れ、アメリカで過ごす事を選んだわけなので、留学は私にとって貴重な機会であり、その時間を無駄にしたくはありません。そのために現地では毎日、英語でコミュニケーションを一回でもとり、自分ができる精一杯の事をしてきます。
  そして、アメリカの友人たちと一緒にスポーツや遊びに行くようになれば、私の留学生活はきっと充実したものになると信じています。最後に、留学へ行かせてくれる両親や学校や先生に感謝します。


 ここに登場してもらえなかった40名の参加者の声を伝えることができなかったのは残念ですが、お許しください。
  最後に各コースの留学日程をお知らせしておきます。




 では皆さん、健康にはくれぐれも注意をして、実りある約4ヵ月半の留学にしてきてください。全員無事帰国し、笑顔で再会できることを、教職員一同お待ちしております!!