学制便覧2013
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  95セクシュアル・ハラスメント対策 以下にセクシュアル・ハラスメントの典型的な事例を挙げておきます。○教員が不必要に学生の身体に触ったり、なれなれしい言動をしたり、又はしつこく誘ったりして、断ると成績評価に影響するとほのめかす。○授業中に聞くにたえないような卑猥な冗談を言う。○教員や先輩がコンパの席で、女性にお酌やカラオケのデュエットを強要する。○体調が悪そうな女性に「今日は生理日か」「もう更年期か」などと言う。○女性にスリーサイズを聞いたり、「胸が大きい」「足が太い」など、身体的特徴に関する発言をする。○「女性は職場の花」、「女性には大切な仕事を任せられない」とか、性的差別の発言をする。○交際を断った相手に対して、ストーカーまがいの行動をしたり、嫌がらせ電話をかけたり、執拗にEメールを送ったりする。○性的な興味から、ヌード写真をあからさまに見せたり、見せあったりする。○その人の人格を傷つけるような性的風評を流す。○女性であるというだけで、お茶くみ、掃除、私用などを強要する。○女性であることを理由に、修学、就労、教育又は研究上の事務サービスに利益あるいは不利益を与える。○毅然とした態度ではっきり「NO」と言いましょう。「場の雰囲気が壊れる」と心配したり、「目上の人だから」とためらうことはありません。「嫌なことは嫌」とはっきり意思表示しましよう。はっきり相手に不快感を伝えることが大切です。○あなたにとって、不快な性的言動が、いつ、どこで、だれから、どのようなことをされたのか、なるべく詳しく、具体的に事実を記録しておきましよう。相談や苦情を申し立てる場合、問題を整理しておくことが必要です。○「自分にスキがあった」と自分を責めたり、周囲の人の非難や中傷を恐れて口を閉ぎすことはありません。ひとりで悩まず、勇気をもって相談員に相談しましよう。①性による差別意識をなくすこと。  いまだ根強く残っているいわれなき男性の優越意識や、異性を性的な関心や欲求の対象と見る意識がセクシュアル・ハラスメントを引き起こします。まずは日常生活に潜む性別による役割分担といった因習的な考え方から脱することが、セクシュアル・ハラスメントを防止し、男女間の対等で自由な関係作りには必要です。②相手の立場や気持ちを尊重すること。  相手がどのように感じているか、自分の言動に注意を払うことは最低のマナーです。自分では、いたわりや親しみ、冗談のつもりであっても、相手は不快に感じ、あるいはさまざまな圧力のために拒否の意思表示ができず、我慢していることもあ3.セクシュアル・ハラスメントにあった場合4.加害者にならないための注意事項

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