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堀川祐里講師に赤松賞         ◇  3第49回赤松賞の表彰者に選ばれま堀川ゼミ3年生は、前期から夏休みにかけて、新潟県内の企業などを対象にインタビュー調査を行いました。インターネットや本でこのたび、赤松常子顕彰会よりした。赤松賞は、故赤松常子参議院議員の遺徳と功績を記念し制定され、女性の地位向上や労働運動等に貢献した女性の表彰を行うことを目的としています。私の博士論文のテーマは、戦時期の女性労働者の労働環境に関する歴史分析であり、この中で、戦時期の赤松常子の活動について明らかにしました。赤松常子の諸活動については、赤松常子顕彰会(1966)『道絶えず 赤松常子、その人とあしあと』をは知ることの出来ないリアルな社会人の声を知り、自分の将来像をイメージすることが狙いです。キャリア支援課のご協力で建築・インテリア、マスコミ、労働に関わる行政機関の3グループに分かれ、遠隔授業の期間に、オンラインツールを駆使してグループワークを成功させました。10月3・7日にはインタビュー先(コクヨ北陸新潟販売、日本ハウスホールディングス新潟支店、テレビ新潟放送網、というと、管理職や会社の経営を新潟日報社、新潟新卒応援ハロー担当者の方をお招きし、調査結果はじめとした書籍で明らかにされていますが、戦時期の活動については空白になっていました。私は、生計を立てるために働かざるを得ない女性たちの労働と、妊娠、出産、育児の両立の困難について明らかにしました。そのうえで、労働組合運動に制約のあった戦時体制下で、赤松常子が女性労働者の労働環境の改善を提言し、活動を続けたことを解明しまについての発表会を学内で行いました。(国際文化学科講師堀川祐里)ではなく男性の育児休暇も明確な私たちのグループは、建築やインテリアに関わる企業2社にインタビューを行いました。なぜこの業界をインタビュー先に選んだか担う女性の「成功事例」が少ないと言われている住宅業界において、女性が活躍するための工夫や雇用した。この研究成果に対して、元ゼンセン同盟(現UAゼンセン)女性局長である多田とよ子さんをはじめ、戦後の女性労働運動を牽引した5名の女性たちからの推薦を頂き、赤松常子顕彰会3団体のうち民社協会の推薦によ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ の現状を調査するためです。今回の活動を通して、女性だけ制度にする必要性があるとお聞きし、会社単位だけではなく国としての変革が求められていることを知りました。それとともに、インタビューのアポイントメントを私たち学生自身の力で一から取るといった経験を通して、社会人としての基礎力も身につけることができました。事前準備から発表会までとても大変でしたが、今後の就職活動にも活かせるような貴重な経験ができました。(国際文化学科3年筒井洸希)り、研究者としては初めて赤松賞を受賞しました。(国際文化学科講師堀川祐里)教員の活動(本人申告による) 1)研究論文・図書内田 亨(経営学科・教授)・(2020年)Remy Magnier-Watanabe "Organizational virtuousness, subjective well-being, and job performance: Comparing employees in France and Japan", Asia-Pacific Journal of Business Administration, vol.12 Issue:2(115-138)堀川ゼミの活動戦時期の赤松常子の活動に関する歴史研究で労働環境探る企業調査を実施創意と工夫で「働き方改革」求められる女性活躍の場筆者(後列中央) 多田とよ子氏(前列中央)新潟国際情報大学 学報 国際・情報 令和3年1月発行 2020年度 No.4小林 伊織(国際文化学科・講師)・(2020年9月)Bolton, Botha, Kirkpatrick "English in Taiwan", The Handbook of Asian Englishes堀川 祐里(国際文化学科・講師)・(2020年11月)書評『続 ジェンダー労働論』(川東英子著)『社会政策』12巻2号(136〜140頁)吉澤 文寿(国際文化学科・教授)・(2020年11月)『日韓国交正常化問題資料 第Ⅳ期 1963-1965年 韓国語資料』現代史料出版 全5巻(通巻第11−16巻) 2)学会・研究会・講演等今井 裕紀(経営学科・講師)・(2020年11月11日〜13日)渡辺直登 "Does Western-born Youth Mentoring Program Function in Different Culture? : Exploring its Adaptability to Japan", 8th International Conference of Community Psychology(Melbourne・Online)コクヨ北陸新潟販売への調査結果発表会ワーク、新潟労働基準監督署)のに」日本情報経営学会 2020年度第80回全国大会(拓殖大学・オンライン)・(2020年10月24日)Remy Magnier-Watanabe "Antecedents of Subjective Well-Being at Work for Japanese Regular Employees" 国際戦略経営研究学会 2020年度第13回年次大会(青山学院大学・オンライン)の選挙:その多様性と民主主義」(新潟国際情報大学・新潟中央キャンパス)Foundation Course - A Case Study on Teaching EFL Students " Japan Society for Educaitonal Technology - The 2020 Annual Autumn Conference of JSET-(Online)て」アジア民族文化学会 第39回大会 (共立女子大学・オンライン)内田 亨(経営学科・教授)・(2020年7月4日)寺本義也「グループイノベーションの探索的研究:ブリ養殖事業の事例を中心小林 伊織(国際文化学科・講師)・(2020年11月28日)「民主の祭典:投票でミサイルに勝った台湾の市民」異文化塾「文化として佐藤 泰子(国際文化学科・講師)・(2020年9月12日・13日)"Validation of the EIKEN Tests in Japanʼs Universityʼs English 佐藤 若菜(国際文化学科・准教授)・(2020年10月31日)「中国貴州省の『民族』間関係:ミャオ族のサブ・グループと漢族に着目し藤瀬 武彦(経営学科・教授)・(2020年10月24日)「一般男女大学生におけるフリーウエイト運動の%1RMでの最高反復回数と酸素消費量 −ベンチプレスとパラレルスクワットにおいて−」新潟県体育学会 令和2年度大

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