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踏み出そう新たな攻めの一歩─ 「ひどい年」から「素晴らしい年」へ─annus horribilis ʻilis 学生の皆さん、ご父母ならびに教職員の皆さま明けましておめでとうございます。清々しい気持ちで新たな年を迎えられたこととお慶び申し上げます。昨年は皆さま方にとってどんな年だったでしょうか。昔、英国のエリザベス女王が戴冠40周年記念スピーチで引用して有名になった(アナス・ホリビリス)ʼという言い回しがあります。ラテン語で「ひどい年」あるいは「恐怖の年」を意味するのだそうです。偶々その年は英国王室に禍事が相次ぎ、これを振り返っての言葉だったようです。その後もいろいろな人が、いろいろな場面で引用しておりますので、ご存知の方も多いと思います。思うに昨年はそんな年だったのではないでしょうか。本学でも年明け早々より新型コロナウイルス感染症から身を守るための諸対策づくりに明け暮れる毎日が続きました。新入生をはじめ在学生の皆さんには大変なご心配とご不便をお掛けしたことと思います。対策の一環としてやむを得ない措置だったとはいえ、学事暦や授業形態の変更を余儀なくされた際にも冷静に受け容れていただきました。こうした学生、教職員の皆さまの一丸となっての協力もあり、大きな波乱もなくこうして新しい年を迎えることが出来ました。皆さまの忍耐と自制にあらためて感謝申し上げます。とは言え全ての行動に規制がかかっているような一年でした。皆さんが感じられたこの間のもどかしさ、所在なさ、葛藤は如何ばかりだったでしょうか。コロナさえなければ、この規制さえなければもっといろいろなことがやれた、これもやりたかった、あれもやりたかった、そんな思いが渦巻いた一年だったのかも知れません。そして規制から解放され、自由に動き回れるようになったらあれもやりたい、これもやりたいという欲求が膨らむばかりの昨今なのかも知れません。ん。規制、制限、束縛があっても、その中でもやれることはいくらでもあるはずです。現にコロナ禍の中で、新しい生活様式、行動様式はいろんな形で現れ始めています。AI、IoTを活用してのDX、働き方改革の進展、リモート会議などイノベーティブな動きが目立っております。そうした中でも学生の本分である「学び」を深化させることは今すぐ着手可能ですし、如何ようにもその領域を広げることが出来ます。拘泥してばかりいては、それが口実となり新たな攻めの一歩が踏み出せなくなるからでしょう。発現を阻止された行動への衝動は創造力に転化する契機となります。現状を千載一遇の機会と捉え、今一度内省を徹底して行うことにより自らを止揚して新たな高みを目指してみては如何でしょう。ス)ʼ、「素晴らしい年」、「驚くべき年」という対になっている言い回しがあるのだそうです。本年が皆さまにとりましてこのますように願ってやみません。嘆いてばかりいても仕方がありませ禍を転じて福と為す、といいます。逆ところで冒頭のs(アナス・ミラビリmirabilimirabilis annus horribannus annus 境を肯定しない人は上昇気流に乗れない、ともいいます。外的要因にとなり[本校]〒950-2292 新潟市西区みずき野3-1-1[新潟中央キャンパス]〒951-8068 新潟市中央区上大川前通7-1169https://www.nuis.ac.jptel. 025-239-3111 fax. 025-239-3690tel. 025-227-7111 fax. 025-227-7117somu@nuis.ac.jpNUISホームページhttps://www.nuis.ac.jp(スマートフォン対応)新潟国際情報大学 学報 国際・情報 令和3年1月発行 2020年度 No.4Facebookページhttps://www.facebook.com/nuis.faceInstagramYouTube公式チャンネル    ʻ   はに   新潟国際情報大学学長 野崎 茂新春のごあいさつ令和3年1月1日 発行Twitter@nuis_nabbit学報Vol.89国際情報逆境跳ねのけ「学び」の深化を■

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