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公共交通先進地で経営を研究植民地支配の比較研究で交流nsitlitra-Centreght rail light rail vehicle南仏の地中海最大の港町マルセイユから北方30キロの所に位置するエクス・アン・プロヴァンスは人口14万人の小さな大学都市である。フランスの中でも植民地研究のメッカともいえる地である。私は大学院時代にこの町のプロヴァンス大学に留学昨年9月から今年8月まで、アルバータ大学エクステンション学部の客員教授として公共交通の経営に関する研究を行いました。アルバータ州の州都エドモントンは、1978年4月に世界で初めてLRTを導入した公共交通の先進地として知られています。LRT()は路面電車を中心とした交通システム全体のこス・アン・プロヴァンス政治学院(通称シアンスポ)のウしたことがあるが、今回は37年ぶりに同地を訪れ、エクとであり、車両そのものはLRV(呼ばれます。エドモントン市内には合計34カ所のLRT駅とバス結節点(Transit スの運賃が共通化されているため、容易に乗り継ぐことができます。また、日本と異なり車椅)と)があり、電車とバ            4ォルター・ブリュイエール=オステル教授に受け入れ窓口になっていただき、昨年8月末から1年間、政治学院に籍を置くことができた。今回のテーマは過去5年間にわたって進めてきた学内共同研究「フランス・アルジェリア関係と日韓朝関係の比較研究」を国際学術研究に発展するべく、現地の研子の乗客が最優先であり、全てのバスに10秒以内に開閉ができる車椅子用スロープがあります。その一方で新潟市と同様に自動車中心の社会であるため、公共交通の利便性を向上させて持続可能なものにすることが課題となっており、市民に公共交通に関心を持ってもらうためのワークショップが頻繁に開催されています。アルバータ大学は本学の究者との交流を進めることに重点を置いた。2019年3月15日にエクス政治学院で開催した国際学術共同研究会議は、「植民地支配と脱植民地化の比較研究―フランス・アルジェリア関係と日朝関係をめぐって―」というテーマで、いよいよ国際的学術交流へフランス近現代史を専門とするブリュイエール=オステル教授が司会を務め、次のような人々が参加した。アルジェリア研究の大御所、ジャン・ロベール・アンリ氏(エクス・マルセイ提携校であり、2000年に開始された夏期セミナー経営学科阿部聡准教授がエドモントンに到着し、夏期セミナー終了まで学生たちのカナダでの様子を見ることができました。また、8月中旬には経営学科土屋翔講師もエドモントンに滞在しました。最後に、私の海外研修を支援してくださったアルバータ大学および本学の皆様に感謝いたします。ユ大学IREMAMの名誉教授)やダホー・ジェルバル氏(アルジェ大学教授)、アルジェリア植民地化を専門とするジョルジュ・ビュダン氏などが、日本側は私と日本から駆けつけた本学国際文化学科教授の吉澤文の一歩を踏み出したとも言える会議になった。このプロジェクトを基盤に、今後も本学とエクスとアルジェの3地点の研究者の学術交流を進めていきたい。帰国後は研修の成果を還元し、新潟ひいては日本の公共交通の再生と発展に微力ながら貢献したいと存じます。寿氏である。この比較研究が 仏 エクス・アン・プロヴァンス政治学院カナダ・アルバータ大学――国際文化学科 教授  小山田紀子――経営学科准教授  山下功はた今。年8で月204回日目にを学迎生11えま名しとアルバータ大学エクステンション学部の教職員と一緒に。左側2人目から阿部准教授、土屋講師と筆者新潟国際情報大学 学報 国際・情報 令和元年10月発行 2019年度 No.3マルセイユで出会ったアルジェリア人移民の集会で(左から2人めが筆者、その隣が吉澤教授)会選挙」研究会(日本貿易振興機構アジア経済研究所)・(2019年8月2日)「権威主義体制はなぜ、どのように続くのか:カンボジアにおける人民党支配の40年」「『体制移行』の比較解剖学:グローバリズム下の社会レジーム再編に関する総合的研究」ミャンマー班・カンボジア班合同研究会(京都大学)・(2019年8月26日)「対カンボジア民主化支援:選挙監視と選挙改革を中心に」名古屋大学大学院法学研究科/法政国際教育協力研究センター(CALE)サマースクール「アジアの法と社会2019」(名古屋大学)  3)競争的資金獲得研究小宮山 智志(経営学科・准教授)・(2019年8月〜2020年1月)魚沼市委託研究「商店街を活用した、住民参加による地域の活性化に資する調査研究」 4)委員・社会的活動・記事・その他石川 洋(情報システム学科・教授)、宇田 隆幸(情報システム学科・教授)小林 満男(情報システム学科・教授)、河原 和好(情報システム学科・准教授)・(2019年7月6日)JABEE修了生・卒業生交流会(関東地区)(東京都千代田区・中央大学駿河内田  亨(経営学科・教授)・(2019年6月1日)佐藤紘子、加藤大和、鈴木尊就、渡辺将広、内田 亨「ちょこっと十日町 企台記念館)業編」(十日町市中条地区紹介冊子)・(2019年6月6日より継続〜2020年6月6日)新潟県生産性本部理事・(2019年7月27日)地域生活支援施設桜井の里・あかつかの家夏祭りボランティア(地域生活支援施設桜井の里・あかつかの家)小宮山 智志(経営学科・准教授)・(2019年4月1日より継続)新潟県立巻総合高等学校評議員・(2019年4月1日より継続)赤塚小学校評議員・(2019年4月1日より新規)魚沼市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進会議委員・(2019年8月20日より新規)西区拠点商業地活性化推進委員会(委員長)山田 裕史(国際文化学科・准教授)・(2019年6月〜)スウェーデン・ヨーテボリ大学のV-Dem(Varieties of Democracy) ProjectにカンボジアのCountry Expertとして参加海外研修レポート

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