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cal -classi-logic昨年9月から1年間、中国の南開大学、北京大学、香港中文大学などで研究、交流を行いました。          4天津市の南開大学は中国有数の日本研究院と歴史学部があり、1学期間、講演や論壇とゼミを通じて大学教員、学生と充実した交流ができました。天津には多くの歴史記憶があります。清末から直隷総督の駐在地のウッチ(Łódź昨年9月1日から約1年間、講座と研究発表などを行いました。ウッチはワルシャワ、クラクフに次ぐ第3の都市で大学が他に5つほどある学園都市です。19の授業を各1コマ「オブジェい」の演題で講演しまし世紀後半から20世紀にかけて繊維産業で栄え、各所に広大な工場跡と、織機を動かした蒸気機関の巨大な煙突が残っています。空気を浄化するために植林が早くから進み、街の至る所に並として、李鴻章が洋務運動を推し進め北洋海軍を建設し、袁世凱が北洋軍閥を発展させました。また対外開放の入口として、天津は軍ポーランド木道や大きな公園が多くあ)大学でります。私が所属した心理学部は教育科学部に属し、学生数は800人ほどでした。1月研)修と内後容期は(前3期月(〜106月月〜)「日本の書道は難しくなクト指向プログラミングの基礎と応用例」を担当し、合様子です。間に論理学の研究も進め、事、鉄道、郵政、電信、教育、司法、金融などの面で先駆けの役割を果たし、世界建築の博物館という景観もあり、文人学者、知識人の活躍地として豊かな人文的資源も蓄積。私が研究する思想家・厳復は20年を天津で過ごしました。その史跡をゆっくり跡付けして歴史の追体験を試みました。期間、歴史学部で日本研究の講義をしました。思想史学に関心を持つ大学院生が史学を中心に講義し、日本の学界の研究成果も紹介し9月上旬に「Non果を発表して帰国しました。4月には日本文化を紹介するワークショップが開かれ、私も依頼された。添付の写真はその時の中国近代改革の中で誕生研究集会」で成生活面では、ウッチの物ました。清華大学、人民大学、外語大学、社会科学院などからも聴講者が来て、3時間は続く講義で皆さん活発に討論しました。修士や博士課程の学生は授業前に多くの文献を読み、高レベルの質問と見解を述べるので、毎回とても充実した時間でした。香港中文大学への訪問研究は夏期2週間でしたが、香港の主要な諸大学も訪問できて、短いながら今までの常識を引っ繰り返すほどの衝撃を受けました。香港は1840年のアヘン戦争でイギリスの植民地となって以来長い間大学がなく、20世紀初頭、イギリスの統治者が香港大学を創価は非常に安く日本の四分の一程度です。大学教員のアパート近くに大きなスー立しました。西洋式教育中心でも人文面では中国文化が不可欠として、元清朝中央の翰林文人を講師に迎え、文人の力によって中文学院も設立され、中国伝統の史学と儒学経典を本格的に教授しました。しかし後に、中国本土で展開された新文化思潮が香港に及び、翰林文人による儒学教育は陳腐と決めつけられ、多くの文人が次々解任され、香港の儒学は伝統的構造が解体されました。しかし、翰林文人の手による儒学経典解釈書が善本として大切に保管され、香港の学者たちは、われわれにはかつてこれがあったと言います。香港に来て、歴史のこうした側面を体感できてよかったと考えています。パーがあり食材は豊富。アルコール類もビール、ワイン、ウォッカの銘柄が多く並んでいました。公共交通手段はバスとトラム(路面電車)。同じチケット(20分券50円、40分券100円程度)で両方乗れ、バスの定期カードで心理学部へ通勤しました。大学が休みとなるクリスマス休暇、2月の春休み、6月の試験休暇、8月の夏休みを利用して国内のクラクフ、ボォルツワフ、グダンスク、トルンやパリ、プラハ、ウィーン、ローマなども訪問できました。――国際学部国際文化学科・教授  區建英――情報文化学部 情報システム学科・准教授  石井忠夫教員海外研修便り歴史を追体験、レベルの高い授業心理学部で教え、日本文化も紹介南開大、北京大、香港中文大などで研究ポーランドのウッチ大学で研修越智 敏夫(国際文化学科・教授)・(2016年4月〜2020年3月)2016年度科学研究費助成事業基盤研究(C)「日本における政治学リ吉澤 文寿(国際文化学科・教授)in Japanese Junior High Schools" The TESOL Indonesia 2016 Conference(University of Mataram, Lombok, Indonesia)吉澤 文寿(国際文化学科・教授)・(2016年3月3日)「日韓国交正常化50年と『植民地責任』問題」東京大学韓国朝鮮文化研究室コリア・コロキュアム(東京大学本郷キャンパス)・(2016年7月30日)「日韓請求権協定と被害者に対する補償」新しい日韓関係ビジョン共同研究第1次中間報告会議(東京大学駒場キャンパス) 3)競争的資金獲得研究内田 亨(情報システム学科・教授)・(2015年4月より継続〜2018年3月)日本学術振興会 挑戦的萌芽研究 "Japan's International ・(2015年4月より継続〜2018年3月)日本学術振興会 挑戦的萌芽研究「ビジネスモデルとイノベ・(2016年6月〜2017年3月)新潟県総務管理部地域政策課 大学生の力を活かした集落活性化事業Human Resources - Individual's Culture-Specific Skills" 研究分担者ーションの水産事業への応用可能性に関する研究」研究分担者「地域資源を活用した交流人口の拡大や定住促進策の提案」研究分担者ーディングズの不在とその克服:比較政治学的検討」研究代表者・(2015年4月より継続〜2018年3月)平成27年度科学研究費助成事業基盤研究(B)「日韓国交正常化以後の請求権および歴史認識問題の展開過程の検証」研究代表者 4)委員・社会的活動・記事・その他臼井 陽一郎(国際文化学科・教授)・(2015年4月より継続)日本EU学会理事・(2015年12月1日〜2016年10月31日)グローバルガバナンス学会企画委員宇田 隆幸(情報システム学科・教授)・(2015年4月1日より継続〜2017年3月31日)公益財団法人 図書館振興財団 大学図書館用選書委員会 選書員内田 亨(情報システム学科・教授)・(2016年3月22日)内田研究室の卒業研究生である4年吉田朱来、五十嵐海里が新潟県総務管理部による「大学生の力を活かした集落活性化事業」の最終報告会にて「燕温泉活性化計画」を発表。http://www.pref.niigata.lg.jp/chiikiseisaku/1356838615750.html(新潟市)白井 健二(情報システム学科・教授)・(2016年8月)新潟県社会福祉協議会主催高齢者大学講師 テーマ「活動計画の立案および意思決定プロセスについて」8月24日(長岡)、25日・26日(新潟市内)、30日(上越市)・(2016年6月より継続)魚沼市への貢献として「数学おもしろ講座」毎週土曜日18:00〜19:30  対象:中学1、2年生 担当:白井、宇田、山下各教員(小出郷福祉センター)香港大学玄関前にて多しくた、名私校は北丸京大山眞学男でのも思1学想新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成28年10月発行 2016年度 No.3

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