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湧源編集後記に代えて教授 高木義和)色覚に障がいがある人の見え方を、画像処理でシミュレーションしたものです。こちらも来場した大勢の人たちに興味を持っていただけました。今回のフェア参加を通して、研究を行うだけでなく、一般に携わっている関係者などから多くの意見や感想を聞くことができて、今後の研究を続けていく上で有意義な時間となりました。 (情報システム学科・講師 河原和好)遠隔地のペットロボと会話交信ネットで手軽に栄養計算のDBゆう げん入試・広報委員 西山 茂地域での支え合いを考える「福祉・介護・健康フェア2014」(県社会福祉協議会など主催)が11月3日、朱鷺メッセで開催され「健康ゾーン」に、インターネットで手軽に栄養計算ができる多機能データベース(DB)を紹介するブースを出展し大きな関心を呼びました。「栄養計算」というキーワードでGoogle検索を行うと現在1ページ目の5位以内に高木研究室で管理している2つのDBが表示されます。これは本学を「福祉・介護・健康フェア2014」では、河原研究室もブース展示を行い、ふれあいステージで講演も行いました。どちらも「ロボットによる2002年度卒業した増野里江子さん(現ソネット)が、ゼミの卒業論文の一環として作成したシステムが基本となっているDBです。スマートフォンなどでネットに接続できれば、摂取した料理の重量を入力するだけでカロリーや塩分など51成分の摂取量が計算できます。秤のない環境でも手軽に計算できる単位入力機能も利用可能です。1日100セッションを超えるアクセス利用がありますが、利用者は東京や大阪などがほとんどで、新潟遠隔地コミュニケーション、手話学習ソフト、視覚シミュレーション」という内容で、卒業研究で行った中から福祉や介護に関係するテーマの紹介を行いました。「ロボットによる遠隔地コ             3らウェブページを通して命令ミュニケーション」は、遠くの家にペット型ロボット(アイボ)を置いておき、自宅かを送信することで、メッセージ送信や写真撮影ができるシからのアクセスは1.4%程度。新潟日報の紙面で取り上げられた(10月31日)こともあり、当日は記事を読んだ人たちからも熱心な質問を受けました。普段何げなく使用しているIT関連用語が、学外からのDB利用にあたってハードルになっていることにも気づかされました。卒業生の皆さんも健康が気になる年代にさしかかっている人が増えていると思います。自分の食生活を把握することにより生活習慣病などの予防にも役立つの子どもからお年寄りまで大人気でした。「手話学習ソフト」はコンピュータグラフィック(CG)の人たちや実際に福祉や介護を用いて手話のアニメーションを作成したものです。実際に手話を使用している方々から感想やエールをいただけるなど、貴重な体験ができました。「視覚シミュレーション」はで利用してみてください。①栄養計算(単位選択方式)②栄養計算(g入力方式)③栄養計算(料理名)④栄養成分検索といった4種類の検索が可能です。DBのアドレスは以下のとおりです。 (情報システム学科・白鳥の季節である。みずき野でも朝な夕なに白鳥の大小の群れが空を行くのを見、独特の鳴き声を耳にする▼私は高校を卒業するまで新潟の海沿いの街で育った。しかし、子どもの私には白鳥は身近ではなかった。私の白鳥に対する理解は、瓢湖に多数飛来し越冬することくらいであった。白鳥を間近で見たのは、家人が一度その瓢湖に連れて行ってくれたときだけだろうと思う▼7年ほど前に新潟に戻ってきて、白鳥に対する認識が大きく変わった。驚いたことに白鳥が新潟のあちこちにいるのである。あちこちの潟(潟がこれほどあるということも子どものころは知らなかった)に白鳥が飛来し、田んぼで落穂や二番穂を餌としてついばんでいるなどとは思いもよらないことであった。前職時代、冬場に車で出張した折、田んぼの中の白いもの(そう、物に見えた)を見て、思わず「あれはなんですか」と尋ねてしまった。白鳥が餌をついばむ姿だと説明されて、新潟出身だと公言していた手前、少し恥ずかしい思いをしたことを覚えている▼言い訳をするようであるが、私の白鳥に対する認識の低さは私の不勉強ということもあるが、交通手段の影響も大きい。私の子どものころの移動手段といえば、バスか電車(汽車)、自転車であった。自家用車はもちろんバイクですら多くの家庭は持っていなかった。その時代、子どもが白鳥を見て認識を広めるというのは決して容易ではない。良し悪しは別としてたった50年弱で時代は大きく変わったと思う▼新潟は観光資源の利用が下手である。雪の少ない新潟市域では白鳥も冬場の良質な観光資源である。本学を卒業後、観光分野に進む学生も大勢いる。彼らが瓢湖を超える白鳥の観光資源利用に取り組んでくれたらと思う。はかり増野さん(2002年度卒)の卒論システムが基本視覚シミュレーションで弱者支援CGのアニメで手話学習ソフト新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成27年1月発行 2014年度 No.4スかわテいムらをし構い築アしイたボものの動で作すが。  http://www.nuis.ac.jp/~takagi/sql/masuno/eiyou.html「福祉・介護・健康フェア2014」で大好評「福祉・介護・健康フェア2014」で大好評

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