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、つ。申し上げます。 第2は、当たり前のことを当たり前にやる姿勢を身につけてほしいということであります。私はこのことを今年の年頭の辞でも社員に伝えましたが、簡単なようで非常に難しいことです。地道な毎日の行動から新たな発見も、現状を打破しようとするエネルギーも生まれてくるのです。それぞれの立場で当たり前のことを当たり前にやり、白分を燃焼させて出す汗の尊さを知ることは、これからの人生にきっと大きな意味をもたらすことでしょ この2点を、今日、卒業される皆さんへのはなむけの言葉とし、これからの御多幸を心からお祈りいたします。 卒業おめでとうございます。 本日は私たち卒業生のために、このような盛大な式を挙げていただき、誠にありがとうございます。またご来賓の皆様、並びに関係者の皆様におかれましては、県内で多くの式典が重なる3月にこうして足を運んでいただきましたこと、卒業生を代表して心よりお礼 先に、答辞を述べる前提として、 「卒業」ということばの意味について少し触れさせていただきたいと思います。一般に、日本で烹†業」といいますと、気安く過去を美化してすべてを水に流す、また、目の前に広がる未来生の源泉で学んだ誇りを胸に未来に向け新たな現在を創る覚悟の光に浮き足立ってそれまであった臭い過去に蓋をするという傾向があるように思います。しかし、アメリカで「卒業」とは終わりと同時に始まりの意味を含む“o目自g8昌竃ニコメンスメント)」ということばを用います。したがいまして、この答辞において私が触れる「卒業」とは、現在をまっさらな状態やゼロに戻すという行為ではなく、それまでの過去を全身にひき受けて、未来に向けて新たな現在をつくりだす覚悟や行為として位置づけたいと思います。どうぞご理解ください。 次に、 「卒業」という言葉の意味から派生して、9期卒業生として、原点を忘れぬため、本学開学の歴史に立ち戻ってみます。 本大学は、1994年、日本で初の「情報文化」学部を備え開学しました。郷土を愛する創訓竪只小澤辰墨削理事長、現学院長は「新潟で平和と民主主義を考疋る」という熱い理念を胸に、新潟県、新潟市など産・学・官・民の協力を得て運動を進めました。 当時、大学の基本構想は、内山秀夫初代学長、浦昭二初代学部長、第二代石川真澄学部長の3先生らが、まるで三銃士の心意気で、日夜議論を交わしながら熟考したといいます。 ご存知のように「国際・情報」は、本学の広報誌として保護者、関係者および卒業生に配布されているものです。その記念すべき第−号から目を通すと、今も古びず生きた眼を持つ3先生の姿と、新たに生まれた「情報文化学部」に対するそれぞれの並々ならぬ思いを知ることができます。3先生のことばを読むほどに、私は、彼らが明らかに「知」に魅せられた一流の情報文化人であったことを痛感し、畏敬の念を覚えざるをえません。 一つ参考に挙げるならば、浦昭二先生は、新潟国際情報大学10年史のなかで、本学こそを好奇心を大切にした「生の源泉」の学園にしたいと語っておられました。 さて現在、本学がかつて浦先生が描いた「生の源泉」であるかと問われれば、4年問を終えようとする今も、私にはその意思に応じる自信はありません。 このように、大学という一つの公共空間は、学生はもちろん、教員、職員もまた時とともに流れ入れ替わり、年々その色を変えていくものです。現在は”号に至る「国際・情報」を読めば、いまだ僅かな歴史のなかでも、確実に我が校、我が学部が変化していることを実感できます。 卒業を迎えたこの場で、今後も移り変わる新潟国際情報大学の学風に対し、正直な気持ちを打ち明ければ、そこには大きな期待と同時に、不安と寂しさを感じざるをえません。個人差はありますが、少なくとも私にとって大学4年間という時問、空間は、あまりに衝撃的で、そのほとんどが入学時の想像を大きく超えるものでした。だからこそ今、この場、この時から立ち去るということは「寂しい」気持ちを通り超し、実のところうまく実感できていないほどです。 しかし同時に、私は今後、社会で自らを新潟国際情報大学9期目卒業生として語ることに大きな誇りを持っています。新潟市の片田舎、みずき野において日本初の情報文化学部に属し、4年問、さまざまな分野から雇…報」を「文化」に創造し、 「文化」を「情報」の■文脈から読み解いた一つの応用学問を学んだことは、実に私個人への「生の源泉」となりました。既に過ぎた4年問に戻ることはできませんから、これからは別のフィールドから、加速する大学市場社会のなか、なお、本学から好奇心に満ちた多くの学生、教職員による隆々とした学風が生まれるよう、多方面から支えていきたいと思います。 終わりを嫌い、だらだらと長くなりましたが、最後に4年問計り知れぬほどのご指導、ご鞭捷を頂いた教職員の皆様、支え続けてくださった家族、親戚、そして大学で出会えたすべての方々、仲間に感謝致します。 開学の理念から引用し、若干大きな言葉ですが、春を待つ雪国のようにひたむきに、いつか新潟で真の平和と民主主義が実ることを祈って、私の答辞とさせていただきます。●文部科学大臣     小坂 憲次●新潟県知事      泉田 裕彦●新潟市長       篠田 昭●新潟商工会議所会頭  上原 明■日本私立大学協会会長 大沼 淳■上越教育大学学長   渡邊 隆■長岡技術科学大学学長 小島 陽○敬和学園大学学長   新丼 明●長岡大学学長     原 陽一郎●長岡造形犬学学長   鎌田 豊成○新潟工科大学学長   布村 成具■新潟産業大学学長   吉田 邦夫○新潟青陵大学学長   関  昭一●新潟綜合警備保障㈱●新潟中央青果㈱■㈱リオン・ドールコーポレーション   代表取締役社長廣田 幹人   代表取締役社長 田村 正治   代表取締役社長 小池 信介一嗣国一一紙面の都合により一部省略しました一セコム上信越(株)11新潟リコー㈱〕㈱ウオロク㈱総研システムズダイダン㈱高砂熱学工業㈱鶴木㈱東洋熱工業㈱㈱新潟クボタ新潟綜合警備保障㈱防衛庁自衛隊新潟地方連絡部新潟募集案内所長㈱マルイ源川医科器械㈱取締役人事部長代表取締役総務部長常務取締役総務部長統括部長取締役総務部長執行役員管理部部長人事部次長代表取締役社長高橋清二野沢慎吾清水 保児玉貞雄常務取締役業務本部長岡本保彦天野敬作関口建之山宮規男北村栄一小黒 亘松田心司貫龍太郎源川海雄報文化学科(総代)新津厚子

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