23
2/8

祝  辞わたしの抱負 ました︒  昨年は北朝鮮による拉致問題や︑アメリカとイラクの抗争︑日本の自衛隊派遣に関する様々なニュースが︑世間を騒がせました︒このような出口の見えない不安な出来事が多いこの時代に求められているものは︑あらゆる事柄における世界規模での国際的な進化ではないでし■うか︒  また︑鳥インフルエンザやBSE問題のように︑ますます悪化していく環境問題︑見えない悪質な犯罪が増加しているIT問題︑高齢者を狙ったオレオレ詐欺︑高齢化にともなう福祉の対応の遅れ︑一向に回復の兆しを見せない経済不況など︑多くの問題が残っています︒これらの容易には解決できない様々な問題を︑しっかりとした目で見つめ立ち向かっていける国際人こそが︑国際的な進化を可能にするのではないでし■うか︒そのような国際人になれるよう各々が自分の目標達成︑学業の向上︑人間形成に励み︑本学での四年間が私達にとって意義深いものになるよう︑しっかり頑張っていきたいと思います︒  最後に︑本学で学んでいくにあたって︑本学の理念を尊重し︑未知に包まれているこの時代の未来に向かっていく中で自分のあらゆる可能性を見出し︑これからの社会に貢献できるよう惜しまず努力することを誓い︑私の入学の抱負とさせていただきます︒  平成十六年四月五日               吉井亨  本日晴れて入学式を迎えられた三二一名の皆さん︑誠におめでとうございます︒  平成十六年度入学式を挙行されるに当たり理事長として︑心から歓迎とお祝いを申し上げます︒併せてご列席のご父母の皆様にお慶びを申し上げます︒また︑同席の教職員︑在学生代表の皆様には︑新しく仲間入りした新入生のみなさんを温かく迎えていただき︑適切なご指導︑ご助言をいただきますよう︑よろしくお願い申し上げます︒  我が郷土新潟は︑ロシア︑中国︑韓国など対岸諸国と空路︑海路で結ばれ︑日本海側の中核都市として長い交流の歴史があります︒そうした新潟の特性を生かした大学をつくり︑らの最短距離に北門を整備いたしました︒ま若い人たちに学んで欲しい︒新潟県︑新潟市をはじめ多くの方々のこうした思いと︑ご支援︑ご協力を頂き本学は平成六年に開学いたしました︒理系︑文系の融合を目指し︑これからの時代に必要な﹁国際的視野﹂と﹁情報技術﹂を総合的に学び︑益々進む国際化︑情報化に対応しうる有為の人材を育てることを目標に今日まで取り組んできております︒  以来十年︑三月には︑七回目となる卒業生三一一名を社会に送り出し︑既に卒業生の数は二︑〇〇〇名余に達し︑期待されつつ各界で活躍しております︒  皆さんは︑これからの四年間︑情熱あふれる︑優秀で個性豊かな教授陣に恵まれ︑充実した教育環境のなかで学園生活を送られることとなります︒何事にも積極的に取り組んでください︒よく大学の合格者名簿を前に︑るのです︒どうか︑しっかり勉学に︑体力づく﹁やったー︑合格したー﹂﹁これで四年間遊べる﹂といったような言葉を耳にします︒受験戦争から開放された喜びと︑四年間の大学生活をエンジョイできる喜びかとは思います︒し続けると共に︑歴史に残る特色ある大学づしかし大学は︑小学校入学から十六年間の長い学校生活最後の仕上げの場であり︑知識を学ぶところです︒皆さんは︑受身の教育から自ら学ぶ学問へのスタート地点に立ったところです︒どうか有益な四年間となるよう︑先生方の懐に飛び込んで︑高い教養と専門知識や技術を貪欲に吸収し︑大いに議論をして自らを磨いてください︒  本学は︑昨年六月に開学十周年記念式典を挙行し︑先月全ての記念事業を滞りなく終了いたしました︒情報センター棟を増築し︑図書館の拡充と国際交流センターを新設し︑より一層の教育環境の充実を図ると共に︑駅かた︑新潟市の中心部に中央キ■ンパスを新設︑授業は勿論のこと︑皆さんがいつでも利用できる施設・設備として整備しました︒さらに︑ここでは大学のもうひとつの役割である生涯教育や社会人教育を積極的に進めてまいります︒その外︑本学の開学に至る数多くの方々の熱い思いや︑経緯︑開学後の十年を記録にとどめるために十年史も作成しました︒お手許にお配りいたしましたので︑是非共ご一読ください︒     学校法人新潟平成学院理事長 今︑日本は極めて厳しい環境にあります︒長く続く経済不況︑雇用不安︑明るい材料を見つけるのが難しい状況にあります︒国際的にも拡大する地域紛争︑北朝鮮をめぐる緊張も続いております︒こうした状況であればあるほど︑次代を担う若い世代の力が大切になりに励んでください︒  私どもは︑教育現場でご活躍いただく先生方と協力し︑皆さんに最善の学習環境を提供くりに精進してまいります︒ご父母の皆様のご理解とご支援︑ご協力をくれぐれもお願い申し上げます︒  重ねて皆さんのご入学を歓迎し︑前途洋々たる未来に幸あれとお祈り申し上げ︑祝辞といたします︒  平成十六年四月五日 本日は︑私達新入生の為にこのような素晴らしい入学式を挙行していただき︑また心のこもったお言葉をいただきありがとうござい   新入生代表情報文化学部情報システム学科 小澤辰男 学校法人新潟平成学院 理事長 小澤辰男

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る