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情報文化学科 熊谷 卓ゼミ 情報システム学科 近藤 進ゼミ 情報文化学科三年 幾野 貴子  わたくしの研究分野は︑国際法学です︒したがって︵というより︑なかば強制的に︶︑えられた時間の枠組みを越えて議論が続けゼミナールの学生たちには︑なんらかの形で﹁法﹂とからんだトピックを選択し︑研究報告してもらっています︒とはいえ﹁法的な濃度の濃さ﹂は学年に比例します︒三年次・四年次の学生は︑イラク攻撃の国際法的正当性といった具合に︑法学部学生ともかわらない問題を考察します︒一年次・二年次ゼミナールにおいては︑三・四年次ゼミへの力をつけさせるというこれらのゼミナールの目的もあり︑一般的なトピックを素材として研究を行っているということができます︒ 指摘から学 今年度の二年次ゼミナールにおいては︑前期に性同一性障害者に関する法状況を共通テーマとし︑後期に死刑制度の存置の是非︑美容整形に過失があったときの損害賠 近藤ゼミでは︑通信と光に関わることを取り扱っています︒エレクトロニクスの急激な進展により︑情報通信は大きく変化し︑移動通信に特化した無線通信と大容量の特徴を持つ光ファイバー通信に変わりつつあります︒  ゼミ全体では︑﹁独立した情報端末をどこかに作り︑通信方法を工夫し︑情報をゼミ室に集める︒﹂が目標です︒このため︑独立した装置の電源として︑太陽光発電・風力発電も行っています︒  具体的なテーマは︑﹁地上波デジタル放送﹂﹁大学構内での無線LAN﹂﹁携帯電話の新しい応用﹂﹁無線MANの実用性と将来性﹂﹁大学での太陽光発電﹂﹁集光による太陽光発電﹂﹁携帯電話の電界強度﹂などです︒太陽電池は︑光と電気の関係をまなぶ入り償の請求および子供たちをとりまく環境について検討しました︒トピックが身近なためでし■うか︑あるいは﹁法律問題相談番組﹂の影響でし■うか︑ときに議論が白熱し︑与られることがあります︒児童虐待について検討していくなかで︑﹁はたして﹃母性﹄は自明のものかどうか﹂といった疑問も提示されました︒通常︑法律や判例の解釈論に関心を有するわたくしが︑学生たちの鋭いぶことが多いのもこのような時です︒ 口です︒まだ不十分ですが︑オシロスコープ︑スペクトルアナライザ︑分光器︑高周波レシーバなどの測定機器があります︒  卒業研究では︑本や文献等で学び︑目的の装置やシステムを作ったり︑測定したりします︒何回か失敗を重ねて︑それを解決していく課程を大事にします︒またゼミでは︑携帯電話通信局の見学等を行っています︒  光や通信に興味のある人はもちろん︑実験をして研究をやってみたい人は気軽に声をかけてください︒  十一月八日︑四年次生の卒業論文中間発表会が開催され︑私は役員として参加した︒今年度からカリキュラムが変わり︑今まではゼミ単位による自由参加だったが︑全ゼミ全員参加となった︒前年までとは違い︑人数も増え︑これまでとは違う発表会を三年次生の役員で運営︑進行した︒準備も夏休み前から始め︑何回も集まり︑地域住民の呼び掛けや近隣にポスターを貼って宣伝活動もしてきた︒毎週集まって準備を進めることや発表会当日も一日中報告を聞いているのはとても大変だった︒しかし必ず卒論を書くときがくるので︑そのときのためにもいい経験ができたと思う︒  また︑この中間発表会は私にとって初めての参観となるものだった︒卒論のテーマは色々あり︑関心を持ったものが多かった︒例えば︑安楽死と尊厳死というものがあった︒これは一人の人の報告ではなく安楽死をテーマにした人と尊厳死をテーマにした人が別々に発表したものだ︒以前︑講義で安楽死というものについて教わったのでとても関心があった︒どちらも死をテーマにしていて︑自分で自分の死を選択できるものである︒日本は安楽死を行うことに賛成ではなく︑実行することに条件がいくつか課せられており︑一つでも条件を満たさないと︑立ち会った医師が逮捕される場合がある︒日本とは逆に︑安楽死を尊重している国では︑死は自分で決めるものとしている︒また︑尊厳死も安楽死と似ていて︑これ以上つらい治療を続けるのなら︑静かに死を待ち︑好きなことをしてそのときがくるのを待つというものである︒尊厳死については安楽死ほど知識がないので詳しいことはわからないが︑決定的な違いは自分から薬を飲み︑死を招くことと自然な死を待つことである︒もっと深く調べていけば違いがわからなくなるかもしれない︒  こういった内容の濃いものを一から詳しく調べることは容易ではない︒それをまとめ︑発表することで聞いている側にも考えさせるという発表は︑今後の生活や学習︑卒業研究を手掛けようとしている人達にとって良い参考となると同時に︑良い刺激を与えてくれたのではないだろうか︒ ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●情情情報報報文文文化化化学学学科科科卒卒卒業業業論論論文文文中中中間間間発発発表表表会会会︑︑開︑開開催催催さされれるる ゼゼ ミミ 紹紹 介介

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